通帳・カード・届け印を紛失した状態でゆうちょ銀行を解約する

ゆうちょ銀行外観01

先日、十年くらい放置して今後使う予定もない「ゆうちょ銀行口座」を解約するため郵便局へ行ってきました。当方、ゆうちょ銀行の通帳・キャッシュカード・届け印を随分前に紛失しているのですが(口座番号のメモはある)果たして解約できるんでしょうか。

まずは、ゆうちょ窓口で相談

郵便局のゆうちょ銀行窓口に行き、口座解約したい旨を伝えると担当者から身分証の提示を求められました。持参していた運転免許書を提出し、待つこと2分。社内システムでゆうちょ銀行口座の有無を検索できるようで、持参した口座番号のメモは不要でした。ゆうちょ銀行口座の存在が確認できたら「貯金全払請求書」という書類(ペラ紙一枚)を渡され、必要事項を記入するよう言われます。

通帳・キャッシュカード・届け印を紛失した状態でゆうちょ銀行を解約するときは、この「貯金全払請求書」に記入し、窓口に提出しなければなりません。記入した「貯金全払請求書」は専門部署に送られ、そこで口座照会と解約処理が行われるのだとか。この時点で口座自体は解約扱いになるのですが、もし口座に残高があれば後日「払戻証書(または払出証書)」という名の書面が届き、今度はその書面を持って再度ゆうちょ銀行窓口に行く必要があります。そして窓口で残高の支払いをしてもらう、という流れ。

そんなわけで、まずは「貯金全払請求書」の記入です。これは私が実際に記入した貯金全払請求の控え(赤字部分が記入した箇所)。

ゆうちょ銀行_貯金全払請求書記入例

以下、分かりにくかった部分の解説。

1、日付を記入

最初に記入するのは日付。ここは西暦で「2019年○月○日(※書面提出日)」にします。

2、氏名を記入

次は口座名義人の氏名を記入。氏名の漢字は口座開設時に使用したものを書きます。たとえば、私は口座開設申込書には新漢字の「広瀬」を使用しましたが、今回、口座と本人確認に使用した免許証に記載されているのは旧漢字の「廣瀬」です。「貯金全払請求書」に記入するのは口座開設のときゆうちょ銀行に届け出ている氏名、つまり「広瀬」のほうにしてくださいと担当者から言われたため、そのようにしました。

3、現住所と電話番号を記入

次に、現住所・連絡先電話番号を記入。ここは今住んでいる住所と、日中連絡先を書きます。

4、押印する

次は印鑑。私は届け印を紛失しているので別の印鑑を持参し、押印しました。印鑑は新漢字・旧漢字のどちらでも問題ないとのこと。届け印を紛失している場合は、押印したあと、枠内右上に小さく「改印」と手書きしておきます。先に掲載した貯金全払請求書控えでは押印した部分が隠れていますが、以下のように記入しています。

ゆうちょ銀行_貯金全払請求書記入例_改印

他銀行と違い、届け印紛失届のような類の書面を書く必要はないようですね。記入時、担当者からも説明があると思うので、不明点があれば適宜質問して指示に従ってください。

5、旧住所を記入

そして、口座開設申込書に書いた住所と現住所が異なっている場合は、書面下部に旧住所を記入します。私はゆうちょ銀行口座を作ったとき実家に住んでおり、当然口座開設時の書面には実家の住所を記入していました。現在は独立して賃貸マンションに住み、住所が変わっているので旧住所を記入する必要があります。

しかし、ここで一つ問題が発生。住所が変わっている場合は、現住所と旧住所の両方確認できる書面が必要らしいんですね。私は旧住所が証明できるものを持参しなかったため、窓口で「これ以上は手続きができない」と言われました。担当者から「役所で住民票を取得してから、最寄りのゆうちょ銀行窓口で手続きしてください」と案内を受けたので、記入を終えていた「貯金全払請求書」を受け取って郵便局を後にする羽目に。

住民票、要らんのか~い!

というわけで、郵便局を出たその足で区役所へ行き、住民票を発行してもらいました。そして先程受け取った「貯金全払請求書」と一緒に役所最寄りの郵便局へ。ゆうちょ窓口担当者に事情を説明し、貯金全振請求書と住民票を提出。しかし担当者は「住民票?要りませんよ?」と。

「さっき別の郵便局で、旧住所を証明できる書面がないと解約手続きができないと言われたんですけど」と説明したのですが、「免許証があれば大丈夫です。旧住所は特に確認する必要ないので……」との返答。こうして役所へ行った時間と住民票代300円は無駄になりました……。チーン……。

もし私と同じように、ゆうちょ銀行口座を解約するとき窓口で住民票が必要だと言われたら「ネットには必要ないと書いていました。上席の方に確認してもらえますか?」と聞いてみてください。

そんなわけで「貯金全払請求書」をゆうちょ銀行窓口に提出し、控えをもらって手続きは一旦終了。あとは専門部署が口座照会、残高確認を行い、口座内に残高があれば現住所に払戻証書が届きます。書面が送付されるまでには約二週間ほどかかるとか。即時解約できないのが面倒ですが、愚痴っても仕方ないので待ちましょう!

払戻証書が届きました

貯金全払請求書を提出してから一週間後、ゆうちょ銀行から簡易書留が届きました。

ゆうちょ銀行_払戻証書封筒

封筒の中に入っていたのは、払戻金額の内訳書と払戻証書。

ゆうちょ銀行_払戻内訳書スキャン
画像:内訳書

ゆうちょ銀行_振替払出証書スキャン
画像:払出証書

氏名・払戻金額・発行日などが印字されているピンク色のものが払戻証書です。この証書下部にある「おところ、おなまえ」にボールペンで氏名・現住所を記入し、印鑑を押して郵便局のゆうちょ窓口に提出すれば、ゆうちょ銀行口座の残高がその場ですべて払い戻されます。手続きにかかる時間は5分程度。