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求職者支援訓練の受講体験談(8) 応募動機の書き方

求職者支援訓練の受講体験談、今回は応募動機の書き方について。前回で受講体験談シリーズ完!の予定だったんですが、見返したら応募動機について書いていなかったため急遽、体験談(8)を追加しました。話が前後して申し訳ありません。

求職者支援訓練の応募動機

求職者支援訓練の申請手続きで、一番面倒くさいのが「応募動機」。1回目のハローワーク面談時に配布される事前相談表、2回目の面談時に配布される受講申込書(様式C-1第2面、第3面)にそれぞれ記入欄があり、ここに記入する内容は求職者が自分で一から考えなくてはいけません。

事前相談表の記入例

まずは、1回目のハローワーク面談時に配布される事前相談表。応募動機を記入するのは「1.訓練を受講したいと考えた理由についてお答えください」の箇所です。

求職者支援訓練書面01_06

応募動機の文量、目安は枠内2/3くらい。内容は以下の3要素から構成するのがおすすめ。

1.退職(自営の場合は廃業)の経緯
2.これまでに行なった求職活動の内容
3.訓練の目標

今回、私が受講したのはJavaやRython、データベース等を学ぶプログラミング系の訓練。なので、応募動機はこのように書きました。

【記入例】

私は現在、自営という形で文筆業に従事し、ウェブサイト作成・運営で生計を立てています。
新型コロナウイルス感染症の影響で収入が大幅に減少し、事業継続が困難となったため再就職を決意、令和○年○月より、メディア運営で培った技能を活かせるWEBデザイナー職での就労を目標に、求職活動を行って参りました。
これまではHTMLとCSSを用いた静的サイト制作が主でしたが、Javaでプログラミングの型を学び、その知識と経験を活かしてJavaScriptやPHP等、動的言語を修得し、職業選択の幅を広げたいと考えております。
WEBデザイン系訓練の場合はJava、JavaScript、PHPの箇所をIllustrator、Photoshop、WordPressのようなソフト・ツール名に。事務系訓練の場合はMicrosoft Word、Excel等に変更すればいいと思います。

私は元個人事業主で、求職活動中も自身が運営するウェブサイトの収益が発生していたため「自営という形で文筆業に従事し〜」の一文を最初に持ってきました。前職が正社員やアルバイトだった方は退職の経緯から書き出すといいと思います。

受講申込書の記入例

次は、受講申込書(様式C-1 第2面)。応募動機を記入するのは「職業訓練の受講を希望した理由、訓練により習得したい知識・技能について記載してください」の箇所。

求職者支援訓練書面02_01

ここに記入するのは事前相談表と同じ内容でかまいません。ただ「訓練により習得したい知識・技能について」とあるので、末尾に取得したい資格名を書き足しておきましょう。以下、実例です。

【記入例】

私は現在、個人事業主として文筆業に従事し、ウェブサイト作成・運営で生計を立てています。
新型コロナウイルス感染症の影響で収入が大幅に減少し、事業継続が困難となったため再就職を決意、令和○年○月より、メディア運営で培った技能を活かせるWEBデザイナー職での就労を目標に、求職活動を行って参りました。
これまではHTMLとCSSを用いた静的サイト制作が主でしたが、Javaでプログラミングの型を学び、その知識と経験を活かしてJavaScriptやPHP等、動的言語を修得し、職業選択の幅を広げたいと考えております。
本訓練での目標は、Javaの修得およびOracle認定 Javaプログラマの資格取得です。

受講申込書(様式C-1 第2面)には、求職活動内容の記入欄もあります。「これまでハローワークやそれ以外のところでの求職活動の状況について具体的に記載してください」の箇所ですね。ここは退職後行なった求職活動内容を箇条書きで記入し、最後に「求職活動は現在も継続しております」と書き添えると完璧。以下、実例です。

【記入例】

・令和○年○月、求人サイトでWEBデザイナー職の求人を閲覧しましたが「実務経験5年以上」とあったため、応募を断念しました。
・令和○年○月、福岡労働局公式サイトを通じて本訓練の開講を知り、受講手続きを開始しました。求職活動は現在も継続しております。

訓練校は受講者の就職状況を一番気にするので、こういう「応募前から就職を見据えてます」アピールはかなり大事、と、これはハローワークの訓練窓口担当者の弁。

次は、受講申込書(様式C-1 第3面)です。応募動機を記入するのは「訓練修了後の就職希望(希望職種、就職希望時期など)について記載してください」の箇所。

求職者支援訓練書面02_02

【記入例】

Javaの修得と資格取得により、幅広い求人ニーズに対応できる人材となるのが本訓練受講の目的であるため、就職はOracle認定 Javaプログラマ資格試験受験後を希望しております。
訓練前期はJavaの学習に専念し、中期から求職活動を再開、オンラインや土日を活用して求人活動を行ない、資格試験受験後1日でも早く希望職種に就けるよう計画的に取り組んで参ります。

これくらい具体的に書けば、ハローワークの訓練窓口で修正等されないと思います。担当職員からは「完璧です、ここまで書ける人なかなかいませんよ」と、お墨付きを貰いました。

本記事に掲載した例文は、好きに使って頂いて構いません。訓練内容や取得予定の資格名、その他接続詞など適宜書き換え、自分に合った応募動機を作ってみてください。

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