民主党政権

悪夢の民主党政権 年表(2010年)

2010年1月

1月1日

メドべージェフ大統領の北方領土・国後島訪問をタス通信が報道。目的は地熱発電所などインフラ整備状況の視察、住民との交流。北方領土へのロシア国家元首の上陸はソ連時代を含めて初。

 

1月2日

赤松広隆農林水産大臣が慣例となっている年始の伊勢神宮参拝を欠席し、家族と2泊3日のグアム旅行に出発。

 

1月7日

原口一博総務大臣が、政治主導アピールのため旧郵政省出身の鈴木康雄総務事務次官を更迭。2010年1月末に退任させ、後任に岡本保総務審議官を起用。

 

1月12日

川端達夫文部科学大臣の事務所費架空計上が発覚。川端氏は1987年〜2008年の間に「事務所費」として計約3735万円を計上していたが、「主たる事務所の所在地」は「東レ労働組合」幹部宅や自らの公設秘書宅であったことが判明。(『読売新聞』2010年1月12日)

 

1月22日

蓮舫行政刷新担当大臣の事務所費架空計上が発覚。蓮舫氏が代表を務める「民主党東京都参議院選挙区第三総支部」は2006年〜2008年の3年間で計約172万円を計上しているが、「主たる事務所」として届けていたのは、蓮舫大臣の自宅であったことが判明。
(『週刊ポスト』2010年1月15・22日号)

 

1月26日

菅直人副総理・財務大臣が参院予算委員会で、自民党の林芳正前経済財政担当大臣から乗数効果について問われたさい、「乗数効果」と「消費性向」を取り違えて無知を晒す。「脱官僚依存」を掲げているにも関わらず、答弁に詰まるたび審議を中断して官僚の助言を仰ぐ。(参院予算委員会1月26日)

 

1月27日

第173回国会における鳩山内閣総理大臣所信表明演説(2009年10月26日)を受け、「新しい公共」円卓会議。

 

1月29日

民主党選挙対策委員長の石井一参院議員が、長崎県知事選挙の民主党推薦知事候補総決起集会で、「時代に逆行するような選択を長崎の方がされるのであれば、民主党政権は長崎に対し、それなりの姿勢を示すべきだろうと私は思います」と有権者を恫喝。

2010年2月

2月4日

・民主党政権が慣例を無視して閣議を夕方に開くようになり、天皇陛下の夜間のお務めが常態化。体調不良を訴えた2日も、静養中の皇居・御所で夜間まで書類の決済を強いられる。

・鳩山由紀夫内閣総理大臣が普天間移設問題について「移設先がもとに戻ることは解決ではない」と発言。(『参議院決算委員会』2010年2月4日)

 

2月5日

安全保障会議及び閣議において、ハイチ国際平和協力業務実施計画が決定。防衛大臣が出自衛隊部隊に派遣命令を発出したが出口戦略を1ミリも考えていなかったため、陸自部隊は撤退まで延々どぶさらいやゴミ処理をやらされる羽目に。

 

2月10日

「新しい公共」円卓会議を受け、新たに内閣府特命担当大臣・新しい公共担当が置かれる。仙谷由人氏が就任。

2010年3月

3月1日

・民主党の小林千代美衆院議員陣営へ不正な資金提供(総額1600万円)を行ったとして、札幌地検が北海道教職員組合(北教組)委員長代理・長田秀樹、同書記長・小関顕太郎、同会計委員・南部貴昭、小林氏陣営の会計担当者である自治労北海道財政局長・木村美智留を逮捕。小林氏は事件への関与を否定。

・仙谷由人国家戦略担当大臣がラジオ番組に出演し、薬局の店頭に置いてあるカエルキャラクター看板を東京大学在学中に持ち出し、下宿先の部屋に飾っていたと過去の窃盗行為を告白。

 

3月3日

参議院予算委員会で、前原誠司国土交通大臣、仙谷由人国家戦略担当大臣、原口一博総務大臣が揃って15分遅刻。仙谷氏、原口氏は「事務連絡のミス」と官僚に責任をなすりつけ、前原氏は「単に間に合わなかった」と説明。

 

3月16日

原口一博総務大臣が参院総務委員会に遅刻。

 

3月24日

鳩山由紀夫内閣総理大臣が普天間移設問題について「3月いっぱいには政府案をまとめる、それは約束する」と発言。

 

3月25日

・原口一博総務大臣が、国会審議に2回遅刻した問題で大臣官房総務課長と国会連絡室長、同室員2人の計4人を交代させる人事を内定(発令は4月1日付)。

・中井洽国家公安委員長が、銀座クラブの美人ホステスと路上キスしている写真が、「週刊新潮」に掲載。同誌は、中井氏が赤坂議員宿舎のカードキーをこのホステスに貸与している可能性を指摘し、その危機管理の甘さを指摘した。(『週刊新潮』2010年3月25日)

 

3月29日

鳩山由紀夫内閣総理大臣が普天間移設問題について24日の発言から一転、「今月中じゃなきゃならないと法的に決まっているわけではない」と発言。

 

3月30日

鳩山由紀夫内閣総理大臣が普天間移設問題について「1日、2日、数日ずれることが何も大きな話ではない」と発言。

 

3月31日

鳩山由紀夫内閣総理大臣が党首討論で、普天間移設問題について「当然のことだが、私は腹案をもっている。関係閣僚もその認識の下で行動してもらっている」と発言し、さらなる混乱を招く。(『国家基本政策委員会合同審査会』2010年03月31日)

2010年4月

4月1日

「子ども手当」の申請手続き開始。子ども1人月額1万3000円を父母等に支給する制度だが、対象者に在日外国人まで含めたため役所窓口に外国人が殺到。厚生労働省が地方自治体に在日外国人事務の取扱いを通知する事態に。

 

4月7日

鳩山由紀夫内閣総理大臣が国家公務員合同初任研修開講式で訓示。父・鳩山威一郎元外務大臣や弟・邦夫元総務のエピソードを紹介し、「トップの首相が大ばか者であれば、そんな国がもつわけがない」とブーメラン発言。

 

4月15日

米紙ワシントンポストがAl Kamen氏によるコラム「Among leaders at summit, Hu’s first」を掲載。内容はニューヨークで開催された核安全サミットに関するものだが、「increasingly loopy Japanese Prime Minister Yukio Hatoyama.(ますますイカれている日本の首相、鳩山由紀夫」と名指しでバカにされる。(『ワシントンポスト』2010年4月15日)

 

4月17日

東京白金台で行われたシンポジウムにて、文部科学副大臣の鈴木寛氏松井孝治内閣官房副長官と劇作家・平田オリザ内閣官房参与によるセッション「鳩山政権と新しい公共」が開催。その中で平田氏が「21世紀は近代国家をどう解体していくかという100年。僕の役割は選挙に負けない範囲でそれを表現していくこと」と日本解体宣言。(『週刊現代』2010年4月17日号)

 

4月20日

宮崎県川南町で口蹄疫の感染が確認。農水省が日本産牛肉の輸出全面停止を発表。

 

4月24日

民主党県連代表の一川保夫参院議員と田中美絵子衆院議員がホストを務めるタウンミーティングが、小松市林町こまつドームで開催。有権者から子ども手当について批判されると、一川氏が「子ども手当には子どもを育てる負担を和らげるという理念がある。(そう言うなら)民主党を支援してもらわなくても良い」と激昂し、会場を凍り付かせる。

 

4月27日

東国原英夫宮崎県知事が上京し、赤松広隆農林水産大臣や自民党・谷垣禎一総裁に支援要請。

 

4月28日

日本国内では初となる、豚への口蹄疫感染疑いを確認。

 

4月30日

口蹄疫確認を受け、自民党対策本部が政府に42項の対策要求。鳩山由紀夫内閣総理大臣と赤松広隆農林水産大臣は対応せず。この後、赤松大臣が外遊のため南米に出発。

2010年5月

5月1日

口蹄疫感染確認を受け、東国原英夫宮崎県知事が自衛隊に災害派遣要請。

 

5月4日

鳩山由紀夫内閣総理大臣が普天間県外移設への断念を表明。沖縄県に謝罪に訪れた鳩山氏は、3月31日の復案がある発言は「党としての見解ではなく自分の個人的意見だったと」弁解し、公約ではなかったことを強調。「学べば学ぶにつけて、沖縄に駐留する海兵隊の重要性が分かり、県外あるいは国外に出すという結論にならなかった」と述べた。(『朝日新聞デジタル』2010年5月4日)

 

5月8日

赤松広隆農林水産大臣が外遊から帰国。

 

5月10日

赤松広隆農林水産大臣がようやく宮崎県に行き県庁やホテルで関係者と会談。しかし記者会見で「一部報道では対応が遅いと言われているが心外だ。できることはすべてやっている」などと発言したため、関係者・畜産業者がブチギレ。

 

5月11日

・民主党がマニフェストから暫定税率排除を削除。

・直嶋正行経済産業大臣が、公共事業のイメージを損なうとしてセメント業界から見直しを要請されていた「コンクリートから人へ」の文言に関して、今後も変えないと明言。(『朝日新聞』2010年5月12日)

 

5月12日

・鳩山政権が、国籍条項がないなど欠陥だらけの「国家公務員法改正法案」を強行採決。(衆議院内閣委員会2010年5月12日)

・衆議院内閣委員会での「国家公務員法改正案」強行採決時、与野党議員がもみあいとなり三宅雪子氏が委員長席付近で転倒。民主党と三宅氏は「自民党の甘利明氏に突き飛ばされた」と主張し甘利氏に謝罪を求めたが、自民党の馳浩氏や日本共産党の宮本岳志氏の証言により自分で勝手に転んだだけであったことがバレる。三宅氏は両氏の発言を否認。さらに転倒の翌日、国会に車いすで登庁するパフォーマンスを行いヒンシュクを買う。(衆議院内閣委員会2010年5月12日)

 

5月14日

鳩山政権が「地球温暖化対策基本法案」を強行採決。

 

5月20日

民主党が参院選マニフェスト原案から「コンクリートから人へ」の表現を削除。(『朝日新聞』2010年5月21日)

 

5月23日

・鳩山由紀夫内閣総理大臣が2度目の沖縄訪問で仲井真弘多知事と会談。米軍普天間飛行場の移設問題について「辺野古付近にお願いせざるを得ない。断腸の思いで下した結論だ」と述べ、普天間全体を辺野古に移す方針を明確にした。仲井真知事は「大変遺憾で極めて厳しい」と反発、名護市の稲嶺進市長も「県民や名護市民への裏切りだ。到底受け入れられず断固反対」とブチギレ。

・赤松広隆農林水産大臣が「口蹄疫などの問題がある」ことを理由に、第61回全国植樹祭の手植えや昼食会を欠席。天皇皇后両陛下御臨席の植樹祭を閣僚が欠席するのは極めて異例。

 

5月25日

鳩山内閣が「放送法改正案」を強行採決。

 

5月28日

・鳩山内閣が普天間基地の辺野古地区への移設を閣議決定。鳩山由紀夫内閣総理大臣が、署名を拒否した福島瑞穂少子化・消費者問題担当大臣を罷免。

・日米両政府(日米安全保障協議委員会)が普天間移設問題で「辺野古」明記の共同声明を発表。沖縄普天間基地の移設先をキャンプシュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域に設置することが決定する。

・鳩山政権が「郵政改革法案」を、わずか6時間の審議だけで強行採決。
(衆議院総務委員会2010年5月28日)

・宮崎県家畜改良事業団の種牛49頭のうち2頭の口蹄疫(家畜伝染病)感染を確認。赤松広隆農林水産大臣は記者団から宮崎県の口蹄疫について事実を把握しているか問われ、「いや、知らない。だから早く殺せって言ってるのに〜」とニヤニヤ。

 

5月30日

米軍普天間飛行場移設に関する対処方針に反対した福島瑞穂党首が閣僚を罷免されたこととで、社民党が民社国連立政権から離脱。これに伴い、国土交通副大臣であった社会民主党の辻元清美氏も辞任。(『幹事長会議』2010年5月30日)

 

5月31日

鳩山由紀夫内閣総理大臣と温家宝国務院総理が首脳会談。東シナ海のガス田共同開発問題で、中国が早期開発を目指す「白樺」ガス田について日本側が事前交渉で大幅な譲歩案を提示し批判を浴びる。(『産経新聞』2010年6月1日)

2010年6月

6月1日

・子ども手当の支給開始。

・菅直人氏が2009年9月の政権交代後、沖縄の米軍普天間基地移設問題について周囲に「沖縄基地問題はどうにもならない。タッチしたくない。沖縄は独立したほうがいい」と語っていたことを民主党沖縄県連の喜納昌吉参院議員が暴露。鳩山総理に対しても「普天間問題はたいへんだ。でも普天間を忘れさせるためにはもっと大きな問題を言えばいいんだよ。それが消費税増税だ。だから消費税増税を提案しなさい。そうすれば普天間は忘れられるから」と提案したとのこと。(『沖縄の自己決定権 地球の涙に虹がかかるまで』喜納昌吉著)

 

6月2日

鳩山由紀夫内閣総理大臣が退陣を表明。鳩山氏は民主党両院議員総会で「普天間基地移設問題」および「政治とカネの問題」が退陣の原因であるとし、「これからもっと人の命を大事にする政治を進めないといけないが、残念なことに政権与党の仕事が必ずしも国民のみなさんの心に映っていない。国民のみなさんが徐々に徐々に聞く耳を持たなくなってしまった。まさに私の不徳の致すところだと思う」と述べた。

・小沢一郎氏が、幹事長辞任を表明。

 

6月?日

鳩山由紀夫内閣総理大臣が、自らが保有していた公文書の大半を退任直前に裁断。普天間県外移設資料など一部の文書は個人事務所や自宅に持ち出したが、その他記録の一切を破棄していた。鳩山氏はのちに「作成元の省庁が保存していると思い捨ててしまった」と証言。破棄した文書の中には省庁でも保存していないものが多数あったことも判明。(『毎日新聞』2018年12月30日)

 

6月4日

普天間基地移設問題を巡り鳩山内閣総辞職。党代表選が実施され、菅直人副総理・財務大臣が、樽床伸二衆院環境委員長を破り、代表に選出。投票結果は菅氏291票、樽床氏129票。

 

6月8日

菅直人内閣が正式に発足。

 

6月9日

荒井聰国家戦略担当大臣の後援会である「荒井さとし政治活動後援会」の事務所費架空計上が発覚。同後援会は2003年〜2008年間の事務所費として計約1013万円を計上していたが、「主たる事務所」として届け出ていたのは事務所ではなく知人宅のマンションであった。知人は取材に対し「住所を貸して欲しい」「事務所としての部屋もないので、活動の実態はない」「(家賃などは)もらっていない」と回答。(『読売新聞』2010年6月9日)

 

6月11日

・日本新党代表の亀井静香金融・郵政改革担当大臣が、閣僚辞任を表明。菅直人内閣総理大臣が参議院選挙のため郵政改革法案成立を先送りしたことに激怒し、「今国会で成立させる約束を履行させられなかった責任をとる」と語った。後任には自見庄三郎氏。

・荒井聰国家戦略担当大臣大臣が事務所費でキャミソールなどの衣料品18点2万2670円、おもちゃ代7350円、パチンコ効果音CD2500円などを購入していたことが判明。衣料品は2008年4月の衆院補欠選挙時、秘書のため急きょ現地調達されたものとのこと。女装趣味を疑われたが本人は否定。

 

6月15日

蓮舫行政刷新担当大臣が、探査機「はやぶさ」の帰還を「偉業は国民全員が誇るべきもの。世界に向かって大きな発信をした」と発言し炎上。蓮舫氏は2009年の事業仕分けで宇宙航空研究開発機構(JAXA)に対し、「こんな意義の少ないプロジェクトに150億円も投資し、能力の無いJAXA職員に高給を払い続ける意味は本当にあるのでしょうか? 」と言い放ち、大幅な予算削減を行った張本人。(閣議後記者会見6月15日)

 

6月17日

・菅直人内閣総理大臣が、参議院選公約発表の記者会見で、消費税については自民党の引き上げ率10%を参考にすると表明。

・菅直人内閣が、「日本は中国の属国として生きていけばいいのです」などと発言した伊藤忠商事取締役の丹羽宇一郎氏を中華人民共和国駐箚特命全権大使に起用。

 

6月22日

菅直人内閣総理大臣が、自身の友人である国際協力銀行国際経営企画部長の前田匡史氏を内閣官房参与に任命。

 

6月25日

菅直人内閣総理大臣が主要国首脳会議(G8)に出席。しかし、集合写真撮影後、談笑を始めた各国首相らの輪に入れず孤立。

 

6月28日

民主党が2009年衆院選マニフェストで掲げた「高速道路の原則無料化」実現のため、全国37路線50区間で社会実験を開始。

2010年7月

7月8日

蓮舫氏が参議院選(7月12日)の全国遊説で、1時間68万円する専用ジェット機(駐機+離着料別)で移動していたことが判明。(『週刊文春』7月8日号)

 

7月11日

・第22回参議院議員通常選挙投開票。民主党が与党となって初の国政選挙だが、44議席獲得の大敗。ねじれ国会となる。

・千葉景子法務大臣が、第22回参議院議員通常選挙で落選。しかし菅直人内閣総理大臣は千葉氏を法相に留任させる。千葉氏は国政選落選閣僚の留任記録を大幅に更新し(68日)、9月17日退任。

 

7月20日

大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫元北朝鮮工作員が横田夫妻らと面会するため日本のチャーター機で来日し、鳩山由紀夫前内閣総理大臣が所有する軽井沢の別荘に滞在。警察当局は韓国に配慮し事情聴取を見送り。しかし拉致問題に進展はみられず、中井洽拉致問題担当大臣は後日「なんら成果がなかった」と菅総理に報告。

 

7月21日

2009年6月、プロレスラーら6人が東京都渋谷区の飲食店経営者から現金約30万円を脅し取り恐喝容疑で逮捕された事件で、東京第4検察審査会は不起訴処分となった同社役員の男性を7日付で「起訴相当」と議決したと公表。議決は民主党の横峯良郎参院議員が共犯者を手配するなどして本件に「深く犯罪に関与している」と指摘した。横峯議員は事件への関与を全面的に否認。

 

7月27日

松崎哲久民主党議員が自衛隊納涼祭に来賓として出席。帰り際、駐車場からやや離れた場所に自分の車を呼び寄せるよう車両誘導担当の隊員に要求したが、歩行者の安全確保のため隊員は松崎氏に駐車場まで歩くよう求めた。松崎氏が再度、車を寄せるよう指示し、隊員がこれを拒否すると 「俺を誰だと思っているのか」「お前では話にならない」と恫喝。隊員が「2度と来るな」と呟くと、松崎氏は「もう1度言ってみろ」と隊員の胸ぐらを掴んだ。松崎氏は「隊員の体には触れていない」 「隊員に2度と来るなと言われたのは事実。自分は何も言っていない」と一連の報道を否定。

 

7月28日

8月29日に韓国併合条約発効100年を迎える韓国に配慮し、菅直人内閣が2010年版の「防衛白書」発表延期を決定。

 

7月29日

前原誠司国土交通大臣が、歌舞伎俳優・市川海老蔵氏の挙式・披露宴に出席するため民主党両院議員総会を欠席。

2010年8月

8月3日

平沢勝栄衆議院議員が、2002年5月31日放送のラジオ番組「ミッキー安川のずばり勝負」に出演した菅直人氏が「君が代を歌いたくない」と発言した件を追求。菅氏は「そんなことは言わない」と否定したが、音声が残っており事実と判明。(衆議院予算委員会2010年8月3日)

 

8月5日

農林水産業輸出産業化への工程表原案作成や、政策研究を目的とした民主党有志議員の私的勉強会第一回が開催。座長は筒井信隆農林水産副大臣、山田正彦衆議院議員が務め、事務局長は樋口俊一衆議院議員の公設第一秘書である田中公男氏が務めた。同研究には、農林水産省職員もオブザーバーとして出席。中国側のゲストとして中国系シンクタンクの副会長、日本の広告代理店社員、日本国内でスパイ活動を行っていた李春光駐日中国大使館経済参事処一等書記官も参加。これらの中国側関係者を筒井副大臣に紹介したのは、田中氏であったと後に筒井氏自身が証言。

 

8月10日

韓国併合条約発効100年を機に、菅直人内閣総理大臣が談話を発表。在サハリン韓国人支援や「朝鮮王室(王朝)儀軌」の引き渡しなどを明記。

 

8月19日

蓮舫行政刷新担当大臣が、国会内でファッション誌の撮影。国会内では議員活動に関する撮影なら可、私的な宣伝・営利目的の撮影は禁止。完成したファッション誌が明らかに撮影基準に反している内容であったため、9月27日、蓮舫事務所に対し口頭注意が行われた。10月7日の参院議院運営委員会理事会でもこの問題が取り上げられ、西岡武夫参院議長が同日、蓮舫氏を国会内に呼びつけ注意した。

 

8月27日

長妻昭厚生労働大臣が、閣議に平成22年度版厚生労働白書を報告。厚さは前年度の約3倍、自身の写真を13枚も使い、巻末付録には「厚生労働カルタ」を添付。冒頭には自民党政権下に起きた旧社会保険庁の不祥事や、薬害肝炎問題についての謝罪を掲載するなど、あまりにも「長妻色」が強すぎる内容に「卒業アルバム」と揶揄された。

2010年9月

9月1日

民主党代表選挙が告示。菅直人内閣総理大臣と小沢一郎前幹事長が立候補し、政見発表。

 

9月7日

・尖閣諸島沖で中国漁船「閩晋漁5179」が海上保安庁の巡視船「よなくに」と「みずき」に衝突(中国漁船衝突事件)。

・鳩山由紀夫前内閣総理大臣の偽装献金事件で罰金刑を受けた元政策秘書の芳賀大輔氏が、鳩山氏の政策秘書に復帰。

 

9月8日

・海保が中国漁船の船長・ヂャン・チーシォンを公務執行妨害容疑で逮捕。同日、中国大使館員が漁船船長と面会。中国政府は北京在住の日本大使・丹羽宇一郎を呼び出し、日本の対応に抗議。同時に船長と船員の即時釈放を要求。

・検察側が官邸に中国漁船衝突時のビデオを提出。官邸側は「テープ自体が証拠にならないとの致命的なミスがあり、公判にたえられず、有罪にもならないと判断した」としてこれを隠蔽。

 

9月9日

石垣海上保安部が、中国漁船衝突事件の船長を那覇地検石垣支部へ送検。

 

9月10日

中国漁船衝突事件の船長の勾留決定。

 

9月13日

船員14人全員が、中国のチャーター機で帰国。漁船も解放。

 

9月14日

菅直人氏の任期満了に伴う党代表選が実施。菅氏が小沢一郎氏を破って再選。

 

9月17日

菅直人内閣総理大臣が内閣改造を行い、菅第1次改造内閣発足。同時に党執行部を刷新。天皇陛下は葉山御用邸でご静養中だったが、政府が同日に新閣僚の認証官任命式を強行したため、19日までの静養を中断し、公務のため一時帰京を余儀なくされた。

 

9月18日

菅第1次改造内閣発足後、担当省庁で閣僚が記者会見。片山善博総務大臣、鹿野道彦農林水産大臣、大畠章宏経済産業大臣閣僚が、会見場に設置された国旗に一礼せず。

 

9月19日

・石垣簡裁が中国漁船の船長の勾留期限を10日後の9月29日まで延長。

・中国政府が日本との閣僚級の往来停止、航空路線増便の交渉中止、石炭関係会議の延期、日本への中国人観光団の規模縮小を発表し、抗議。

 

9月20日

中国漁船衝突事件の一件で政府高官が訪中。交渉決裂。

 

9月21日

・温家宝国務院総理が訪問先のニューヨークで、中国漁船衝突事件について「即時無条件で釈放しなければ強制措置をとる」と警告。同日、日本向けレアアースの通関が滞留。

・APECに胡錦濤中国国家主席が来なくなることを恐れた菅直人内閣総理大臣が、佐々江賢一郎外務事務次官ら外務省幹部とともに参加していた勉強会の最中に「船長を釈放しろ!」と指示。前原氏は異を唱えたが、菅氏が「オレがAPECの議長だ。言う通りにしろ」と命じたため、仙谷由人官房長官にその旨を伝達。(『産経新聞』2020年9月8日)

 

9月23日
・中国当局が株式会社フジタの社員4人を拘束。河北省の軍事管理区域への侵入容疑。

・中国漁船衝突事件を受け、中国がレアアース(希土類)の対日輸出を全面的に禁止したと米紙が報道。中国商務省は報道内容を否定。(『ニューヨークタイムズ』2010年9月23日)

 

9月24日

検察首脳会議が開催。中国漁船船長の釈放決定。

 

9月25日

那覇地検が「今後の日中関係を考慮すると、これ以上容疑者の身柄の拘束を継続して捜査を続けることは相当でない」として、中国漁船船長を処分保留のまま釈放。船長は中国のチャーター機で石垣空港から出国し、福建省福州へ送還。

 

9月26日

両国国技館で開かれた大相撲9月場所の千秋楽。内閣総理大臣賞授与のため菅直人内閣総理大臣が土俵に上がったとき、観客が「売国奴!」「辞めちまえ!と野次。

 

9月27日

中国漁船衝突事件問題を受け、民主党の長島前防衛政務官ら43人が、尖閣諸島の私有地の国有化や警戒監視レーダーの設置、尖閣周辺での日米共同軍事演習などを政府に求める「建白書」を発表。仙谷由人官房長官に提出した。

2010年10月

10月1日

菅直人内閣総理大臣がTPPへの参加検討を表明。

 

10月11日

蓮舫行政刷新大臣に、覚醒剤と脱税で逮捕されたダイナシティの中山諭元社長との不倫報道。11月15日に参院予算委員会で追及されると、「週刊誌の取材を受けるまで逮捕事実を知らなかった」と虚偽答弁。(『FLASH』2011年10月11日号)

 

10月16日

菅政権が、2010年度の人事院勧告以上の引き下げを見送り。9月の民主党代表選の公約「国家公務員人件費の2割削減に向け、人事院勧告を超えた削減を目指す」を反故に。

 

10月18日

自民党の丸山和也参院議員が、中国漁船衝突事件の中国人船長が釈放された直後、仙谷氏が「船長を訴追をしたらAPEC(アジア太平洋経済協力会議)が吹っ飛んでしまう」と述べたことを暴露。(参院決算委員会2010年10月18日)

 

10月26日

2009年衆院選マニフェストの「企業・団体献金を全面禁止する政治資金規正法の改正」に目処が立ないことを理由に、民主党が昨年9月の政権交代以降、自粛していた企業・団体献金の受け入れ再開を決定。

 

10月28日

・総理官邸職員で内閣事務官の谷口喜徳容疑者が逮捕。暴力団関係者と共謀し、現金を脅し取ろうとした恐喝未遂などの疑い。警視庁葛飾署が官邸内にある谷口容疑者のロッカーを家宅捜索。

・岡崎トミ子国家公安委員長が、韓国人などの元外国人慰安婦について「名誉や尊厳を回復する措置をしっかりとしていきたい。金銭支給も検討していかなければならないと思う」と問題発言。(参院内閣委員会2010年10月28日)

 

10月29日

菅直人内閣総理大臣と温家宝国務院総理の首脳会談直前に前原誠司外務大臣が中国漁船衝突事件を蒸し返す発言をしたとして、中国側が第13回ASEAN首脳会議での日中首脳会談を拒否。

2010年11月

11月4日

中国漁船衝突時の映像がYouTubeに流出。第5管区海上保安本部の海上保安官、一色正春氏が「sengoku38」という名で映像を公開したもの。翌日、アカウントごと動画削除。

 

11月5日

農林水産業輸出産業化への工程表原案作成や、政策研究を目的とした民主党有志議員の私的勉強会第五回が開催。中国側が、日本の農産物の輸出拡大のモデルケースとして「日本側は農林水産省が行政指導および後援、民間が主導、中国側は農業部が後援、「中国農業発展集団総公司(中農集団)」が主導して、販売活動促進を目的とする常設店舗(アンテナショップ)を構築する構想」を提案。すでに中農集団と話を進めており、中国農業部の了解も得ていると説明。

 

11月6日

鳩山由紀夫前内閣総理大臣が、講演中で中国漁船衝突事故の映像流出について触れ、「海上保安庁か検察のどちらかが流したのは明らか。政府にいる人間が政権批判を行うのは情報クーデター」と発言。同席した原口一博前総務大臣も「役所がやったとすれば、国家に対する反逆だ」と述べた。

 

11月8日

海上保安庁が被疑者不特定のまま、国家公務員法守秘義務違反、不正アクセス禁止法違反、窃盗、横領の疑いで警視庁と東京地方検察庁に告発。

 

11月10日

一色正春氏が出頭。国家公務員法違反の疑いで任意での事情聴取。その後、12月22日に国家公務員法守秘義務違反容疑で東京地検へ書類送検。2011年1月21日起訴猶予処分。

 

11月13日・14日

パシフィコ横浜でAPEC(アジア太平洋経済協力会議)JAPAN首脳会議が開催。

 

11月13日

菅直人内閣総理大臣がAPEC最高経営責任者(CEO)サミットで挨拶を行い、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加に向けた関係国との協議開始を表明。「平成の開国」を目指すと発言。

 

11月14日

・菅直人内閣総理大臣と李明博大韓民国大統領の立会いの下、日本側・前原誠司外務大臣と韓国側・金星煥外交通商部長官が、「図書に関する日本国政府と大韓民国政府との間の協定」(日韓図書協定)に署名。

・柳田稔法務大臣が、地元・広島での大臣就任祝いの会で支持者に向けて「法相はいいですよ。2つだけ覚えておけばいい。『個別事案についてはお答えを差し控えます』分からなかったら、これを言う。これでだいぶ切り抜けてきた。あとは『法と証拠に基づいて適切にやっている』」と国会軽視発言。

 

11月16日

大畠章宏経済産業大臣が、「中国とレアアースの代替材料やリサイクル技術を共同研究したい」と表明。13日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)で張平・中国国家発展改革委員会主任に伝えたことを明かす。(閣議後記者会見11月16日)

 

11月18日

仙谷由人官房長官が参院予算委員会で、「暴力装置でもある自衛隊は特段の政治的な中立性が確保されなければならない」と問題発言。自民党の世耕議員に発言撤回と謝罪を要求され、「用語として不適当だった。自衛隊のみなさんには謝罪いたします」と述べた。
(参院予算委員会2010年11月18日)

 

11月19日

中井洽前国家公安委員長が、参院本会議場で行われた「議会開設120年記念式典」に参加された秋篠宮殿下ご夫妻に対し、「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」と大声で野次。

 

11月22日

柳田稔法務大臣が辞任。

 

11月23日

坪島砲撃事件が発生。菅直人内閣総理大臣はこの事件について「報道を見て知った。午後3時30分ごろに秘書官を通じて報告を受けた」と明かす。関係閣僚会議は事件発生から6時間後の午後9時過ぎに開かれ、政府の危機管理能力が問題に。

 

11月26日

仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通大臣に問責決議。参議院で可決。

 

11月28日

栃木県内の老舗ゴルフクラブで、民主党の山岡賢次党副代表、笠浩史文部科学政務官、長島昭久衆院外務委員会筆頭理事、太田和美衆院議員と駐日中国大使館の程永華大使らがゴルフ。その会計約24万円を中国大使館秘書官が支払ったことが発覚。(『週刊新潮』2010年12月9日号)

2010年12月

12月8日

鹿野道彦農林水産大臣が民主党の樋口俊一衆議院議員の公設第一秘書である田中公男氏を公設秘書兼務のまま農水省顧問に任命。

 

12月8日〜10日

筒井信隆農林水産副大臣が訪中し、北京で中国農業部および中農集団と意見交換。農水省顧問の田中公男氏、武本審議官も同行。

 

12月9日

筒井信隆農林水産副大臣と中農集団の劉董事長の間で、中農集団による日本産農林水産物・食品等の輸入拡大、常設展示館の設置、農林漁業関連技術協力に関する覚書を作成。

 

12月14日

菅直人内閣総理大臣が、遺骨収集のため硫黄島を訪問。しかし、遺骨を前に軍手のまま合掌して炎上。

 

12月15日

・菅直人内閣総理大臣が諫早湾干拓事業に関する訴訟で、潮受け堤防の排水門を5年開門せよという福岡高裁の判決に対し、科学的根拠がない「私なりの知見」を理由に上告しないことを決定。

・長妻昭厚生労働大臣が「課長通達」という法的根拠のない文書によって「運用3号」を実施。国民年金の第3号被保険者が配偶者の転職・退職のさい、国民年金への切り替え不備によって受給不可や減額となる場合の救済案件として創設されたものだが、国会の審議を経ず、通達で済ませたことで現場の混乱を招く。

 

12月17日

菅内閣が防衛大綱を決定。

 

12月18日

鳩山由紀夫氏が地元の北海道苫小牧市で開かれた後援会会合で挨拶を行い、首相退陣時に表明した「首相の影響力をその後も行使し過ぎてはいけない。私は次の総選挙に出馬しない」という政界引退の方針を正式に撤回。

 

12月28日

仙谷由人官房長官が、各府省事務次官に対する年末訓示で、政務三役会議に「次官や官房長が可能な限り出席、陪席するようお願いしたい」と要請

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