2000年以降のNHK大河ドラマを名作順にランクづけしてみた

2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」が先日最終回を迎えました。低視聴率と脚本がメッタメタに叩かれ、内容も評判に違わずメッタメタだったので多くの脱落者が出たとかなんとか。私はどんな駄作でもNHKの大河ドラマは毎年必ず全話見ると決めているので「花燃ゆ」も全話視聴しましたよ。感想はお察しください!

そんな大河ドラマですが、2000年以降は名作と駄作がはっきり別れ、視聴率ばかりが取り沙汰されて肝心の内容が軽視されがちになっていると思います。本当に面白い大河ドラマってどれなの?という方のために、大河ドラマを毎年欠かさず見ている私が2000年以降に放送された大河ドラマをランク付けしてみました。それでは、以下からランキングの発表です!

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 1位 風林火山(2007)

最高視聴率:22.9%(第五回・駿河大乱)

平均視聴率:18.7%

NHK大河ドラマ 風林火山 第一巻 [DVD]

舞台は戦国時代の甲斐。武田信玄の軍師・山本勘助を主役として制作された大河ドラマで、勘助を務めたのは内野聖陽。

風林火山は、2000年以降の大河ドラマの中ではぶっちぎりの1位の面白さです!往年の大河ドラマでは比較的すっ飛ばされることの多い軍議シーンなども細かく描いており、軍師好きとしては毎週の放送が楽しみで仕方なかった記憶があります。あとやっぱりメインテーマが秀逸!

内野さんの男臭い芝居のおかげでとても骨太なドラマに仕上がっており、古参・新規それぞれの大河ドラマファンから今なお絶大な人気を誇っていますよね。ただ、見る人によっては武田信玄役・市川猿之助(当時は亀治郎)の顔芸と、歌舞伎役者にありがちな「ねっちょりした喋り方」に拒否反応を起こすかもしれません。

個人的には柴本幸さん演じる諏訪の方(由布姫)が自害を思いとどまり「この国がどんなふうに変わっていくのか自分の目で見てみたい」と勘助に訴えるシーンがすごく印象に残っています。あの眼力……。

 2位 平清盛(2011)

最高視聴率:17.8%(第二回・無頼の高平太)

平均視聴率:12.0%

NHK大河ドラマ 平清盛 完全版 Blu-ray-BOX 第壱集

原作:なし(オリジナル作品)

ノベライズ:平 清盛 全四巻

DVD:平清盛 完全版 Blu-ray-BOX

配信:なし

「絵面が汚い」と謂われない誹謗中傷を受け、メディアでも事あるごとに演出や低視聴率がネタにされていました。が、本作における玉木宏の輝きっぷりはあの絵面の汚さがあってこそ!丁寧に作り込まれた脚本と俳優陣の名演も相まって、「歴代大河ドラマ最高傑作」の評価も納得のクオリティに仕上がっているのが「平清盛」という作品です。もうね、1年間、本っっ当に面白く観させていただきました!

脚本が藤本有紀さんに決定したときから「これは間違いなく名作になるぞ!」と確信していたら、やはり巧みな伏線と見事な鬼回収で魅せてくれました。平清盛に関しては、張られた伏線が細かすぎて、全て回収しきれない人も多かったんじゃないでしょうか。

そんな平清盛の中で個人的に好きだったのは、三上博史演じる鳥羽上皇。ピュアッピュア鳥羽帝から徐々に狂気を孕んでいくあの上皇の神演技は必見です。鳥羽帝を取り巻く人間が全員平安人らしいナチュラルクズなのも妙にリアル。そして義朝が死に、次第に闇落ちしていく清盛も良かった。松山ケンイチの圧が画面越しでもビリビリ伝わってくるので、大画面で見ると圧倒されますよ。そのせいか、観終わったあとの満足感が他の大河の比じゃない。本当に素晴らしい作品です。

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3位  葵徳川三代(2000)

最高視聴率:22.6%(第一回・総括関ヶ原)

平均視聴率:18.5%

NHK大河ドラマ 葵 徳川三代 完全版 第壱集 [DVD]

原作:なし(オリジナル作品)

ノベライズ:葵―徳川三代(上・中・下)

DVD:葵 徳川三代 完全版 第壱集

配信:U-NEXTで全話配信中!

情報量が半端じゃない作品で、他の大河ドラマと違って一気見しようとするとかなりの根気が必要になります。重厚という言葉がぴったりな、こちらも大河ドラマの教科書といえる、今なおファンの多い作品。新しい切り口で!というよりは、完全に「学校で習う徳川三代の歴史」そのものでしたね。初回が関ヶ原というインパクト、そしてその戦闘シーンが大河史上に残る名シーンだったので、私の中ではかなり評価が高い。

主演の徳川家康(津川雅彦)はもちろんですが、本作では脇を固めるベテラン俳優陣がとにかく素晴らしかった。特に石田三成役の江守徹。これまで数々の俳優が石田三成を演じてきましたが、私の中では未だに江守徹が不動の1位です。三成にしては年食ってるとか、そういうのはいい、細けえことはいいんだよ。

4位 真田丸(2016)

最高視聴率:20.1%(第二回・決断)

平均視聴率:16.6%

「新撰組!」に続き、三谷幸喜が脚本を手がけた大河ドラマ第二弾。主役は真田信繁(堺雅人)ですが、それを感じさせない真田一族の濃さ!!

そしてこんにち、説明に延々尺を使うクソドラマが多い中、真田好きなら知ってるでしょ?と言わんばかりの視聴者に「不親切」な脚本にはとても好感が持てました。真田丸の最終回にサブタイトルをつけるなら、私はあえて二文字の制約を破って「兵(つわもの)」にしたい。次点で「残響(銃声・六文銭から)」かな。

私は、本作におけるMVPは真田昌幸役・草刈正雄と茶々役・竹内結子だと思っています。圧倒的存在感で完全に主人公を食ってた昌幸は言わずもがなですが、通説通りの「テンプレ悪女」でなく、「ただの無能な女城主」として描かれた茶々と、竹内さんの演技が想像以上に良かった。「おかしな話をします。私と源次郎は、不思議な糸で結ばれている気がするのです。離れ離れになっても、あなたはいつかまた戻って来る。そして私たちは同じ日に死ぬの」は本当に名台詞だと思います。この台詞は後世に残るわ。

真田丸のマイナスポイントは、とにかく劇伴がうるさかったこと。せっかく演技派を揃えたんだから、いち視聴者としては、演者のちょっとした息遣いとか、声の抑揚とか、衣擦れの音とか、芝居におけるそういう細かい部分を楽しみたかった。ここは本当に残念でしたね。

5位 功名が辻(2006)

最高視聴率:24.4%(第三十九回・秀吉死す)

平均視聴率:20.9%

NHK大河ドラマ 功名が辻 第壱集 [DVD]

一豊の愚直さと千代の聡明さがはっきりとし過ぎていて(司馬遼太郎の原作がそうなので仕方ないんですが)、一豊が無能に見えてしまうのがちょっとなあ……と思いながら見ていました。長澤まさみの小りんが鬱陶しすぎていつもイラッとしていたので、物語の本筋にスポットを当てるならドラマ版は小りん、いなくても良かったのでは?と思わないでもない。個人的には、関ヶ原合戦直前に訪ねてきた豊臣の使者を千代が追い返す場面が無性に好きで、何度も観返しました。

関ヶ原直前、人質として大阪城に来るよう伝えにきた豊臣の使者。千代は馳走の膳を下座に置いてから、この使者招き入れます。当然使者は下座に座る。千代は「下座に座っているということは、当家にとって上使である秀頼からの使者の筈がない」と屁理屈をこね、「私は山内対馬守の妻でございますゆえ対馬守の申す事しか聞きませぬ」と突っぱねる。つまり、「帰らないと屋敷に火をつけて自害するぞオラァ!」と脅すわけです。仲間由紀恵の演技が素晴らしい。

6位 八重の桜(2013)

最高視聴率:21.4%(第一回・ならぬことはならぬ)

平均視聴率:14.6%

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原作:なし(オリジナル作品)

ノベライズ:八重の桜 全四巻

DVD:八重の桜 完全版 第壱集

配信:U-NEXTで全話配信中!

脚本はNHKの「御宿かわせみ」などで知られる、山本むつみ。序盤は山本覚馬(八重の兄)をはじめとする会津藩士たちの活躍を中心に話が進んでいき、八重は完全に添え物と化していましたが、この控えめさが逆に良かった。綾野剛演じる松平容保公も、まるで生き写しかと思うほどのクオリティで殊の外素晴らしく、堂に入った殿様っぷりも毎週見るのが楽しみでした。

本作では白虎隊の影に隠れてあまり目立たない二本松少年隊もしっかり描いており、劇伴との相乗効果で悲惨さ3割増(24話)。そしてこの悲劇の先に、八重の桜最大の見せ場、鶴ヶ城籠城戦がやってくるわけです。本作の鶴ヶ城籠城戦は、歴代大河ドラマの中でもかなり上位に食い込む名戦闘シーン。圧倒的映像美で視聴者を容赦なくぶん殴ってくる感じも嫌いじゃないですよ私は。

同志社設立以降は展開が完全に朝ドラと化し大量の脱落者を出しましたが、京都編から脱落した人には新島襄の「グッバイ、また会いましょう」だけでも見てほしい。

会津編と京都編でかなり趣が変わりますが、50話通して見ると出演者・スタッフの気力が感じられる正統派の手堅い大河ドラマ、それが「八重の桜」!圧倒的映像美で視聴者をぶん殴ってくる風景カットは今後NHKの映像素材として活用されると思うので、「歴史秘話ヒストリア」にも要注目!

7位 利家とまつ~加賀百万石物語~(2002)

最高視聴率:27.6%(第三回・出仕停止)

平均視聴率:20.9%

大河ドラマ 利家とまつ 加賀百万石物語 完全版第弐集 DVD-BOX 全6枚セット【NHKスクエア限定商品】

原作:なし(オリジナル作品)

ノベライズ:利家とまつ〈上・下〉

DVD:利家とまつ 加賀百万石物語 完全版

配信:U-NEXTで全話配信中!

俗に「夫婦もの」と呼ばれるジャンルで、男性だけでなく女性人気が非常に高い作品。利家を演じる唐沢寿明とまつを演じる松嶋菜々子が並んだときの絵面はお見事で、これは配役の勝利だと言っても良いのではないでしょうか。

そして反町隆史が演じた織田信長も雄々しさダダ漏れの素晴らしいビジュアルでした。このビジュアルで金平糖かじってくれたら完全に言うことなしだったのに、大河ドラマはいつまで「ワイン片手に恫喝する第六天魔王・織田信長」の先入観に縛られ続けるのか……。

一方、脚本はシリアスとコメディパートがバランス良く配分されており、中盤ダレる事もなく、1回45分が非常に短く感じます。終盤になってもほとんど失速しない、とにかく非常にバランスの良いドラマでした。

8位 龍馬伝(2010)

最高視聴率:24.4%(第五回・黒船と剣)

平均視聴率:18.7%

NHK大河ドラマ 龍馬伝 完全版 Blu-ray BOX-2 (season2)

原作:なし(オリジナル作品)

DVD:龍馬伝 完全版 Blu-ray BOX

配信:U-NEXTで全話配信中!

龍馬伝で一番見応えあったのは、やはり最終回の龍馬暗殺シーン。本作では「龍馬暗殺の下手人は見廻組説」を採用しており、その下手人が今井信郎(市川亀治郎)、佐々木只三郎(中村達也)、渡辺篤(SION)という、これ以上ないほど最強の布陣。

龍馬暗殺に関しては、まず下手人が左手で抜刀→右手に持ち替えて龍馬を斬り払う→龍馬の背を斬る→上段から降ろされた刀を龍馬が鞘で受けるも、力負けしてそのまま斬られる→倒れた龍馬に刀を刺してトドメ、というのが一般的。本作では、この「刀を刺してトドメ」の部分がかなり生々しい。龍馬のうめき声がこれまた生々しいので、臨場感がとんでもないことになっています。

龍馬伝であえて不満をあげるなら、お龍の描き方浅かった点と、龍馬の死後、彼の人を思い出し浜で放つ台詞は本当にアレで良かったのか?ということ。岩崎弥太郎がコメディリリーフ的なポジションと知ったときも内心「……うわぁ」となったので、史実を知っている人はちょいちょいこういう「う~ん……」と、もやもやする部分があると思います。

9位 篤姫(2008)

最高視聴率:29.2%(第四十八回・無血開城)

平均視聴率:24.5%

NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第壱集 [DVD]

毎週、高視聴率が話題になっていた大河ドラマです。宮崎あおいはもちろん、家定の実母である本寿院(高畑淳子)など脇を固める俳優陣の演技がとにかく素晴らしく、だんだんと心を通わせていく家定と篤姫の距離感にキュンキュンした女性も多かったのでは。

舞台がずっと大奥内なので見る人によっては退屈に感じてしまうこともあるかもしれませんが、その分色々な人間模様に焦点が当てられているので、人間ドラマとしての面白さは他の大河ドラマに比べて群を抜いているように思います。

10位 北条時宗(2001)

最高視聴率:21.2%(最終回:永遠の旅)

平均視聴率:18.5%

大河ドラマ 北条時宗 総集編 DVD-BOX 全2枚セット【NHKスクエア限定商品】

狂言師の和泉元彌が北条時宗を演じることでも話題になった本作。

若年なので致し方ないんですが、終始、時宗がくよくよしながら元寇との戦いに消極的なさまは見ている人間を毎回イラつかせていました。また、時宗の兄である時輔がなぜか史実に沿わず、赤マフラーをなびかせて大陸に渡るなど奇人に改変されていたのが残念。時輔役の渡部篤郎はいい味出してたんですけどね……。

女性脚本家の特徴でもある現代思想のエッセンスが強く持ち込まれ、大河ドラマではあまり題材になることのない貴重な時代だったにも関わらず、ドラマの世界観をぶち壊しにしていました。当時もボロクソに叩かれていましたが今でも再評価されることはなく、「好きな人は好き、嫌いな人は嫌い」と好みが別れる大河ドラマです。

11位 義経(2005)

最高視聴率:26.9%(第五回・五条の大橋)

平均視聴率:19.4%

NHK大河ドラマ 義経 完全版 第壱集 [DVD]

原作:義経/宮尾登美子

DVD: 義経 完全版 第壱集

配信:なし

「滝沢秀明の半裸」という謎のサービスカットが頻発するイメージビデオ大河こと「義経」。無駄に演技派を集めたせいで滝沢秀明氏の演技が浮きまくっていますが、この浮きっぷりが史実の義経像と重なり、不憫さをより一層増す結果に。

義経はとにかく女優陣のビジュアルが素晴らしく、常盤御前役の稲森いずみ、藤原輔子役の戸田菜穂は別格でした。特に稲森いずみ。常盤は自身の死の直前、義経の館を訪ねて去り際に義経を一べつするのですが、このカットなんかよく見る平安時代の絵巻物そのもの!南都焼討で斬首される平重衡の元へ駆けつけ遺髪を受け取る輔子、吉野山で義経に笛を渡して微笑む静御前……女優陣がとにかく美しい!

一方、合戦シーンでは鵯越の逆落しの場面と背後で流れるメインテーマのシンクロ率が凄まじく、ぶわっと鳥肌が立つような演出はさすがでした。もはや伝説。そして最終回はCGの使い方が破滅的すぎてこれも伝説。激しさと物悲しさを併せ持つメインテーマを収録したオリジナルサウンドトラックもかなりおすすめです。岩代太郎の劇伴に外れはない。

NHK 大河ドラマ「義経」音楽絵巻(オリジナル・サウンド・トラック)

12位 新選組!(2004)

最高視聴率:26.3%(第一回・黒船が来た)

平均視聴率:17.4%

新選組 ! 完全版 第壱集 DVD-BOX

原作:なし(オリジナル作品)

DVD:新選組 ! 完全版 第壱集 DVD-BOX

配信:なし

三谷幸喜が脚本を手がけた「新選組!」。イケメン若手男性俳優を多数起用しているので女性受けが良い作品ですが、どのシーンも殺陣が緩く、新選組の主要人物も結構ステレオタイプなので、私はあまり面白さを感じませんでした。しかもこの頃はNHKのCG技術がかなり酷かった時期で、要所要所で変なCGが出てくる新選組!は演出面でも割りを食っていた。正直、新選組!に関しては本編よりも続編「新選組!!土方歳三最期の一日」の方が圧倒的に面白いですね。

「新選組!!土方歳三最期の一日」は、とにかく三谷幸喜の脚本がキレッキレ。新政府軍の蝦夷上陸を演出で上手くぼかし、視聴者に「あっー!」と思わせるのもさすがです。特に、新政府軍人がランプを蹴って全景が映るところね。あのシーンは、「アッ!テメッ!もうそんなところまでーー!」と思いましたよね。あそこは見事にやられたなぁ……。作中で生み出された榎本武揚の名言「ロマンチ」も、いつか使ってみたい言葉です。

13位 軍師官兵衛(2014)

最高視聴率:19.4%(第二十九回・天下の奇策)

平均視聴率:15.8%

大河ドラマ 軍師官兵衛 総集編 [Blu-ray]

原作:なし(オリジナル作品)

DVD:軍師官兵衛 完全版 第壱集

配信:なし

軍師官兵衛は、「人間の証明」や「沈まぬ太陽」を手掛けた前川洋が脚本を担当。前川氏は、原作ありきだと良い御本を書かれるんですが、完全オリジナルだと毎回駄作になると、その界隈では有名な方ですね。

ジャニーズの中でも屈指の演技力を持つ岡田准一が黒田官兵衛を演じた本作。同じ「軍師モノ」の風林火山と比べると、ややテンポが悪く感じました。序盤の動きが鈍く、本能寺の変~中国大返しで盛り返したかと思えば、その後また失速し、蛇足の大阪夏の陣。そして、官兵衛に対して意味の分からない主人公補正がかかり、史実のド畜生エピソードが一転美談になるなどの改悪もありました。

作中で私が一番もったいないと感じたのは、中国大返しの黒田官兵衛(岡田准一)・安国寺恵瓊(山路和弘)・小早川隆景(鶴見辰吾)の交渉シーン。ここはもっと丁寧に掘り下げて濃密な心理戦にするべきなのに、歴史に疎い脚本家自身がこのシーンの面白さを全く分かってないためサラッと流してあっけなく終了。……こんな山路和弘の無駄使いが許されてたまるかァ!というわけで、別の脚本家で安国寺恵瓊のスピンオフお待ちしています。

14位 花燃ゆ(2015)

最高視聴率:16.7%(第一回・人むすぶ妹)

平均視聴率:12.0%

花燃ゆ 完全版 第壱集 [Blu-ray]

原作:なし(オリジナル作品)

ノベライズ:花燃ゆ 全四巻

DVD:花燃ゆ 完全版 第壱集

配信:なし

このドラマはとにかく脚本が悪いの一言に尽きますね。脚本のひどさを俳優陣の底力と演出で延命させたという言い方が1番合っているドラマだと思います。

見ていてまず感じたのは「人物の描き方が雑すぎる」ということ。さらに低視聴率でNHKの上層部から何か支持があったのか、芸人・アイドルのテコ入れや脚本家の追加、防府ロケの中止などコロコロと軸がぶれるのでドラマもあっちにふらふら、こっちにふらふらして薄っぺらい内容になっていました。

終盤、視聴者は楫取素彦と美和が再婚してイチャイチャしているのが1番見たかったのに、そこを端折って「低視聴率ガー」と言い出したのには失笑。ただ、長塚京三と三田佳子の演技が殊の外素晴らしかったので、この2人を見るために花燃ゆ50話を見ても損はしません。長塚京三の病人演技は本当に神がかっている……。

15位 天地人(2009)

最高視聴率:26.0%(第四回・年上の女)

平均視聴率:21.2%

NHK大河ドラマ 天地人 完全版 第壱集 [DVD]

一言で言うなら、「上杉家のホームドラマ」。脚本のひどさは歴代の大河ドラマの中でも群を抜いており、チープなセットと相まって学芸会のようなお粗末さを醸しだしています。合戦はすべてナレーションで補完するという怠慢から酷評を受けることが多いですが、私もこれはフォローできない。あと、女性陣が全員キーキーやかましく、魅力がないのも致命的。

「直江山城はこんな優男ではない!」とキャスティングにも不満があったので、まあ、はじめからあまり好意的には観ていませんでした。直江はもっと、笑ってるのに目が笑ってない感じというか、目が死んでる系の俳優さんが良かったなぁ……。

16位 武蔵(2003)

最高視聴率:24.6%(第七回・秘剣!燕返し)

平均視聴率:16.7%

武蔵MUSASHI (前編) (NHK大河ドラマ・ストーリー)

市川海老蔵が武蔵、米倉涼子がおつう、という時点でお察し。サブタイトルに「!」ばかり使っており、勢いで乗り切ろうとしたけど失敗した感がすごい作品。武蔵を映像で堪能したいなら、名作と名高い役所広司主演のドラマ「宮本武蔵」をおすすめします。

宮本武蔵 完全版 DVD-BOX 第一集

17位 江~姫たちの戦国~(2011)

最高視聴率:22.6%(第三回・信長の秘密)

平均視聴率:17.7%

NHK大河ドラマ 江 姫たちの戦国 完全版 Blu-ray BOX 第弐集

原作:なし(オリジナル作品)

DVD:江 姫たちの戦国 完全版 Blu-ray BOX

配信:U-NEXTで全話配信中!

江がいかに強く、素晴らしい女性なのかを頼んでもいないのに延々と見せつけられるドラマ、それがこの「江~姫たちの戦国~」です。

姫たちの~と言っている割に茶々と初は空気に等しく、何故か江だけが毎回活躍し、出会う武将たちに大きな影響を与えていく。そんな乙女ゲームのような展開が50話に渡って繰り広げられていくファンタジー……。

上野樹里と向井理が揃いも揃って棒演技すぎるため、後半は目も当てられませんでした。これははっきり言って大河ドラマの冠にはふさわしくない、フジテレビの年末2時間ドラマで良かったんじゃない?と言いたくなる出来なので、文句なしの最下位です。

大河ドラマの評価は実際にその目で見てから決めましょう!

最近の大河ドラマは視聴率ばかりが話題になりますが、作品のクオリティと視聴率は必ずしも比例するものではありません。放送当時はパッとしなくても時間とともに再評価される作品があり、歴史小説や史実の知識があればこそ評価がバラける、それが大河ドラマという作品ではないでしょうか。

大河ドラマの面白さは、やはり自分の目で50話を見通した人間にしか分からないものだと思います。年末年始は大河ドラマのイッキ見(ぶっ続けで見れば1日弱)をして、素晴らしき歴史の世界にどっぷりとハマってみるのも面白いですよ!

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