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Xperiaが勝手に動く原因はタッチパネルの故障じゃなく熱暴走!自力でも直せるよ

ディスプレイを触ってないのに勝手に文字が入力される、ホームボタンが連打される、何故かスクロールする、といった誤動作……Xperiaシリーズではもはやお馴染みのトラブルですね。このトラブルはよく「タッチパネルの故障」と間違われるのですが、原因はXperiaの「熱暴走」です。今回は熱暴走で誤動作が起こる原因、起こりやすいタイミング、自力で直す方法をご紹介します!ドコモショップに持ち込むのは、もうちょっとだけ待って!

Xperiaが勝手に動く原因は「熱暴走」

You Tubeに行き、「スマホが勝手に動く」「タッチパネル不具合」といったキーワードで検索すると、おそらくこの記事を見ている方のXperiaと同じの症状の動画が出てくると思います。

触っていないのに勝手にXperiaの画面がタップされてしまったり、文字入力されてしまったり、スクロールしたり……。実はこの誤動作、端末内に熱がこもることで引き起こされる「熱暴走」が原因なんです。しかし、機器に詳しくない人は、こうした誤作動の原因を「ディスプレイの故障」と思い込んでしまう。つまり、経年劣化でタッチパネルの感度が悪くなったとか、逆に反応が過敏になってしまったとか、そんな風に捉えてしまうんですね。

「Xperiaが勝手に動くんです」と言ってドコモショップに持ち込んでも、おそらく店員のほとんどは「タッチパネルの故障」と判断し、ろくに調べもしないまま「メーカーに送ってタッチパネルを交換しなければ直りません」と言ってくるはず。

しかし繰り返しますが、こうした誤動作はスマホの「熱暴走」が原因であって、タッチパネルの故障ではありません。ドコモショップは1台でも多くスマホ売りたいから、端末自体に問題なくてもすぐ故障扱いにするんですよ。本当、嫌になっちゃいますよね。

熱暴走による誤動作が起きやすいタイミング

Xperiaの熱暴走が起きやすいタイミングは、ずばり「充電直後」です。充電時はどうしてもバッテリーが熱を持つため、スマホ内部に熱がこもりやすくなります。そのため、充電器からXperiaを取り外した直後は、触ってないのにスマホが勝手にタップされるといった誤動作が起きやすいんですね。

あと最近増えているのが、普段からXperiaで長時間ソシャゲをやっているケース。ソシャゲはスマホに負担をかけ、バッテリーをすぐホカホカにしてしまいます。毎日スマホでゲームをしている人はスマホ熱暴走のリスクが高いので、ある日いきなり誤動作が起こったりします。

そして夏、野外でXperiaを使っている人も注意が必要。Xperiaの取扱説明書P6には、ドコモスマホの動作温度範囲についての注意事項があります。

Xperia取扱説明書P6

ここに書かれているように、気温35度以上の日、Xperiaを野外に持ち出して使用した場合、端末内に熱がこもって誤動作を起こす場合があります。iPhoneは端末内に熱がこもると「高温注意」という表示とともに強制シャットダウンされますが、ドコモスマホにはこの機能がないため、端末内に熱がこもったことに気付かず使用を続け、熱暴走を引き起こしてしまうケースも多いのです。

熱暴走によるXperiaの誤動作を自力で直す

この記事を読んでいる方はおそらく、すでに以下の行為は試されたかと思います。

  1. ディスプレイの保護フィルムを剥がす
  2. Xperiaの再起動
  3. 手袋モード解除
  4. ウイルスに感染していないかセキュリティアプリでスキャン

熱暴走による誤動作が起きている最中は、ホームボタンをタップできずXperiaの設定画面にさえアクセスできない場合もあります。ただ、熱暴走による動作不良の場合、上記の行為は無意味。やっても全く意味がないんです。どのサイトにもまず上記の4つをやれと書かれていますが、時間の無駄です。

勝手にスマホの画面が動く、という誤動作を自力で直す唯一の方法。それは「一度Xperiaの背面カバーを外し、バッテリーと基盤をつなぐコネクタを外して30秒待ち、またコネクタをはめ直す」こと。つまり放電です。

バッテリーのコネクタを外し、Xperiaを一度放電(リフレッシュ)する。誤動作を改善する唯一の対処法がこれです。この時、一番大事なのが「コネクタを外して30秒待つ」という箇所。少し時間を置かないとコネクタを外しても意味がないので、ここは必ず30秒~1分待つようにしてください。

Xperia背面カバーの外し方

では、ここからは具体的な手順を説明します。

まずXperiaをひっくり返してください。背面カバーと本体は粘着テープでくっついているので、最初にこれを剥がさなくてはなりません。Xperiaの背面上部にわずかな隙間があるので、ここに細いマイナスドライバーを入れ、内部を傷つけないよう少しずつXperiaの背面カバーを押し上げます。牡蠣を開ける感じを想像してください。隙間にドライバーの先端を入れて、そこから回し開けるような感じです。牡蠣を開けるときのような感じで、ぐるっと!

Xperiaバッテリー交換解説図

背面カバーを外した状態のXperia Z1 SO-01Fがこちらです。背面カバーの裏側には、本体と接着させるための粘着テープがついています。粘着力が落ちるので、ここはあまり素手で触らないようにしてください。

2XperiaZ1分解
画像:Xperia Z1 SO-01Fの背面カバーを外したところ

Xperia本体を見てみると、バッテリーが外れないよう内蓋がネジで固定されています。次はこれを外していきます。使用するドライバーは星型、画像の左に見切れているやつです。ネジは全部で9個あるので、1つずつ慎重に外していってください。

3XperiaZ1分解
画像:中蓋を固定している9個のネジ

ネジを取ったら、上部のコネクタを取り外してから中蓋を開けてください。

4XperiaZ1分解
画像:上部のコネクタを外さないと中蓋が開かないので注意

中蓋を外すと、やっとバッテリーが出てきます。その上部にくっついている、カギ上のパーツ。この先端に問題のコネクタがあります。

1XperiaZ1分解_バッテリー
画像:Xperia Z1 SO-01Fのバッテリー(のコネクタ)

コネクタは基板にはまっているので、これをパカっと取り外し、30秒~1分待ってから再度はめ直します。中蓋をネジで留め直す前に、一度Xperiaの電源を入れて誤動作が改善したかどうか確認してください。まだ直っていなければ、もう一回コネクタを外し、今度は2~3分待機。その後、もう一度電源を入れて動作確認。おそらく、これで「Xperiaが勝手に動く問題」は解決するはず!

Xperia Z1の背面カバーの外し方、以下サイトに詳細な解説が載っています。ご参考まで!

SONY Xperia Z1のバッテリー交換方法【Part1】

誤動作は直るけど、ドコモ補償サービス対象外になるのでそこだけ注意!

Xperiaの場合、Android OSの動作不良に関する9割がたのトラブルは、この「リチウムバッテリーのコネクタはめ直し」で解決します(Xperiaを落としてディスプレイが割れている場合はタッチパネル故障の可能性も捨てきれませんが……)。

ただ、背面カバーを自分で開けてしまうと、そのXperiaはドコモの補償対象外になってしまいます。今回ご紹介した方法、ケータイ補償サービスに加入している方は自己判断でお願いしますね。

ドコモのケータイ補償サービスに未加入の方、あるいはメーカー送りにするとお金がかかるので何が何でも自力で直すという方は、今回の方法を試していただければ熱暴走による誤動作もサクッと解決するかと思います。にしても、Xperiaは本当にこういうトラブル多すぎますね!

Xperiaのホームボタンが反応しなくなった!故障?不具合?ドコモに聞いた

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