くらし

求職者支援訓練の受講体験談(2) 受講申込・事前審査書の配布

求職者支援訓練の受講体験談です。今回は2回目の面談内容について。受講申込書の作成、職業訓練受講給付金申請手続き、担当職員から配布された書面の説明など。

前回の記事はこちら
求職者支援訓練の受講体験談(1) ハローワークで1回目の面談

受講申込書の配布・説明

求職者支援訓練受講の面談1回目を行なった翌日、2回目の面談を受けるため再度ハローワークに来所しました。時刻は今回も午前10時。

この日持参したのは、前回発行してもらったハローワーク受付票、記入済みの「【求職者支援制度】利用者への事前相談票」、運転免許証、筆記用具。

職業訓練窓口に行き、求職者支援訓練の面談に来たことを伝えて担当職員にハローワーク受付票と事前相談票を渡します。当然ながら、事前相談票は必要項目をすべて埋めた状態で提出。

ハローワーク受付票求職者支援訓練書面01_01

事前相談表(記入済み)求職者支援訓練書面01_06

担当職員の方は、すぐ前回の面談内容を参照し、続きから案内をしてくれました。

面談2回目は、訓練校に提出する受講申込書(願書)と、職業訓練受講給付金申請に必要な書面の説明・配布がメイン。担当職員は記入済みの事前相談票に目を通して「完璧ですね!」と言い、受講申込書(様式C-1)を配布してくれました。

受講申込書は訓練校に送付する書面で、

  1. 様式C-1第1面
  2.  様式C-1第2・第3面

の2枚構成。面談2回目は2枚目(第2・第3面)のみ配布です。この第2・第3面を記入して次回面談時に提出すると、ハローワークがその場で第1面に必要情報を印字したのち顔写真を貼り付け、書面を作成・配布してくれるという流れ。

受講申込書(様式C-1第2面)求職者支援訓練書面02_01

第2面には、職歴と職業訓練受講歴(あれば)、免許資格、訓練受講を希望した理由などを記入。受講希望理由は、就職と絡めて書くのがコツ。個人事業主は廃業から現在までの求職活動内容も記載します。

受講申込書(様式C-1第3面)求職者支援訓練書面02_02

第3面には、訓練後の就職希望時期などを記載します。

受講申込書の書き方は窓口で説明があるし、記載例も貰えます。不明点などは適宜、担当職員に質問してください。

職業訓練受講給付金の申請手続き

求職者支援訓練は、条件を満たせば月10万円の給付金と通所手当を受け取れる制度。

求職者支援制度のご案内 |厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyushokusha_shien/index.html

面談2回目から、受講申込書の作成と給付金申請手続きを同時に行っていきます。受講申請書配布の直後、担当職員から「給付金の申し込みはどうされますか?」と聞かれたので、私はすかさず「申し込みます」と返答。

すると、担当職員が「職業訓練受講給付金のしおり」というリーフレットを取り出しました。このリーフレットを見ながら、求職者支援訓練と給付金制度、そして必要書面の説明をされます。

職業訓練受講給付金のしおり求職者支援訓練書面02_03

求職者支援訓練書面02_04

求職者支援訓練書面02_05

しおりを読み上げ、内容を一通り確認したら、再度1ページ目に戻ります。そして担当職員が提出書類の項を説明し、申請に必要な書面を配布。私は書面を受け取り、レ点を入れながら確認。このとき受け取ったのは、以下3点です。

  • 受講申込・事前審査書(様式B-1)
  • 職業訓練受講給付金要件申告書(様式B-2)
  • 給付金通所届(様式B-3表)

受講申込・事前審査書(様式B-1)求職者支援訓練書面02_06

求職者支援訓練書面02_07

これは、ハローワークが求職者支援訓練の受講可否を判断するための書面。必要箇所を記入し、次回のハローワーク来所日に提出します。鉛筆で×がついている箇所は、次回来所日に記入する箇所。つまり、未記入・空欄にしておいてくださいねの意味です。

職業訓練受講給付金要件申告書(様式B-2)求職者支援訓練書面02_08

これは、ハローワークが給付金受給の可否を判断するための書面。必要箇所を記入し、同じく次回来所日に提出。

給付金通所届(様式B-3表)求職者支援訓練書面02_09

通所手当とはその名の通り、自宅から訓練校までの交通費を支給してもらえる制度。受講申請を行なうと、ハローワーク側で「最も経済的かつ合理的」な経路を調べ、これを「認定経路」とします。

訓練受講希望者は自分で経路を調べ、距離や運賃を給付金通所届に記入して窓口に提出する必要があります。担当職員はハローワーク側で調べた経路と通所届の自己申告経路を照らし合わせ、問題なければ書類を受理。

訓練期間中、受講者は必ずハローワークの指定した通路と交通機関で通学しなくてはなりません。ただ、認定経路と自己申告経路どちらも交通費が通所手当の上限42,500円(※令和4年7月時点)を超過している場合は、受講者の希望する経路での通学が可能です。

徒歩距離が短い経路、乗り換えの手間がない経路、駅やバス停がより訓練校に近い経路、新型コロナ感染症の感染リスクが少ない経路など、体力的・精神的に負担の少ないルートを申請しましょう。

求職者支援訓練の受講給付金は21日単位で算出され、この期間の出席率で給付額を決定しますが、通所手当は不正防止のために1ヶ月定期券の金額が給付されます。JRもバスも必ず1ヶ月ごとに定期券を購入する必要があり、割引のある3ヶ月定期券や回数券、電子マネーは不可。晴れの日は徒歩、雨の日だけJRやバスを使用し、後日領収書を提出といった方法も認められません。

求職者支援訓練書面02_10

通所手当と通所届に関しては窓口で詳しい説明がありますし、記入例も貰えます。

話を戻しますが、求職者支援訓練の受講申請をしたとき私の身上は個人事業主。廃業はしたものの、今後も事業収入(自身が運営するウェブサイトの広告収入)がある状態なので無収入申告書は不要でした。

この後、しおりの「マイナンバーの確認に必要なもの」に進み、マイナンバーカードの有無を確認。職業訓練および職業訓練受講給付金の申請書面には必ずマイナンバーを記入しなくてはならないからです。

求職者支援訓練書面02_11

求職者支援訓練書面02_12

マイナンバーカード所持ならこれを提出し、未発行なら住民票や通知カードで対応。交付申請の方法はマイナンバー総合サイトを参照。

マイナンバーカード総合サイト
https://www.kojinbango-card.go.jp/otoiawase/

次は、本人確認書類の項。運転免許証があればこれを提出。なければその他の書面で対応。私は運転免許証があるので、これ1点で済みました。

次は証明書類の項。個人事業主(自営業)で事業収入がある場合は、前月に売上の振り込みがあった銀行口座通帳をすべて提出しなくてはなりません。売上合算が8万円を超えている場合は制度対象外となり、給付金申請できないので注意。給付金のしおりに記載がある「前月の収入」は、発生額ではなく振込額を指します。コロナ関連の給付金や確定申告還付金等は一時収入とみなされないため、計算から除外して大丈夫。

それから、個人事業主は職業訓練受講給付金申込月から遡って過去3ヶ月分の帳簿の提出が必要です。面談3回目のとき、担当職員から各通帳の取引内容について詳細な聞き取り(ヒアリング)があるので、事前にすべての取引内容を書き出し、印刷しておくのがおすすめ。これをやっておくと、手続きにかかる時間を大幅に短縮できます。

※取引内容の書き出し例

2022年2月1日
日用品買い出しのため福岡銀行ATMから現金引出

私はオンラインソフトの「やよい白色申告」で帳簿管理をしているので、過去3ヶ月分の帳簿をpdfでダウンロードし、自作の取引内容一覧と一緒にコンビニのネットプリントで印刷、提出しました。書面を印刷する場合は、カラーでなく全て白黒でいいとのこと。

楽天銀行やイオン銀行など、通帳が存在しない銀行口座に売上振込がある場合は、WEB明細を印刷したものでいいそうです。

この他に必要なのは、住民票の写し1枚(マイナンバー記載不要)、それから入居しているマンションの賃貸契約書。あとは住所・氏名の記載がある公共料金の領収書。公共料金を口座引き落とし・WEB明細で利用している場合は、WEB明細のスクリーンショットを撮り、印刷したものを提出。

セントラル給湯の物件に住み、水道・給湯使用量が家賃請求に含まれている場合は、当該月の家賃請求書で対応可。

あと、50万円以上の預金があれば、その通帳も提出。

この他、職業訓練受講給付金の振込先にしたい銀行の通帳、印鑑(シャチハタ不可)、顔写真1枚が必要となります。顔写真は受講申込書の様式C-1第1面に貼る用。訓練校に提出するものなので、なるだけ写りが良いものを選びましょう。担当職員いわく、ビジネスマナーにうるさい訓練校が多いのでスーツ着用のほうが合格しやすいそうです。

「職業訓練受講給付金のしおり」には書いてませんが、過去に持続化給付金を受給した場合は「持続化給付金の振込みのお知らせ」という振込通知ハガキの提出を求められることがあります。念のため、次回来所時にハガキを持参すると良いでしょう。

個人事業主の場合、給付金申請手続きの過程で確定申告の控えを提出するよう指示されることもあります。何度もハローワークに呼び出されるのは手間なので、確定申告書の控えも次回来所時に持参し、前もってコピーを渡しておくとベター。

求職者支援資金融資の申請手続き

そして担当職員から最後に、求職者支援資金融資申し込みについて意思確認をされました。求職者支援資金融資は、労働金庫から訓練期間×5万円の融資(低金利)を受けることができる制度。

求職者支援資金融資のご案内求職者支援訓練書面02_13

求職者支援訓練書面02_14

申し込みを希望すると伝えたら、以下の書面を渡されました。

求職者支援資金融資確認申請書(融資様式1)求職者支援訓練書面02_15

求職者支援資金融資確認申請書(融資様式2表面)求職者支援訓練書面02_16

求職者支援資金融資確認申請書(融資様式2裏面)求職者支援訓練書面02_17

求職者支援資金融資の申請手続きは、選考面接合格が決定した後に行なうとのこと。なので次回来所時(3回目の面談)に資金融資確認申請書を提出する必要はありません。就職支援計画書を作成しにハローワークへ来所したとき、他書面と一緒に提出します。なお、支援支給融資に申し込むときは顔写真がもう1枚必要になります。

ハローワークでの面談2回目は、これで終わり。私は配布された書面を受け取り、面談3回目の予約をとってから訓練窓口を後にしました。今回の面談にかかった時間は1時間43分。以下、配布された書面の一覧です。

  • 受講申込・事前審査書(様式B-1)
  • 受講申込・事前審査書(様式B-1記載例)
  • 受講申込書(様式C-1第2・第3面)
  • 職業訓練受講給付金通所届(様式B-3表)
  • 職業訓練受講給付金通所届(様式B-3表記載例)
  • 職業訓練受講給付金のしおり
  • 職業訓練受講給付金要件申告書(様式B-2)
  • 求職者支援資金融資確認申請書(求職者用融資様式1・2)

次の記事はこちら。

求職者支援訓練の受講体験談(3) 受講申込書の交付

タイトルとURLをコピーしました