1000文字の記事は15分で書ける!長文ライティングが苦手な人向け超実践的マニュアル

文章を書くのが苦手ではないという人でも、1000文字の文章を書けと言いわれると「いや、それはちょっと…」と渋い顔をする場合がある。大抵の人は400文字とか500文字の文章はさっと書けても、それが倍の1000字になると途端に難しいと思うらしい。

今回はこの1000文字という長文を書くために最も効率の良いライティングについて説明してみたい。リサーチからライティング、推敲までして納品形式にするまでの時間は15分に設定してみた。ということで、レッツスタート!

記事を書くための下準備

今回は下記テーマの記事を依頼されたと仮定してみたい。ちなみに、書き手はまったくこの手の知識がないド素人ということにしている。

【依頼概要】

「手羽先を使った骨格標本の作り方」というテーマで記事を制作してください。文字数は1000~1500字以内。

実は以前、サイエンス系の記事は注目まとめに載りやすいのか?という誰も得をしない実験の為に1つ「手羽先を使った骨格標本」というまとめ記事を作ったのだが、運営に見向きもされないという大変可哀相な結果になったので、今回の記事で有効活用したいと思う。

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記事のテーマについての情報を集める【所要時間:3分】

まず依頼内容を見て、次にとる行動で記事を効率良く書ける人とそうでない人との差が分かる。

効率が悪い

Googleで「手羽先で骨格標本」「作り方」などと検索して、上位に表示されるサイトを2~3個開いて、部分的に文章を読み、記事の制作に取り掛かる

効率が良い

キュレーションメディアで「手羽先の骨格標本」のまとめ記事を検索。2、3個のまとめ記事の見出しを見てテーマを把握する。

まず効率が悪い人のやり方だが、Googleで調べるのは悪くないけれど、検索結果の上位に表示されるのが必ず良質なサイトだとは限らないし、適当な文章を書いているSEOサイトの場合もある。さらにテーマによっては画像ばっかりを使っていたりもするので、使えそうな情報の載っているサイトを手当たり次第探すことになり、リサーチに時間を取られすぎて記事を書くまでに時間がかかるため、結果的に効率が悪くなる。

効率の良い人は、ある程度情報がまとまっているキュレーションメディアを利用し、ざっと簡単にテーマについての知識を仕入れる。時間がないときは、大見出しを見るだけでもいい。見出しは本文の要約だから、本文全てを読まなくてもすぐに大体のイメージをつかむことができる。しっかりとした内容の引用(主にニュースサイト)を見かけたら、そのままリンク元へ行く事もできるため、一々ソースを探す手間も省けて便利だ。

今回依頼されたテーマは「手羽先を使った骨格標本の作り方」。既に削除してしまったが、私が以前作った「手羽先を使った骨格標本」というまとめ記事の構成は以下のようになっていた。

書き出し:ジュラシック・ワールドの公開で恐竜ブーム再来か?

見出し1:恐竜といえば骨格標本、骨格標本といえば国立科学博物館

見出し2:骨格標本は手羽先でも作れる

見出し3:Twitterの手羽先骨格標本記事を紹介

見出し4:標本作りが体験できるワークショップを紹介

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 見出しの設定【所要時間:2分】

まとめ記事を見てテーマについて理解できたら、見出しに使えそうな情報を全て書き出す。また、直接ソースにはなくても、記事を水増しできそうな要素があれば、それも勝手に見出し候補にしてしまおう。ソース元の情報が少なく、分量が足りないときの水増し要素として使えるからだ。

  • ジュラシック・ワールドはあまりの人気で、公開が2週間前倒しになった
  • 日本人は恐竜が好きなようだ(水増し要素)
  • 骨格標本が見られるのは、東京では国立科学博物館
  • 国会博物館の常設展示がすごい
  • 昔は骨格標本を見てドキドキしませんでしたか?(水増し要素)
  • 手羽先で骨格標本が作れるとテレビや本で話題になった
  • 簡単に作り方を紹介
  • 手羽先アクセサリーが流行るかも!(水増し要素)
  • 全国のワークショップでも手羽先標本ができる?

実際に記事を書く【所要時間10分】

先ほど書き出した見出しで文章に使えそうなものを2~3個見繕って、文章の構造を考えよう。見出しに選ぶのは、オーソドックスなものと、トレンドを意識したもの。あと、見ている人間にとって有益な情報にするのが鉄則だ。構成が出来たら、次はライティングに取り掛かる。書き出しについては、以前こちらの記事で解説をしているので、良かったら参考にしてください。

▼参考記事

文章の「導入」部分がスラスラ書けるようになるテクニック

文中で施設の概要などを紹介する時は、Wikipediaではなく観光サイトを利用するのが良い。施設の紹介・場所・口コミが一気に見られるし、子供向けに分かりやすい言葉を使っているので、内容もすぐに理解できるからだ。今回の「国立科学博物館」の説明は、この観光サイトから情報を取った。

▼参考サイト

上野観光スポットご案内

1つの見出しに対して文量が書けないときはネットで即席リサーチ。あらかじめ見出しが決まっていれば、すぐに目的の情報にたどり着くことができて効率がいい。

国立科学博物館の基本情報(住所)

小学生に人気の動物園と科学博物館 | 観光スポット | 上野観光連盟

国立科学博物館の常設展の内容

展示 ≫ 常設展 :: 国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo

自分の知識不足を補う「即席勉強法」については、「実践的ライター入門」という本の中でも紹介されている。

知らない分野のことを、短時間で一定の理解をするにはどうしたらいいか。私が勧めたいのは、ジュニア向け、子ども向けに書かれた本に目を通すことです。それもできるだけ小さい子のために書かれた本がいい。たとえば、理科系の基本的な理解のためには、子ども向けの図鑑類などは一番適切なものといえます。

前の座右の書では触れませんでしたが、ライター稼業をしている方だったら子ども向けの図鑑類も揃えておくといいと思います。もしくは最寄りの図書館へ行ってコピーしてくるのです。

「売れる・読ませる」文章が書ける 実践的ライター入門

ただし、一方でこんな風にも書かれている。

インターネットでとればいい、という考え方もあるでしょうが、文章を書く以上は自分が理解することがまず先決です。それなしには本当は一行だって書けない。それを書こうとするから、あっちこっちから引いてきて、ツギハギ的な文章を作ることになる。読まされるほうはたまらない。読んでもさっぱりだからです。

「売れる・読ませる」文章が書ける 実践的ライター入門

ウェブライターの多くは、わざわざ1本の記事のために図書館に行ったり本を買ったりするような時間はない。しかしツギハギ的な文章にならないように、繋ぎを自然にする工夫は必要だ。この本は他にも実践的なライティングテクニックが書かれているので、一度読んでおくともっとライティングが楽になると思う。

それでは、試しに見出し「骨格標本が見られるのは、東京では国立科学博物館」を実際に文章にしてみよう。

見出し1:東京の国立科学博物館では、恐竜の骨格標本を展示

記事サンプル

日本の中でも有数の歴史を持つ国立科学博物館内の地球館では、生命の誕生から進化の過程が分かりやすい展示と共に紹介されており、そこには恐竜界の王様、ティラノサウルスをはじめ、さまざまな恐竜の骨格標本も展示されています。この他にも、常設展示として大迫力の剥製たちや、見た事もないような珍しい化石の数々が所狭しと並んでおり、1日で見て回るにはとても時間が足りないと思うほどのボリューム!

(必要であればここに水増し文章を追加)→見出し2の内容へ

ライティング自体はタイピングスピードにも左右されると思うが、まずは誤字や言い回しを気にせずに一気に書き殴り(文の繋ぎも無視)、書き終わってから推敲して文章を整えれば完成。

1000文字と聞くと文章アレルギーを起こしてしまう人もいるが、数をこなしていく内に「なんだこんなもんか」と思えるようになるので、まずは10本を目標に文章を書いてみると良いかもしれない。

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