最遊記 RB超考察!原典&経典から玄奘三蔵の出生や哪吒生存ルートを考える

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一迅社「ゼロサム」で連載中の最遊記 RELOAD BLAST。BLASTシリーズに突入してから一気に謎・伏線が増えた本作ですが、今回はそんな謎の数々を原典「西遊記」や経典から考察していきたいと思います。今後の展開についても、無い知恵絞って考えてみましたよ!

ちなみに、最遊記 RELOAD BLAST1~3巻のあらすじ・感想は以下記事にまとめていますので、よろしければ併せて御覧ください。

関連最遊記 RELOAD BLAST1巻感想

関連最遊記 RELOAD BLAST2巻感想

関連最遊記 RELOAD BLAST3巻感想

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1、玄奘三蔵、出生の謎

まずは三蔵一行のリーダー、玄奘三蔵についての謎。赤子のころ揚子江に流されて沈没しかけていたところを光明三蔵法師に拾われ養育された、という以外は謎に包まれていた玄奘三蔵の出生。その三蔵の出生が「act.43 Even a worm-30」で烏哭の口より語られています。以下、台詞を引用。

幼名は『江流』。生後間もなく小舟で放置され 揚子江下流で転覆しかけていたところを第三十代唐亜光明三蔵法師によって救助、保護される。

───実父の名は林徒候。徒候は桃源郷最北の町・浬州は黄翔院に配する政治的権力者、当時五十一歳。実母は仕立て行商の娘・香藍、当時弱冠、十七歳。香藍は浬州に滞在中、徒候と出逢い身籠るも政治的圧力により引き離され身重の体でその地を追われた後、北東の山中にて独り出産を果たす。

出産後 間もなく香藍は病死。同じ頃 徒候も浬州からその姿を消し───現在までその行方は不明。───その後 江流は光明三蔵の寵愛の下、金山寺にて育てられ十三歳という若さで聖天・魔天 二つもの天地開元経文を継承。史上最年少の三蔵法師となるも、師父・光明三蔵は妖怪の凶刃を受け自ら死亡。

出典:最遊記 RELOAD9巻 「act.43 Even a worm-30」

とまあ、これが最遊記における三蔵の出自らしいのですが、原典「西遊記」では、もっとえげつないです。

海州の陳光蕊は、唐へ受験に行き見事一番で合格し、時の大臣・殷開山のむすめ温嬌と結婚。陳光蕊は江州の知事に任じられ妻とともに旅立つが、その途中、船の船頭・劉洪に殺され、遺体も河に沈められてしまう。劉洪は陳光蕊になりすまして江州の知事におさまる。身重だった陳夫人は仕方なく劉洪に従うことに。

やがて陳夫人は子を産み落とすが、このとき南極星から「その子は将来偉い人になる」とのお告げを受ける。劉洪は産まれた子を見るなり、水死させようとする。 陳夫人は子を助けるため、自らの指を噛み切り、その血で父母の名前と事の経緯を書きつける。赤子の左足の小指を噛み切って印にし、襦袢にくるみ、板ぎれに縛りつけて河に流した。板ぎれは河下の金山寺まで流れていき、和尚の法明に拾われた。これがのちの玄奘三蔵である。

出典:西遊記

「西遊記」ではこの後、劉洪は倒され、遺体を龍王に保護されていた陳光蕊も蘇るというハッピーエンドを迎えます。

しかし前述したように、最遊記では三蔵の実父・林徒候は「姿を消した」という非常に曖昧な描かれ方。まあ、烏哭の言うことなのでこの情報自体かなり怪しいんですが……。仏教では「拾い子は神仏の子」とも言いますから、林徒候、まさかの天界人だったりしませんかねハッハッハ!(笑い事ではない)

余談ですが、経典の中では釈迦如来の姿を「三十二相・八十種好」という言葉で表します。その第二十九相「真青眼相」によると、仏は青蓮華(※熱帯地方の青い睡蓮のこと)のような目を具えているといわれます。青蓮華はサンスクリット語でニーロートゥパラという名前で、やや青みの強い花弁を持つ薄紫色の睡蓮のこと。古代インドでは「才色兼備の女性が持つ理想的な目」とも言われていた花です。つまり、仏もこのような薄紫色・切れ長の目を持っていたということですね。最遊記に登場する天界人の瞳が薄紫色なのは、こうした意味もあるのかな?かなかな?

もしそうならば、三蔵の瞳が天界人と同じ「薄紫色」であることにも、何か意味があるのでは……と勘ぐってしまいますね。

2、哪吒ルートの謎

500年前、父・李塔天の命で悟空に刀を向けるも殺しきれずに自刃する、という悲劇を遂げた闘神・哪吒太子。最遊記 RELOAD BLASTシリーズから再登場し、またもや三蔵一行と敵対するという辛い立場ですが、その哪吒は今後どうなっていくのか。私は、哪吒には以下3つのルートが用意されているのではないかと思います。

■哪吒生存ルート

悟空と接することで記憶が戻る。三蔵一行と共闘し、ラスボスを倒す。その後、現世で三蔵一行と行動をともにする。哪吒は妖怪と神の混血で不浄・禁忌の存在ですが、現世では禁忌の存在も珍しくないので特に違和感はない。

■哪吒死亡ルート
悟空と接することで記憶が戻る。三蔵一行と共闘し、ラスボスを倒す。その後、桜の樹の下で悟空に看取られる。魂は輪廻に還り、現世に転生して再び悟空と巡り合う。

■哪吒大団円ルート

500年前の天界反乱、そして今回の牛魔王蘇生実験は釈迦如来が黒幕。観世音菩薩がボコられたので、牛魔王蘇生実験を阻止し、烏哭も倒したあと、三蔵一行が天界へ釈迦如来をボコりに行く。天界へ行くときは時空ゲートを使用。このとき「金蝉と死別した場所」に来たことがトリガーとなり悟空の記憶が戻る。500年前と同様、天界では4人バラバラになって戦う(500年前の軌道を繰り返すというタルチエの予言)。

が、今回は死別せず全員現世へ帰還(峰倉先生「最遊記は陽の作品」発言と大人の事情から、4人が死ぬとは考えにくい)。

最遊記 RELOAD BLAST3巻では、悟空と哪吒が邂逅する印象的なシーンもありました。しかし両者の記憶は戻らず、またもや離別。最終回までに、二人が笑い合える日は来るんでしょうかねえ……。アァ~なんか書いてて辛くなってきたァ~

この他にも、最遊記 RELOAD BLASTにはまだまだ謎がてんこ盛り。以下にその一部を書き出してみます。

3、最遊記RBその他の謎

  • 観世音菩薩と釈迦如来の関係
  • 釈迦如来はなぜ天地開元経文を作り、三蔵法師に守護させているのか
  • 釈迦如来は烏哭が蘇生実験に加担していることを知りながら、なぜ黙っているのか
  • 三蔵法師は、なぜ天界から監視されるのか
  • 天地開元経文が「師の死」で継承される理由
  • ラスボスは「羅刹女」か?(このままだと羅刹女はエメロード姫コース?)
  • 玉面公主が言っていた「兵器」とは何か
  • タルチエの予言「五百年前の軌道を繰り返す」とはどういう事か

こんな感じで、まだまだ謎と伏線だらけの最遊記。無印、RELOAD、BLASTとシリーズを重ね、2017年には再アニメ化もされましたが、その勢いは未だ止まりません。今からでも遅くないので、ぜひ一度読んでみてください。そして最遊記 RELOAD BLASTにハマったら、平凡社に原典の重版・電子化をリクエストしてください!(結局それ)

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