三蔵と紅孩児が激突!最遊記 RELOAD BLAST2巻のあらすじ&感想

最遊記RELOADBLAST2巻表紙

物語もいよいよ架橋の最遊記シリーズ。今回はその最新巻、最遊記 RELOAD BLAST2巻のあらすじと感想です。当然のようにネタバレがあるので、最遊記RELOAD BLAST2巻未読の方はお気をつけください!

引用した全ての画像の著作権は峰倉かずや氏に帰属します。著作権法32条(引用)に則って掲示させていただいております。

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最遊記 RELOAD BLAST2巻の収録内容

  • shot,4 恒天【弐】
  • shot,4 恒天【三】
  • shot,4 恒天【四】
  • shot,4 恒天【五】
  • shot,4 恒天【六】
  • shot,4.5 露営
  • ※電子書籍版には表紙・背表紙・カバー折返しデータも収録されています。

最遊記 RELOAD BLAST2巻のあらすじ(ネタバレ有り)

最遊記 RELOAD BLAST2巻の冒頭は、三蔵と紗烙の会談シーン。牛魔王蘇生実験阻止に三蔵たちを遣わしたため、自身はそのまま西域に留まり「恒天経文」の力で集落の人間達を警護するよう三仏神に命じられたと明かす紗烙。恒天経文は「防御」を司るもので、術を発動させ障壁を作ることで妖怪の侵入を防ぐことができるという。

最遊記 RELOAD BLAST2巻キャプ12出典:最遊記 RELOAD BLAST2巻

三蔵は、天地開眼経文のうち、光明が所持していた聖天経文、砂漠で妖怪に食われた三蔵が所有していた有天経文、烏哭三蔵法師が所有している無天経文が牛魔王サイドにあることを明かします。そして烏哭が牛魔王蘇生実験に加担している「敵」だと説明し、毅然と言い放つ。

「烏哭の真の狙いが何であれ、守り抜くことだ。三蔵の名に恥じぬよう」

この言葉を聞いた紗烙は、三蔵の器を認め、「お役目、大儀」と旅の苦労を労いながら燭台を差し出します。法衣の袂から煙草を取り出した三蔵は「これからが本番だろうが」と、ニヤリ。ここで紗烙が吸っているのは缶ピースですね。

最遊記 RELOAD BLAST2巻キャプ出典:最遊記 RELOAD BLAST2巻

会談終了後、別室に戻る三蔵と紗烙。そこへ、東南東にあるオスクの村から火の手があがり、村が妖怪に強襲されているとの一報が。三蔵たちは道案内役の紗烙とともにジープへ乗り込み、急ぎ村を目指します。

村は妖怪に襲われ、一面が火の海に。妖怪たちの上に颯爽と乗り付けたジープの車上からマシンガンを撃ちまくる紗烙は、八戒曰く「仁義なき戦いのテーマが聴こえてきそう」な貫禄。

妖怪の掃討は三蔵一行に任せ、紗烙は村人の救出に向かいます。しかし火の周りが早く、逃げる村人の頭上に燃えた材木が落ちかかかる!村人を助けるため、三蔵は「魔戒天浄」、紗烙は「恒世天護」の術を発動。

三蔵と紗烙のおかげで村人達は事なきを得ますが、至近距離で術を発動したことで経文同士が共鳴。経典の混成は危うい、と察した二人は、今後経文の同時発動は避けるべきとの意見で一致します。

その頃、紗烙の右腕・ハッサンが三蔵に嫉妬している事に気づいた悟空は、「紗烙とウチの三蔵のこと気にしてるなら、そーゆーんじゃないと思うから」と、さり気なくフォロー。「俺も旅出る前からずっと三蔵と一緒にいるけどさ……そりゃあ俺ら間違いなくアイツの仲間なんだけど、でもさ『三蔵法師』ってのはたまにすごく、独りなんだよな。紗烙も多分そうだと思う」と、その立場ゆえの孤独を察していました。さ、さすが空を悟る者!!

一方、部屋でくつろいでいた悟浄と八戒。トイレに立ったまま中々戻らない悟空を探しに行こうとした瞬間、悟浄は目眩に襲われよろけてしまいます。この時、八戒は悟浄の首に現れた不穏な「痣」を発見するも、気づかないふり。

最遊記 RELOAD BLAST2巻キャプ7出典:最遊記 RELOAD BLAST2巻

制御装置を外し自我を失いかけたことのある八戒(※最遊記 RELOAD7巻)、そして西域に入ってから体調不良気味で痣が出現した悟浄、この二人に関しては負の波動による暴走フラグがビンビン立っているので今後不安しかないですね。

そしてその夜、紗烙が張った結界の媒体となっている塔鐘が何者かによって破壊されます。紗烙はもちろん、書庫にいた三蔵も結界が破られたことを察知。書庫で調べ物をする三蔵は、BLAST2巻の中で一番好きなカット。眼鏡がいい。

最遊記 RELOAD BLAST2巻キャプ8出典:最遊記 RELOAD BLAST2巻

塔鐘を破壊したのは、妖怪に娘を攫われた避難民の男でした。結界の破壊によって妖怪が侵入し、集落を次々と襲い始めたため、大規模な集落に悟空・悟浄コンビを向かわせようとする三蔵。しかし、痣の出現が気になる八戒は、自分と悟浄を組ませてくれと願い出ます。深くは聞かず、「任せる」と一言告げた三蔵は、3人を送り出したあと寺院に残り、避難民たちと、結界を張り直すあいだ身動きの取れない紗烙を守ることに。

紗烙が結界を張り直すのにかかる時間は1時間強。寺院に残った兵は、たったの八名。寺院内で経文が使えない三蔵は、ハッサンたちと連携し、肉弾戦と銃のみで妖怪を倒します。法術を操るハッサンを見て、「なるほどそういうモンなのか。修行には縁がなくてな、その手の術は一切使えん」と告げる一場面も。

「アンタなんで三蔵法師になれたんだよ!?」

「俺が聞きてえよ」

三蔵とハッサン達が妖怪を迎え撃つ中、「玉面公主の命により紗烙三蔵法師の恒天経文を頂きに参った」と、姿を現す紅孩児!そして、集落を襲った妖怪は紅孩児たちが引き連れてきたものだと判明。紅孩児は三蔵一行が寺院にいることは知らず、今回の襲撃はあくまで恒天経文の強奪が目的でした。三蔵はそんな紅孩児のやり方を皮肉ります。

「その様子だと、これはあくまで恒天経文の強奪のみを目的とした計画だったワケか。貴様らにしては随分と大掛かりで姑息な手段を取ったもんだな」

「……!」

「相変わらず言ってくれるぜ大将」

事実だけに何も言い返せないでいる紅孩児をすかさずフォローする独角。紅孩児や独角が三蔵を「大将」呼びするのも地味に滾りますね。三蔵は二人を紗烙に近づけないよう紅孩児を挑発して時間を稼ぎますが、この挑発がいちいちカッコイイ!

挑発1:「アイツらがいる分、てめぇらが受ける被害のほうがデカイだろうし、兵も早めに引き上げて来る筈だ。そっちこそ相変わらずツキのねぇ連中だな」

挑発2:「そうだな訂正しよう。悟空達がいないこの隙に俺を殺せば、経文が二つも手に入るって寸法だ。一挙両得の大チャンスだな。確かにツイてるじゃねぇか、王子様」

挑発3:「ーーーかかって来いよ。たかだか人間の一人も殺れないようじゃ、大妖怪の息子の名が廃るぜ」

根がお坊ちゃまで甘ちゃんな紅孩児。挑発には乗らないと言いつつも、大将から勝負を申し込まれれば受けないわけにはいかないと、独角を紗烙の元へ向かわせ、三蔵に向き合います。

残弾が1つしかない三蔵は、紅孩児を確実に仕留めるため至近距離から攻撃!火傷を物ともせず、紅孩児の拳も躊躇なく素手で受け止めます。その目を真正面から見て気圧され「これが最高僧玄奘三蔵!」と怯む紅孩児ですが、ここでも三蔵に煽られついに炎獄鬼を召喚!しかし反撃しないことに躊躇してわずかに攻撃を逸したため、重傷を負わせることはできても三蔵を殺すことは叶いませんでした。

「これで終わっ……」

「手加減してんのはテメエじゃねえか、その程度じゃ俺は殺れねえな」

右上半身を黒焦げにされながら、不敵に笑う三蔵。紅孩児の甘さと半端な覚悟を、真正面から突きつけます。

「お前は一体何に囚われている紅孩児。……今の一撃で、俺を消し炭にする事だってできた筈だ。だがお前は術の直撃をわずかに逸した。反撃してこない敵に躊躇し、回避の隙を無意識に与えたーーー違うか?」

「……黙れ」

「自分を欺けずに半端な悪役演じてる限り、お前は一生俺らには勝てねェんだよ」

図星を突かれて激昂した紅孩児は、2発目の炎獄鬼を放とうとします。しかし、そこに差し込む強烈な光!光の中から現れたのは、凄まじいオーラをまとった闘神・ナタク太子でした。雑魚妖怪を指パッチンで消し去り、その圧倒的な力で紅孩児をも処分しようとしますが、間一髪駆けつけた独角がナタクの攻撃をその身で受け、紅孩児を救出。二人はそのまま寺院から逃亡します。寺院内から妖怪の気配が消え去ったため、一時帰還しようと背を向けるナタク。ナタクを妖怪でも人でもない存在と認識した三蔵は、その背に問いかけます。

「お前は何だ?」

「分からない」

「分からない」と答えるナタクの顔には、どことなく切なさが漂っています。天界ではずっと人形状態でしたが、この顔を見る限り、全く感情がないというわけでもなさそう。

紅孩児が放った炎獄鬼の爆発音を聞き、集落から急ぎ戻ってきた悟空たち。一瞬すれ違うものの、ナタクは悟空に対し何の反応も示さず、無表情のまま歩き去っていきます。悟空は咄嗟に手を伸ばしますが、記憶がないためナタクの名を呼ぶこともできず、ただ去っていく背を見送ることしかできませんでした。

最遊記 RELOAD BLAST2巻キャプ4出典:最遊記 RELOAD BLAST2巻

アーーー!外伝からのーーー!これは卑怯ォーーー!!

一方、間一髪でナタクから逃げおおせた紅孩児と独角。森の中で紅孩児が目を覚ましたとき、独角はすでに瀕死の状態。

最遊記 RELOAD BLAST2巻キャプ3出典:最遊記 RELOAD BLAST2巻

飛竜を呼び、急ぎ城へ帰還しようとする紅孩児ですが、自分はもう手遅れだと悟っている独角は紅孩児と幼少期の悟浄を重ね、その頭を撫でて最後に笑いかけます。

「ーーー泣くなよ?」

虫の知らせに振り返る悟浄。そして森に轟く紅孩児の慟哭!ア、アニキーーー!ここで最遊記 RELOAD BLAST3巻へ続く!!

というわけで、最遊記 RELOAD BLAST2巻は三蔵VS紅孩児がメインとなっております。最遊記は昔から非常に作画が良いので、紅孩児が三蔵の目を見て気圧されるシーンにも説得力がある。そして、紅孩児の攻撃に全く動じない99ページの三蔵の表情も必見です。このゾクッとする表情は、ぜひコミックで確認していただきたい。

三蔵と紅孩児、どちらも無印最遊記からカリスマ性のある人物として描かれてきましたが、最遊記 RELOAD BLAST2巻のやりとりを見ると、やはり三蔵の格上感が目立ちますね。圧倒的劣勢に立たされても、半端な紅孩児に自分は殺せないと確信しているため余裕を崩さない三蔵、たまりません……。

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おまけ漫画「shot,4.5 露営」のあらすじ・ネタバレ

最遊記 RELOAD BLAST2巻に収録されているおまけ漫画「露営」は、烏哭三蔵法師との死闘(最遊記 RELOAD 10巻)から数週間後のお話です。西域の森の中で「露営=キャンプ」を余儀なくされた三蔵一行。各々食材を調達していますが、獣を狩って自ら捌きはじめるサバイバー三蔵、うぞうぞした冬虫夏草を取ってくる八戒を見て、自分たちの温室っぷりを思い知る悟空と悟浄、という内容。こういうノリはいかにも最遊記ですが、本編との温度差がすげえ。

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