ある日、勢いよくベッドに座るといきなりベッドが中央から真っ二つに折れた！あるいは底が抜けた！なんて経験をしたことはないでしょうか（え？ない？）。ベッドが壊れたけど、新しく買い換えるお金もない……そんなとき、即席ベッドになる代用品を３つご紹介します！
1.ワイヤーラック（メタルラック）
まず、アイリスオーヤマで有名なステンレス製のワイヤーラック。これも、よほどの肥満体型でない限り、ベッドの代用品として使えるアイテムの１つです。
ワイヤーラックは棚板のサイズが幅４６センチ～１８０センチまで、なんと３１種類もあります。ベッドの代用品として使う場合は、できるだけ自分の身長に近いものを選ぶと寝心地も良くなるのでおすすめ。棚板のサイズについては、アイリスオーヤマの公式サイトで確認してみてください。
【出典：アイリスオーヤマ公式通販サイト
一番幅のある180センチの棚板を選んだ場合は、床への負担を考えて太めのポールを選びましょう。
ワイヤーラックを組み合たててその上に寝っ転がると、棚板のワイヤー部分がメリメリと体に食い込むので、棚板の上に布団一式をそのまま乗せるか、厚手の毛布を身体に巻いてください。マットレスを使う場合は、そのまま上に乗せればOK。イメージ的にはこんな感じです。
画像は棚板を２枚以上組み立てているので、かなりワイヤーラックに高さが出ています。あまり高いと床に強い重力がかかり、ポールが床板を突き抜けてしまう可能性があるので、ワイヤーラックは棚板１枚ポール４本にし、できるだけ低めに作りましょう。
また、事前に自室の床材の確認し、床材が薄いようなら、緩衝材を敷いてポールが床材を突き抜けないように保護してください。私は実家に住んでいた頃、一時期このワイヤーラックベッドで寝起きしていましたが、床がベニヤ素材の薄いクロス板だったので１週間ほどで床が抜け、えらい目に遭いました。
2.衣装ケースを連結する
大き目の衣装ケースを繋げるだけ、という原始人みたいな頭の悪い発想ですが、意外にも寝心地は上々。ただ、衣装ケースの中に洋服等を入れ、常にパンパン状態にしておかないと、自身の体重で蓋がバキッ！と割れてしまい、ONEPIECEのガイモンさんみたいになるのでそこだけ注意しておきたい。イメージとしてはこんな感じ。
この衣装ケースベッドは、寝ているとき自身の体温でケース内が温もり、湿気が溜まってしまうのが難点です。衣装ケースの中身にカビを生やさないよう、日中は引き出しを開けて湿気を逃がしてあげてください。
ベッドにする衣装ケースを選ぶときは、フタ部分が極力凸凹していないものを選ぶこと。凸凹があると、寝返りを打ったときに助骨が当たって痛いので、なるべく平面のものをおすすめします。無印良品の衣装ケースなんかは、フタがとても固いうえ、凸凹もないのでベッド向きだと思います。ただ、無印良品の衣装ケースはPP素材のせいで上に載せた布団がつるつる滑り、寝相が悪いと、よく布団と一緒に衣装ケースの上から落ちるので、そこだけ気をつけてください。
3.キャンプチェアやリゾートチェア
布張りのキャンプチェアやリゾートチェアも、簡易ベッドとして使える便利なアイテムです。キャンプチェアは基本的に折りたたみ式のものが多いので、折りたたみベッドと同じように収納場所もとらず、部屋を広く使えるというメリットがあります。
ただ、キャンプチェアやリゾートチェアは材質が軽く、そのぶん安定感に欠けるので、寝返りを打った瞬間にチェアごと転倒！なんてこともしばしば。頻繁に寝返りを打つと横やら後ろやらにひっくり返るので、動くときはそろっと動こう。そろっとね。
転倒を防ぐには、肘掛けのあるタイプのチェアを選び、足元にお風呂用の椅子を置き、その上に足を乗せて安定感マシマシにすると完璧です。
キャンプチェアをベッドとして使う場合は、椅子部分に布団をまるっと敷き、その中に挟まればOK。もし布団が厚手で椅子に乗らない場合は、薄手の毛布を自身の身体に巻きつけ、そのまま寝っ転がっても大丈夫です。姿勢的に、どうしても足が心臓の下に下がるので、毎日キャンプチェアで寝起きすると脚がむくむかもしれません。そんなときはお風呂用の椅子に足だけでなく、ふくらはぎまで乗せてから眠ってみてください。
……というわけで、ベッドが壊れたときに役立つかもれない、即席ベッドの作り方を３つご紹介しました！人は、たとえそれがどんな劣悪な環境であっても、時間が経てば順応してしまう悲しき生き物。今回ご紹介した即席ベッドも、はじめこそ寝辛い！身体が痛い！地獄！と感じますが、一週間も経てば「なんだこれ最高だな！天国！」と思えるようになってきます。多分。