ドコモが提供しているISP(プロバイダ)、それがSPモード。SPモードは、以下のようなサービスを提供しています。
- モバイル回線でのインターネット接続(3G・4G)
- ドコモメール(@docomo.ne.jpのアドレス付与)
- コンテンツ決済サービス(携帯利用料金との合算請求)
- スマホ内データのバックアップサービス
- docomo Application Manager(アプリ管理・連携)
- アクセス制限サービス(フィルタリング)
- ドコモWi-Fi
【SPモードについて(NTTドコモ)】
https://www.nttdocomo.co.jp/service/spmode/
SPモード未加入であれば、当然モバイル回線を使用したインターネット接続ができません。また端末購入サポート(※2019年5月末で廃止になります)を受けるためにも、新規契約時には加入必須とされてきました。しかし契約期間が長期化すると、SPモードが不要になることがあります。今年で契約期間5年に突入した今の私がまさにそれ。スマホを自宅内での使用に留め、自宅内では常時Wi-Fi接続でモバイル回線を一切使用していない。つまりSPモードのインターネット接続サービスの恩恵を全く受けていないんですね。
また、SPモードのコンテンツ決済サービスでは、Google PlayやiTunes Music Storeで購入したコンテンツを毎月の携帯利用料金と合算請求にすることができますが、私はネット購入コンテンツはすべてクレジットカードで支払うため、やはりこのサービスの恩恵も受けていない。
スマホ内のデータバックアップはパソコンにとっているし、そもそもバックアップを必要とするほどデータ入れてない。
スマホは通話機能しか利用しないので、アプリを管理するdocomo Application Managerも必要ない。
SPモード提供サービスで私に必要なのは、ドコモメールのみです。金融関連サービスは登録時に携帯キャリアメールアドレスの登録を求められる場合が多々あるので、ドコモのメールアドレスのためにSPモードを契約しているといっても過言でない。
私は数年前、スマホにモバイル回線に切り替わらないよう設定を施したうえでXiパケ・ホーダイライト(※旧料金プランのため現在は廃止)を解約しました。しかしSPモード契約は残っているので、何かの拍子にモバイル回線に切り替わってしまう可能性が微レ存。そこでドコモショップへ行き、SPモードの一部機能(ドコモメール以外のサービス)を休止状態にすることは可能か、つまりドコモ側で利用制限をかけてもらうことはできないかと相談しました。
私の希望は「ドコモメールアドレスのみをアクティブにし、その他機能は停止したい」というもの。モバイル回線に切り替わらないよう端末に設定を施していても、切り替わる可能性はゼロではない……SPモードのインターネット接続サービスを停止することで、スマホ端末内からモバイル回線に接続するリスクを完全に排除できないものか、と考えてのことでした。
しかしドコモショップ担当者の回答は「NO」。SPモードはその性質から、個々のサービスに単独の利用制限をかけることはできない、つまりSPモードのインターネット接続だけを休止状態にすることは不可能、とのこと。
担当者いわく、SPモードを休止状態にしたいなら、携帯を紛失したときに行う「利用中断」状態にするしかないと。利用中断は形態を紛失したときに行う、通話・インターネット接続など携帯の機能をドコモ側で完全停止状態にする措置です。利用中断を申し込めばSPモードも休止状態にできるが、ドコモメールも使用できなくなる、なんなら通話もできなくなる。言いたいことは分かりますが、それでは意味がありません。
【紛失・盗難などによる利用中断・再開(NTTドコモ)】
https://www.nttdocomo.co.jp/support/discontinuance/index.html
そんなわけで、モバイル回線への接続を完全に絶ちたい場合はドコモメールアドレスを捨てる覚悟でSPモードそのものを解約するしかないようです。契約者の立場でいえば、SPモードの機能をそれぞれ独立させ、個々のサービスで加入・解約ができるようにしてほしいんですが……まあドコモにとっては何のメリットもないので無理でしょうねえ。