かなり間が空いてしまいましたが、元個人事業主による求職者支援訓練の受講体験談その5です。今回は訓練校の選考面接に合格した後、ハローワークで行なう面談について。4回目の面談では、就職支援計画書の交付、訓練期間中に使用する書面の雛形配布、支援資金融資申請(希望者のみ)を行います。
■訓練申し込みから入校式までの流れ
1.ハローワークで1回目の面談
2.ハローワークで2回目の面談
3.ハローワークで3回目の面談
4.受講申請書を訓練校へ送付
5.訓練校で選考面接実施
6.訓練校が選考結果通知書を送付→合格
7.ハローワークで4回目の面談(就職支援計画書の交付)
8.入校式(求職者支援訓練開始)
ハローワークで4回目の面談
求職者支援訓練の選考面接に参加すると後日、訓練校から選考結果通知書が送付されます。
選考結果通知書
面接合格で訓練受講が決定したら管轄のハローワークへ出向き、就職支援計画書の交付を受ける必要があります。過去3回の面談と違うのは来所日時があらかじめ決まっていること。指定来所日時は、3回目の面談時に配布される「職業訓練の申込みをされた方へ」に記載されています。
ハローワークに来所したら職業訓練窓口に行き、いつもの受付票と選考結果通知書を提示。担当者に就職支援計画書の交付を依頼します。
いつものハローワーク受付票
就職支援計画書は同窓口の別職員が作成。担当者は計画書完成までの時間を使い、訓練期間中に使用する書面雛形の説明と配布をしてくれます。以下、4回目の面談時に交付・配布される書面一覧。
1.就職支援計画書(様式第4号・第1面)
2.就職に向けた活動計画(様式第4号・第2面)
3.職業訓練受講給付金支給申請書(様式第3号・表面および裏面)
4.職業訓練受講給付金支給状況(支給記録)
1〜4の書面は、これ4枚でワンセットです。入校式当日、訓練校から提出を求められるのでバラけないよう事前にクリップ等で留めておくのがおすすめ。
5.申立書
遅刻や欠席、早退、欠課をしたら、この申立書に氏名と理由を書いて訓練校に提出します。やむを得ない理由の内容欄は、具体的に書かないと講師に書き直しを命じられるので注意。体調不良による病欠なら「発熱(38度)と嘔吐の症状が出たため、内科受診ののち自宅療養」くらいの具体性が必要です。
6.欠席等の「やむを得ない理由」と証明書類
遅刻や欠席、早退、欠課で「やむを得ない理由」と認められる事例の一覧です。ここに記載のない理由で欠席等をすると、通常欠席として扱われます。
7.インフルエンザ等の感染症の取扱いについて
訓練受講中、受講生がインフルエンザに感染した場合の対応を記載した書面です。
8.親等系図
6親等以内の血族、配偶者および3親等以内の婚族の冠婚葬祭や介護のために訓練を欠席する場合、この書面に親族氏名と続柄を記入し、前掲の申立書とともに訓練校に提出します。
9.面接証明書
訓練受講中、採用面接に参加したとき事業者の面接担当者に記入してもらう書面です。面接による訓練欠席はやむを得ない理由とみなされますが、面接証明書を訓練校に提出しないと通常欠席として扱われるため注意。
10.採用証明書
採用面接に合格したとき、記入して管轄ハローワークに提出する書面です。
11.就職状況報告書(様式C-9表面および裏面)
訓練修了後、就職状況を記入して管轄ハローワークに提出する書面です。
12.就職状況報告書記入例
就職状況報告書の記入例です。
13.自営収入申立書
訓練受講中も自営収入がある場合はこの書面に売上を記入し、ハローワーク来所日、就職支援計画書と併せて窓口に提出します。記入する売上は対象期間中の発生金額ではなく振込金額。私は自身の運営するウェブサイト広告収入が訓練受講中も継続的に発生していたので、この売上を自営収入申立書に記入し、提出していました。
14.指定来所日(支給申請)
訓練期間中のハローワーク指定来所日の日時、持参品を記載したものです。
以上が、4回目の面談時に交付・配布される書面。使用頻度が高いのは遅刻や欠席を報告する申立書ですが、訓練校にも雛形が置いてあり、講師に言えば何枚でも貰えます。
求職者支援資金融資の申請書提出
書面雛形の配布が終わると、次は求職者支援資金融資の申請手続きに移ります。これは融資希望者のみ。支援資金融資の申請書類は3回目の面談時に配布してもらえますが、手続き自体は選考結果通知書送付による訓練受講決定が判明するまで行なうことができません。つまり、4回目の面談でようやく申請書提出となります。
必要事項を記入した求職者支援資金融資要件確認書と顔写真1枚、それから同確認申請書(いずれも求職者用)を提出し、担当者に内容確認を依頼。特に不備はなかったようで、あっさり受け取ってもらえました。
求職者支援資金融資要件確認書(控え)
貸付希望の理由には「新型コロナウイルス感染症による事業収入の減少で経済的に困窮し、求職者支援訓練給付金の支給を受けても日常生活の維持が困難なため」と記入しています。
求職者支援資金融資確認申請書
提出した融資要件確認書と顔写真はこの後、ハローワークの一時預かりとなります。そして訓練の初回来所日、給付金1回目の支給認定が降りたとき、その他書面とともに受講者へ返却されます。
この後は、受講生本人が管轄の労働金庫に架電して実店舗への来所予約をとり、融資の申請手続きを行なうことになります。書面を返却した時点で融資手続きはハローワークから完全に離れるので、何かあった時は労働金庫に問い合わせてくださいと言われました。
就職支援計画書の交付を受け、融資の申請書提出をして、4回目の面談は終了。あとは持参品の準備をして入校日を待つだけです。
次回は、ハローワーク初回指定来所日に行なう手続きについて。自営収入がある場合、提出する書面が少し増えます。
※本記事の内容は筆者が訓練受講した2022年時点の情報です。
求職者支援訓練体験談(過去記事)
求職者支援訓練の受講体験談(1) ハローワークで1回目の面談
求職者支援訓練の受講体験談(2) ハローワークで2回目の面談
求職者支援訓練の受講体験談(3) ハローワークで3回目の面談