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よなかのはなし

LifeHacks And Hello!Project Blog

モーニング娘。’15が再ブレイクできない理由と「間違いだらけのプロモーション戦略」

モー娘 考察 これはひどい ハロプロ

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8月19日、モーニング娘。’15が通算59枚目のシングル「Oh my wish!/スカッと My Heart/今すぐ飛び込む勇気」を発売する。

 

3曲のうち、おそらくメディアで披露する機会が多いのは「Oh my wish!」だと思われるが、今回センターに抜擢された鈴木香音が「10キロダイエットネタ」でひと笑い取れるとはいえ、もはや飽きられはじめているこのネタだけを頼りに新曲を売り込んでいくのは、やや心もとないものがある。もう今から不安です…。

モーニング娘。'15がパッとしない理由=プロモーションが原因?

モーニング娘。のメンバー達とアップフロントはどう思っているのか知らないが、現在のモーニング娘。’15から、かつて「再ブレイクか!?」と持ち上げられ、5作連続オリコン1位を獲得していた14時代の人気がないのは明らかだ。

 

この人気低下の一因は言うまでもなく「道重さゆみの卒業」だ。しかし私には、それ以上にハロープロジェクトを運営しているアップフロント事務所が行なう、素人目にも分かるほど下手すぎるプロモーションが、モーニング娘。'15の人気低迷を招いた1番の原因であるような気がしてならない。

 

パフォーマンスでは他のアイドルと一線を隠すほどの実力を持ちながら、何故モーニング娘。’15はモーニング娘。'14時代のようにブレイクができないのか。

その原因が、彼女たち自身にではなくアップフロントにあると思う3つの根拠を説明してきたい。

 

ことごとくシングル曲のチョイスを間違うモーニング娘。

モーニング娘。の楽曲は、これまで全てプロデューサーであるつんく♂が作詞作曲を担当してきた。どこか昭和臭のする歌謡曲、ときにアイドルらしからぬ泥臭ささえ感じる曲は「辛気臭い」と酷評されることもあるが、それでもファンはつんく♂の曲を心から愛してモーニング娘。と共に応援してきたのだ。

 

しかし、「One・Two・Three」のヒットを受けて、ここ1~2年ずっとEDM路線の楽曲ばかりを立て続けに発表し始めたころから、ファンの間では「またEDMかよ」という言葉が合言葉になっていった。鞘師や石田などダンスに定評のあるメンバーを活かしきれない、個性を殺したフォーメーションダンスへの移行、誰の声とも判別がつかないほど加工された歌声の多用は、新曲であるにも関わらず真新しさを感じさせず、ファンを飽きさせていく原因にしかならなかった。

 

かつて「LOVEマシーン」を発売した頃からモーニング娘。を応援している古参のファンなら、EDM路線が明確に打ち出された頃からきっとこの一連の長れを予想出来ていたはずだ。

 

日本を巻き込む一大ブームとなったモーニング娘。の代表曲「LOVEマシーン」。総売上164.7万枚、日本の歴代シングル売上ランキング第54位(※2015年7月現在)というこの曲の異例のヒットに味をしめたアップフロント(つんくの意思がそこにどれだけ反映されていたかは不明だが…)は、その後も「恋のダンスサイト」、「ハッピーサマーウエディング」、「ザ☆ピース」と、似たテイストの曲を発売したが、それが逆にファンに飽きられるきっかけとなり、5期メンバー増員がダメ押しとなって当時のモーニング娘。の人気は地に落ちた。いわゆる、「モーニング娘。暗黒期」のはじまりである。

 

私はなにも、当時も今も人気低迷のきっかけになった原因がつんく♂の作る曲のクオリティにあると言いたいわけではない。ただ、シングル曲として発売する曲が、A面として扱うにはことごとくふさわしくないために、人気低迷のきっかけを作りモーニング娘。'15再ブレイクの足かせとなっていると言いたいのだ。

 

ケース1、ブレインストーミング

 たとえば、モーニング娘。としては通算53枚目、田中れいなの卒業シングルとなった「ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない」では、重低音でゴリゴリ押してくるオケのかっこよさと、鞘師石田のダンスバトルなど見応えのある振り付けは魅力的ではあったが、どちらかというとカップリングの「A B C D E-cha E-chaしたい」の方が遥かに曲のクオリティも高く、メンバー個人の見せ場も多くある

 

それにこの曲のイントロは、最初の1フレーズが流れただけで「なんだこの曲は!」と思わせるほどのインパクトを持っている。とにかく凄まじく求心力のあるイントロで、しかも随所につんくのギミックが炸裂しているのだ。初めて聞いたときは、正直ゾクッとした。

 

www.youtube.com

 ※A B C D E-cha E-chaしたいは2:33~から

 

 「A B C D E-cha E-chaしたい」はそれほどインパクトを持っている曲だから、このシングルの売り方としては「ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない」に「A B C D E-cha E-chaしたい」を加えてトリプルA面扱いにするのがベストだったのではないだろうか。

 

テレビやメディアが入るイベントでは積極的に「A B C D E-cha E-chaしたい」を披露していれば、工藤のDoジャンプ、道重の「Chu」、鞘師の「アァ~ン」とメディアにこれでもかとネタを提供できたし、見どころの多い曲なのできっと視聴者の興味を引くことだってできただろう。

 

今のコンサートでのカメラワークがそうであるように「DOKIDOKI...」「LOVELOVE...」「1234567...」のパートでは必ずメンバーがソロで抜かれることになっていただろうし、この露出をきっかけに新たなファンを獲得出来たかもしれない。何より、「自分にも見せ場がある」というのは後列メンバーのモチベーションにも大きく関わってくるはずだ。

 

ケース2、わがまま気のまま愛のジョーク

 さらに、54枚目のシングル「わがまま 気のまま 愛のジョーク/愛の軍団」では、この2曲をそれぞれA面扱いにして2週連続リリースという体を取るべきだったと、私は今でもそう思っている。

 

「2週連続リリース」で1つ話題を作り、短いスパンで54枚目に「わがまま気のまま愛のジョーク」を、55枚目に「愛の軍団」をリリースし、音楽番組では「愛の軍団」をメイン扱いにして披露するのが、きっと当時のベストな選択だった。

 

なぜなら、「愛の軍団」には「これぞフォーメンダンスの究極系」と言っても遜色ないほど、極めて高いレベルの振り付けという見どころがあったからだ。この曲の振り付けが優れているのは、サビや間奏の振り付けを見ただけで、ダンスの素養がない人間にもその凄さが伝わるという点だろう。

 

しかし「愛の軍団」がテレビで披露されたことはこれまで一度もない。つまり、結局コンサートに来るコアなモーニング娘。ファンしかあのすごいフォーメーションダンスを生で見ていないわけだ。

「わがまま気のまま愛のジョーク」ではなく、この「愛の軍団」をテレビで大々的に披露していれば、視聴者や他のアイドルのファンにも、モーニング娘。のフォーメーションダンスの完成度と圧倒的なインパクトを与えられたに違いないというのに、これほどもったいないことはない。

 

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モーニング娘。 『愛の軍団』(Morning Musume。["GUNDAN" of the love]) (MV) - YouTube

 

 「愛の軍団」は軍服風の衣装も可愛く、カッコいいEDM曲を歌いこなしつつも中高生が中心メンバーになっている「新生モーニング娘。」の可愛らしさをアピールするにはまたとない機会だった。

 

ファンの多くはきっと、初めて「愛の軍団」を聞いた瞬間に「これは間違いなくヒットする!」という予感を本能的に感じ取っていたはずだ。それがどうだろう、音楽事務所であるにも関わらずアップフロントにはこの素人でも分かる「確実にヒットするであろう曲を嗅ぎつける嗅覚」を持った人間がほとんどいないのだから、もうあの事務所だめだな…と見切りをつけたくもなる。

 

ケース3、青春小僧が泣いている

 私がさらにがっかりしたのは、12期メンバーのお披露目曲でもあったはずの58枚目のシングル「青春小僧が泣いている/夕暮れは雨上がり/イマココカラ」が、3曲ともシングルとして売り出すには、キャッチーさ、インパクト、話題性など全ての要素において「色々足りなさすぎた」ことだ。

 

オケはバキバキでアグレッシブなカッコよさだし、歌詞にもつんくイズムを感じられて「ああこれはつんくの曲だな…」とファンなら戸惑いつつも受け入れることができるだろう。でも12期のお披露目曲に明らかに一般受けしないであろうこの曲を持ってくる神経が、どれだけ考えても私には未だに理解できない。

 

つんくは自身のブログで、「青春小僧が泣いている」について以下のようなライナーノーツを掲載している。

 

「結局最後は自分なんだ」という事がテーマです。いろいろあるのが人生、泣きも笑いも出会いも別れも。泣いたっていいじゃないか。

そして、泣くのはこれが最後!って毎回思っていいじゃないか。

と。

 

誰かがそばに居てくれるという安堵感。これって普遍なんですが、でも、やはり尊い感覚です。

つんく♂なりのJ-POPのEM路線として成熟したサウンドなりました。

時代と共にサウンドの厚さ、音色の好み、ビート感等、変わっていきますが,それでもJ-POPはまだアップテンポがアイドル界で主流なのかもしれませんね。ただ、モーニング娘。に関しては、時代の流れを気にせず常に前向きに空気を掴んで行きたいと思っています。

モーニング娘。’15 4/15 Sg 「青春小僧が泣いている」「夕暮れは雨上がり」ライナーノーツ

 

つんくがモーニング娘。のために思いを込めて曲を作ってくれただろうことはこの文章を読んで十分すぎるほど分かるのだが、忘れてほしくないのはこれがただのシングルではなく大事な「12期のお披露目曲」であるということだ。ファンだけでなく、メディアや一般人が12期を加えた新生モーニング娘。'15に大いに注目している、そういう時期にリリースする曲なのだ。

 

それなのに、相変わらず一般人を置き去りにする摩訶不思議なAメロ・Bメロ、そしてどこがサビなのが分からないうえ、盛り上がりにも欠ける曲構成という代わり映えのなさ。何より、加入したばかりでこれからというフレッシュな12期のお披露目曲に「成熟したサウンド」はいらない。

 

そして、極めつけはいくら歌唱力が低いとはいえ、12期にたった1文字のソロパートさえ与えない偏った歌割り。シルバーに黒を取り入れた「EDM=スペースチックだからシルバーでカッコいい路線でしょ?」とでも言わんばかりの、これも代わり映えしない地味な衣装。もちろん振り付け面でも12期は全くフューチャーされていない。それどころか、1番目立っていたのは怪我でMV撮影を離脱した鈴木香音の代打として参加したJuice=Juiceの宮本佳林という有様…。

 

だいたい、「青春小僧」と聞けば大多数が和風をイメージするはずなのに、あの銀のテカテカ衣装を着せる時点でもうおかしい。曲のイメージと衣装がチグハグで世界観が破綻しているから、どんなにダンスがすごくてもMVがパッとしないのだ。

 

「青春小僧が泣いている」が世間で多少なりとも話題になったのは、つんくでも12期のおかげでもなくフジテレビの番組内企画でAnother ver.のMVを制作してくれた渋江修平監督のおかげだろう。

渋江監督が制作したMVは2015年のハロプロ楽曲大賞でMV部門堂々1位に輝いているほどクオリティの高いものだった。(※2016年1月5日追記)

 

 いまシングル曲に必要なのは、「イントロの求心力」と「サビの明確化」だ。モーニング娘。に興味のない一般人、さらに新規ファンを獲得しようとするなら、どこで盛り上がればいいのか分からないような曲をいくら聞かせても意味が無いことにそろそろ気づけよと思う。

 

先だって発売されていたアルバム「14章~The message~」の中には、キャッチーなイントロと盛り上がるサビを持ち、純粋な「楽曲の良さ」だけで戦える良曲「笑えない話」だってあったはずだ。現行バージョンに少し手を加えればシングルにしても十分なほどのクオリティになっただろうし、笑えない話のイントロは前述した「A B C D E-cha E-chaしたい」にも匹敵するほどのインパクトを持っていたというのにこれをアルバム曲にしてしまうなんて…。

 

 「青春小僧が泣いている」にかぎらず、2014年中盤からモーニング娘。のシングル曲はどれもA、Bメロとサビの境界がはっきりせず単調だ。中にはコンサートのパフォーマンスで化け再評価される曲もあるが、そんなものは一握りなのだから、今こそ「ピョコピョコウルトラ」のような底抜けに明るく分かりやすいキャッチーな曲をシングルにして、曲の話題性を足がかりに12期を売り出すときではないのだろうか?

 

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モーニング娘。『ピョコピョコ ウルトラ』 (MV) - YouTube

 

 ピョコピョコウルトラは発売当時、ファンの間でも賛否両論ある「超問題作」だった。ファンの中には、モーニング娘。を愛するあまりつんくのtwitterにプロデュースを辞めろと迫るファンもいたほどだ。

 

最終的な売上は34,050枚とあまり振るわなかったものの、ピョコピョコウルトラはコンサートでのパフォーマンスで瞬く間に人気が爆発し、今ではモーニング娘。の人気曲となっている。

私は10期のお披露目でピョコピョコウルトラを持ってくるつんくの勝負感に惚れたし、つんくの書くコミックソングは必ず時間とともに評価されると思っていたから、当時はすごく期待をしたものだ。

当時掲載されたピョコピョコウルトラのライナーノーツには、なぜ今この曲なのかが分かりやすく説明されていて、やはりつんくは偉大だと関心もした。

 

10期のモーニング娘。が加入して第一弾のシングルです。

今回のテーマはひよこ。正直、1年間に2期分のメンバーが入ってきたのは過去14年の中で初めてです。なので9期含めてまだまだみんな「ひよこちゃん」ってイメージで、そんな彼女たちが必死で羽を広げてバタバタしているイメージで制作していきました。

 

歌詞の中にはいろんなタイプの女の子が出てきます。普通の子。目立ちたい子。恋したい子。旅行好きの子。失恋中の子。愛に飢えてる子。どんなタイプの女の子もどんどん綺麗になってどんどん輝いてほしい。そういう勢いのある曲です。正直9期10期の実力はまだまだ足りない部分も多いのですが、この時期にしか作れない曲、今のあの子たちにしか表現出来ない曲を作って歌ってもらうことにしました。

 

不思議なもので、9期ですらほんの数か月の違いですが、もうこなれてきている部分も多いので、新鮮なうちに新鮮さを曲に詰め込む。これはまさに今しかない!バックトラックはレゲエビートをBaseにしてサビではさらにテンションあがるようにベースラインもかなりグルーブさせました。かなり跳ねられると思います。

モーニング娘。 1/25発売 シングル「ピョコピョコ ウルトラ」

 

 このように、ピョコピョコウルトラは10期のお披露目曲として非常にしっかりとコンセプトが練られていることが分かる。

 だが、12期のお披露目曲となった「青春小僧が泣いている」はどうだろう。私には12期のお披露目曲が絶対に「青春小僧が泣いている」でなければいけなかったようには思えない。あの曲に、そこまでの明確なコンセプトや戦略が全く感じられないからだ。

 

今後も「青春小僧が泣いている」のように、中途半端な曲を中途半端なタイミングでリリースし続け、シングル曲のチョイスを誤り続けるようであれば、モーニング娘。’15からファン離れがますます加速してしまう一方だ。

 

代わり映えしないMVはすでにファンにも飽きられている

 EDM路線にシフトしてからのモーニング娘。’15のMVに漂っているのは「マンネリ感」だ。スタジオでのダンスシーン、時折挟まれるメンバーのどれも同じような表情のリップシーン、そしてバックライトを浴びて踊るソロカット。

これらの映像にはコンセプトが感じられず、ただ「かっこいいフォーメーションダンスが出来るんですよ!私達!」という主張しか込められていないように、私には思える。

 

56枚目のシングル「時空を超え 宇宙を超え」のMVでは、ダンスシーンをメインにするよりも、解釈の分かれそうな深みのある歌詞をなぞってストーリー仕立てにした方が、遥かに曲との一体感や親和感が生まれていたはすだ。舞台を経験したメンバーは、表現力も上がっているからきっと素晴らしいMVが出来ただろう。

 

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モーニング娘。'14 『時空を超え 宇宙を超え』 (Promotion Ver.) - YouTube

 

 にも関わらず、最終的に公開されたのは相変わらずダンスとリップシーンの繰り返しばかりで代わり映えしないMV。時空を超え宇宙を超えは振付も正視できないほどダサいため、控えめに言っても酷い出来だ。

 

ファンはもうダンス+ソロリップだけのMVにお腹いっぱい状態だ。YouTubeでは日本だけでなく海外のファンもMVを見る。海外展開を視野に入れているなら、この代わり映えしないMVに、もうひと工夫が欲しい。

 

そして最新59枚目のシングルのうちの一曲「今すぐ飛び込む勇気」のMVにおいては、もはやコンセプトさえ意味不明で、何をもってあのようなMVを撮ったのかファンでも首をかしげている人が多いのではないだろうか。

 

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モーニング娘。'15『今すぐ飛び込む勇気』 (Promotion Edit) - YouTube

 

 「今すぐ飛び込む勇気」の歌詞には、「水鳥みたいに飛び立とう」というわかりやすいキーワードがあるのだから、せめて白か青ベースの衣装(この際、シンプルなワンピースでも良い)で、野外で撮影したほうが、どう考えたって曲の雰囲気には合っているだろう。素人の私が言うのも何だが、この曲の衣装は絶対に「赤」のイメージではない。申し訳程度にスモークを使って水中っぽいカットを作っても、やはり曲の世界観とのチグハグさが目立つ。

 

それに、変な箱に腰掛けているくらいなら、まだ「女と男のララバイゲーム」のように、水面にドレス姿で立っているだけのほうが分かりやすいというものだ。曲然り映像然り、クリエイターという人種はやたら「難解なもの」を作りたがるが、MVは分かりやすいくらい分かりやすいものが丁度いい。

 

 以前、2015年初旬にフジテレビの「The ビッグチャンス」という番組内でモーニング娘。のMV監督オーディションという企画があり、三人の監督が「わがまま 気のまま 愛のジョーク」を課題曲に、彼女達のMVを撮影した。くしくもグランプリは逃したが、その中の1人が撮影したこのMVの方が、よほど「今すぐ飛び込む勇気」の雰囲気に合っている気がする思うのだが、どうだろう?

 

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モーニング娘。'14 MV監督オーディション・BLUE - YouTube

 

YouTubeにはファンの作ったMADがたくさんアップされているが、こちらの映像の方が正規MVよりもよほど気持ちがこもっているし、メンバーのいい表情を選んで映像にしているので作品としてもレベルが上だ。こういうMADを見た一般人が正規MVを見てなんだか物足りないと思っても、なんらおかしくはない。

 

低予算でもメンバーの魅力が伝わるMVを作るにはどうするべきか?

 アップフロントがMVに予算をかけないのは今に始まったことではない。だが、作ろうとさえ思えば低予算でも良いものは出来るのだ。それも、ファンが本当に心から「見たい」と思っているMVを。

 

アイデア1

 最近はスタジオ内ばかりなので、野外でMVを撮影する。メンバーに8mmカメラを渡し、メンバー同士で素の表情を撮影しあったり、風景・デートっぽいカットなどプライベート風の映像を撮影し、切り貼りしてMVに仕上げる。

例:Perfume「マカロニ

 

アイデア2

ワンカットの長回しで、ダンスシーンを撮影。失敗しても、その様子もMVに含める。個々のリップシーンはなく、たまにカメラに向かってドアップさせるなど、ひたすらメンバーがわちゃわちゃしているだけ。

例:モベキマス「ブスにならない哲学 Group Lip ver.

 

アイデア3

 レコーディング映像を13分割したものをMVに使用する。一番低予算で、一番ファンが見たいと思っているMV。(実は歌割りを簡単に確認したいファンは多いのです)

 例:モーニング娘。「ピョコピョコウルトラ recording ver.

 

アイデア4

 メンバーが1人ずつ監督になり、MVを撮影。完成した作品はYouTube上で人気投票。シングルにもそれぞれ1MVずつ収録して13パターン展開すれば握手券を封入しなくても売上は期待出来る。

→最下位のメンバーは罰ゲームとして全国行脚(例:生田握手会イベントへの旅

 

アイデア5

 曲の音源と映像の素材を数パターン提供し、ファンに自由にMVを制作してもらう(いわゆるMADみたいなもの)。The Girls Liveの中でメンバーがMVを審査。グランプリはanother ver.としてYouTubeで配信。

→モーニング娘。には興味がなくても映像制作に興味がある一般人に興味を抱いてもらえるきっかけになる。また、自身のブログやTwitterに作品を掲載してもらえることも考慮すると、宣伝効果も◎!

 

 

こういう議論をもっとYouTubeのコメント欄とかtwitterとかで盛り上げると、そこから事務所がアイデアを拾って良いMV作ってくれるんじゃないかと密かに考えてるんですが…いまこの記事書いてて「まぁ、あの事務所がそんな真っ当なことするわけないよなぁ」と自分でも思いました。自重。

 

メディア戦略の方向性の迷走、その番組は誰に向けたもの?

シングルのチョイス、マンネリMVと取り上げてきたが、最後はYou Tubeの配信番組についても物申しておきたい。

 いま多くのアイドルがそうであるように、モーニング娘。’15もYouTubeに専門のチャンネルをもっている。配信内容は新曲のMV、プロモーション映像、CMスポットなど。

 

 アップフロント系列では他にも、「ハロステ」「MUSIC+」「Green Room」などの番組がある。地上波ではテレビ東京系列で、おそらくファンでさも見ていないだろう「The Girls Live」もひっそりと放送中だ。

 

ハロ!ステ 」は、モーニング娘。’15だけでなく、℃-ute、アンジュルムなど、他のハロプログループの最新情報(ライブ映像、舞台裏、四文字熟語コーナー、ヘアアレンジなど)を紹介する番組。

GREEN ROOM」や「MUSIC+」は、こちらもコンサートの舞台裏やレコーディング・ダンスレッスン風景など、レアな映像を配信している。

The Girls Live」は、様々なハロプログループのメンバーが衣装をセレクトし、その衣装を着て別のグループがスタジオライブをするという内容だ。

 

 はっきりいって、どの番組も内容がかぶっているうえ、ランダムにハロプロメンバーが2~3人でコメンター風にトークを展開するため、どれも絵面が同じで真新しさがない。

 

GREEN ROOMやMUSIC+は舞台裏ばかり配信しているが、そういうのはDVDmagazineや初回版CDの特典につけるべきで、無料配信するとコンサートやMV撮影のメイキングなどの価値が薄れてアップフロントの金儲けのコンテンツが減るだけだ。

 

これなら最も視聴者の多い「ハロ!ステ」を週2回更新にして、GREEN ROOMやMUSIC+を無くして配信番組を一本化し、視聴者を一点集中させた方がいい。そうすれば必然的に分散しているチャンネル登録者をまとめられてプロモーション効果も大いに期待できる。

 

あと、ヘアアレンジコーナーもハロメンに「いつもやっている髪型」をやらせるのではなく「これまでやったことのないヘアアレンジに挑戦します!」という体にして、メンバーのビジュアル開発に役立てた方がいい。

これは、セルフメイクのハロプロは自分に似合うヘアメイクが分かっていないメンバーが多すぎて、ビジュアルでかかなり損をしているためだ(あとセンスのないマネージャーからの強制も)。

 

ヘアアレンジコーナーについては、以下のエントリーの「さいごに」の部分でかなりイライラしながら言及しているので、よければ御覧ください。

 

 

 そして、視聴者がいるのかさえ分からない死に体番組「The Girls Live」は、もっとバラエティ色の強い番組に改変して、ハロプロメンバーのトークスキル育成になるような内容に作り変えるべきだ。衣装をコーディネートするだけではメンバーのプライベート感を楽しむには物足りないし、スタジオライブだってハロステの中でもっと迫力のあるコンサート映像を配信しているのだから、わざわざあんな実力を半分も発揮できない貧相な環境でパフォーマンスをさせる必要はない。

 

 とはいってもこのご時世、バラエティほど作り手にとって難しいコンテンツもそうない。昔のハロモニのようなテンションはもう受けないだろうし、ハロプロTIMEのような内容ではありふれていて地味だ。

 

昔ほどぶっ飛んでいるハロメンがおらず、ほとんどがお利口なお嬢様タイプだから、いっそ教養系とかドキュメンタリーにちょっとバラエティ要素を盛り込んでみると案外視聴者に満足感を与えられるコンテンツが作れるかもしれない(今のハロメンには秀才が多いし)。ドキュメンタリーは視聴者に与える満足度が高いコンテンツだし、民放が作っていない独自コンテンツを作っていけば、ワンチャンあるでということになるかも……いや、ならないかな…。

 

モーニング娘。’15を再ブレイクさせるための戦略

 今後モーニング娘。’15が再ブレイクするためには、どうしたら良いのか割りと本気で考え、その一例を下に書きだしてみました。

 

メンバーを2グループに分け、パフォーマンスの向上と露出度UP

 実際に観客席から見ると、今の13人体制はステージ上がごたついてとても見にくい。メンバーがステージから落ちるのではないかとか、今腕が当たってなかった?とハラハラするし、凝ったことをしている(はずの)ダンスも、人数の多さのせいで台無しだ。

 

そのため、13人をかつてのさくら組、おとめ組のような2つのグループか、シャッフルユニットのように三分割してパフォーマンスさせた方が、今のモーニング娘。'15には合っているような気がする。

 

 今後もシングルはトリプルA面シングルにすれば、グループ別で2曲、13人で歌うメイン1曲と、バランスも良い。もちろん、グループ別に1シングルずつリリースしても良いと思う。少人数のグループなら個人の露出も増えるようになるし、メンバーももっとのびのびとパフォーマンスが出来るだろう。

 

帰国子女の野中にはアカペラ&ソロで英語詞を歌い上げさせ、佐藤にはピアノで弾き語り。アクロバットが得意な生田は気の済むまでぐるんぐるん回転させてやればいいし、ダンススキルの高い鞘師や石田には、ハロステダンス部のようにもっと難しいレベルのダンスを躍らせてやりたい。他のメンバーにも特技を活かしたパフォーマンスができる、そういう場所を今のうちから用意してやるべきだ。

グループとしての成長は、個々の個性を磨いてスキルアップしない事には決してかなわない。

 

今のモーニング娘。’15のコンサートは、「与えられたことをこなすだけ」の面白みのないものになってしまっている。「カモン!」と「セイ!」しか言ってなくない?とコンサートに行くたび、心の中でそう密かに悪態をついていたこともあるくらいだ。

 

感情のままにアドリブを入れたり、どんどん客を煽ったり、頭を振り乱して汗塗れになってステージ上を駆けまわり、ファンの度肝を抜くようなトークやパフォーマンスから感じる唯一無二の「ライブ感」、そういう昔のモーニング娘。が持っていた自由さや闊達さを、モーニング娘。'15にももう一度取り戻してほしい。

 

そうしたライブ感から生まれるハプニングや感動が、ファンのみならず会場全体の人間の心を動かしてモーニング娘。をもっと大きく育てていく。ライブによって進化したモーニング娘。の姿が、今のハロメンがこぞって憧れの対象にする、高橋愛が率いた「プラチナ期」なのだし、何より、それが同じ空気を共有した人間同士しか分かり得ない「コンサートの醍醐味」ってやつだろう。

 

少数人のグループに分けて活動をさせたとき、モーニング娘。’15のメンバーはもう一皮向けたパフォーマンスが出来るようになるはずだ。「自分も主役」という自覚が出てくれば、先輩の顔色を伺って小さく縮こまっている必要がないことに気づくメンバーがきっといる。アイドルグループの皮をかぶったアーティスト集団の彼女達なら、そこからもう1段上のステップへ軽々と飛躍し、そうしてまた新しいドラマが作られていくことだろう。私が見たいのはそういうサクセスストーリーなのだ。

 

まとめ

最後に言っておくが、私はモーニング娘。’15が大好きだし、だからこそこのまま暗黒期に突入せず、もっと高みに登っていってほしいと願っている。

 

そのためには、彼女達の努力だけではどうしようもない問題に対してフォローをしながら、アップフロントはモーニング娘。’15がより上を目指せるようにプロモーションを展開していってやるべきだ。まず手始めに、メンバーの体力を消耗させるだけの馬鹿げた握手会を廃止にするところから始めてみてはどうだろう。

 

握手会商法という売り方で天下を取ったAKBは、今や多くのファンと同時に大勢のアンチも抱えている。そして彼女達の歌う曲は、握手券の獲得のみが目的になり、もはや見向きもされなくなってきている。CDを「ゴミ」に変え、目先の利益に走って音楽業界にとどめを刺した結果だ。

 

「ハロプロエッグ」を「ハロプロ研修生」に改名し、AKBと同じようにCDに握手券を封入したり、卒業商法の手法もパクるなど、秋元康の後追いばかりをしているアップフロントとハロープロジェクトは、今のAKBの姿からも学ぶべきことがあるだろう。

 

※2015年12月26日、加筆・修正