遙かなる時空の中で3愛が再燃したのでキャラソン語り第二夜

遙かなる時空の中で3グラデアイキャッチ

遙かなる時空の中で3愛が再燃したので未購入だったキャラソンを買いまくっています。そして連日、遙か3のキャラソンがいかに素晴らしく、いかにしんどいのかを滔々と語っております。今回はそんな遙か3のキャラソン語りの第二回目。

第一回目は、抱擁感と幻想感にうっとりする友雅さん&ヒノエくんの「恋の隠れ家は虹色」、ヒノエくんの情の深さを再確認する「立待月」、なんかもう色々と感慨深い「潮騒は生涯の相聞歌に…」、九郎さんの人間的魅力に押しまくられて感極まる「蒼空を翔けし願い」、弁慶さんがまた不穏なこと言い出してワクワク……じゃなかったヒヤヒヤする「秘めやかな思惑」について暑苦しく語りました。以下リンクからどうぞ。

関連遙かなる時空の中で3愛が再燃したのでキャラソン語り第一夜

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邂逅の光よ/白龍

白龍(大・小)が歌う「邂逅の光よ」。遙かなる時空の中で3Ultimateの主題歌です。未購入だったのでiTunesストアでポチッとやりました。

曲を聴いて大変感情を揺さぶられたのですが語彙が死滅しました。それくらいボロ泣きするし語彙が死ぬ。ゲームやった神子なら問答無用で脚から崩れ落ちると思います。白龍(大・小)のユニゾンが綺麗すぎる。その無垢さがあまりにもしんどすぎる。何もかもがつらい。

私はですね、一周目ラストで神子が逆鱗を手にしたときが遙か3の真の始まりだと思っているんですね。一周目のあれはプロローグ。始まるために終わる物語なんですよ。逆鱗を手にしたときから遙か3の本当の幕が開けるんです。逆鱗を得るシーンは情緒不安定になってしまうくらいのダメージを負い、虚無感に襲われて無力感に打ちひしがれますが、あの辛い一周目がなければ遙か3が遙か3たり得ない。

で、その一周目で経験した悲しみと無力さを引き連れていくのが二週目以後の遙か3。逆鱗と引き換えに神子が得る苦悩・葛藤をすべて見透かしてなお力になろうとする白龍の献身……あの一周目を経ての「もしあなたが涙をこぼし わたしを呼ぶなら~」だから泣くしかない。逆鱗握りしめながら慟哭している神子の姿も想像できすぎて……。もう何もかもがつらい。

一番涙腺に来たのは2番の「哀しみは許される 傷痕は慈悲(あい)される」という歌詞。ここが一番ウルッときました。なんなら鼻歌でフフフフフ~フ~ンと歌っているとき少し泣きました。ここ数年で聴いた楽曲(邦楽・洋楽・アニメ含む)の中で一番感情を揺さぶられました本当に。何度聴いてもここは胸が詰まる。

神子と白龍には、八葉とはまた違った思いや絆があるのがよい。そこをまるっと曲に落とし込んでくる大谷さんと置鮎さんの表現力には、毎度のことながら頭が下がる思いです。

声優が歌うキャラソンは歌唱力より演技力でぶん殴ってこそナンボだと思うのですが、「邂逅の光よ」ほど圧倒的演技力で聴き手をぶん殴ってくれる曲もそうないでしょう。10年経ってなおこんな名曲出してくるか、おのれコーエー……底が知れぬな!

小夜嵐/梶原景時

次に購入したのは景時さんのソロ曲「小夜嵐」。

景時さんの曲は歌詞・メロディーともに不穏な曲が多く、いつか銃で撃たれるんじゃないかと聴いてるこっちも気が気じゃないのですが、不穏さの中に景時さんの慟哭を思わせる激しさを織り込んできた「小夜嵐」。とにかく展開が超ドラマティックです。

雨を思わせる琴の音、ビュウビュウ吹き付ける風を思わせる笛の音。イントロ→Aメロ「闇に小夜嵐~~」が終わったあとのインターバルもすごくいい。ここの緩急めちゃくちゃ好きです。月が雲に隠れた嵐の夜、空を見上げて「望美ちゃん……」と呟く景時さんの姿が目に浮かぶ。

そこから繋がるサビ前の「想い言えぬとしても~~」の井上和彦さんのロングトーンも最高。「しても~~」で声がひっくり返りそうで返らないところがいい。ここから一気にサビに持っていく流れは、ただひたすらにゾクゾクします。溜めに溜めて一気にサビで爆発する感じが最高。構成がドラマティックすぎて動悸がする。

景時さんはいつもヘラヘラ、ウジウジしていて、妹の朔ちゃんに叱られてばかり。鎌倉殿にも政子殿にもガミガミやられ、九郎さんや弁慶さんその他八葉にもガミガミやられる。いまひとつ男らしさに欠けるうえ優柔不断、ゲームプレイ中は九郎さんとは違うベクトルで「ええい、シャキッとせんか!」と尻をぶっ叩きたくなるんですが、小夜嵐ではそんな景時さんが男らしさを前面に出してくるのでドキッとします。年上男の魅力で押しまくってきますよ。ギャップで押しまくられる。

月読の残香/ヒノエ

ヒノエくんのソロ曲「月読の残香」、これは完全にスルメです。私は最初完全にノーマークだったんですが、聴けば聴くほどクセになってきました。ドウィ~ンというイントロからリズム隊が非常にいい仕事してる。そしてヒノエくんの「口づけうぉうぉうぉ~」「お前のことうぉうぉうぉ~」で一気に持っていかれます。コーラスも地味に凝ってて唸る。

バックトラックから「こもりの」熊野が持つ怪しさと陰気さを感じずにはいられない。八葉のヒノエくんというより、熊野別当・藤原湛増のイメージ。こういうテイスト超好きです。ヒノエくんは怪しい系、オラオラ系、色っぽい系、さわやか系、なんでもいけますね。

この曲、「神子姫を現世に帰してしまったけど、やっぱり諦めたくない。時空を超えてでもお前を見つけ出して抱きしめてやるぜ!」みたいな歌詞なんですが、ヒノエくんの行動力やはり侮れんなと。この曲を聴くとヒノエくんが追いかけてきてくれたとき「アッー!」となった記憶が蘇ります。めちゃくちゃ嬉しかったあの記憶が。

聞き分け良さそうな顔してても、なんだかんだで諦めの悪い男なヒノエくん最高じゃないですか。時空を超えてまで追いかけてきてくれるとか神子冥利に尽きる。

満月の雫は媚薬/武蔵坊弁慶

「ありあけの月」の楽曲データで唯一パソコンに残っていなかった弁慶さんの「満月の雫は媚薬」。誤って削除してたようなのでiTunesストアで買い直しました。

色あせない名曲とはまさにこのこと。リリース2006年にも関わらず、まったく古臭さがない。この頃の遙か3楽曲はどれも八葉の個性が炸裂していて最高なんですが、弁慶さんが何度も「いけない人ですね」で畳み掛けてくる「満月の雫は媚薬」は、キャラソンとして非の打ち所がないと思います。弁慶さんの人柄と曲者感、神子への憧憬、そして裏切りの伏線をあのメロディーと歌詞に潜ませているの素晴らしすぎるな。

個人的に好きなのは「君は気高き人ですね いつも向かい風に髪をなびかせ進む」の部分。「向かいか~ぜ~に~」で少し光明がさす感じが好き。ここで源氏の勝利を確信する。神子の後ろ姿を眩しそうに見つめている弁慶さんの姿も想像に難くありません。

「い~つも~~」の歌い方も好きなんですよね。弁慶さんの、語尾がメロディにスーッと溶けていく音の抜け方ハチャメチャに好きです。宮田さんの透明感ある声音も曲の魅力を引き出しまくっている。なんかもう、曲を構成するパーツがすべてバチッと完璧にはまっている。キャラソンとして非の打ち所がない。

黎明の名残月よ/藤原泰衡

試聴とフルバージョンで印象が180度変わります。絶対にフルで聴いたほうがいい曲ですこれは。むしろフルで聴かないと本当の良さが分からないやつです。iTunesストアでは試聴パートが1番Bメロ~2番A’メロになっていますが、これイントロ~1番サビに変更したほうがいいと思うなぁ。なぜなら「黎明の名残月よ」の1番Aメロは、遙かシリーズキャラソン史に名を刻む屈指の名パートだから。

そのイントロなんですが、琴とベースとギターで仏国土平泉を再現しているところからしてもう神です。音でね、情景を作ってるんですよ。とんでもない芸当でしょ。琴の音が風、ギターの音がはらはらと舞う雪になってるんです。

ドゥラララ~シャンシャ~ンなイントロが流れた瞬間、冷たい東国の風に吹かれながら、荘厳な奥州の地を静かな眼差しで見渡す泰衡さんの横顔が見えるんですよ。確かにそこに「いる」んです泰衡さんが。まぶたをとじれば~きみがみえる~~(それは弁慶さん)

で、ゲームのスチル情景を写し取ったような叙情的イントロからスーッと「銀花が舞い~風が歌う~」と歌が始まります。奥州に漂うあの凛とした空気、浄土を思わせる静けさ、そして泰衡さんのもつ孤高さと厳かさに言葉を失う。感情を抑えつつも熱いものを抑えきれてない鳥海さんの声も最高です。一つ一つの音にきちんと感情を乗せてくださっているのが最高。このAメロ本当に名パートだと思います。一度聴いたら絶対忘れない。

鳥海さんの声、聖と魔を併せ持つ泰衡さんにぴったりなんですよね。声に品があってどこか冷徹そう、ちょっといじわるそうかつ気も強そうで融通効かなそうで見つめ合うと素直におしゃべりできない不器用さんで堅物っぽさもあり、かつひねくれ者で……っていう。鳥海さん本当に喉から貴族が出るひとだから。

そしてBメロから一気に音が増え、バックトラックに激しさが加わります。九郎さんたちを迎え入れ、御館の意向のもと鎌倉と一戦かまえる決意をしたあとの「鎌倉軍なぞ、みな焦土にしてやるわァ!」という泰衡さんの意気込みを感じる。

泰衡さんのキャラソンはほとんどこの「焦土にしてやるわァ!」系ハードロックなので今回のようなバラードは本当に貴重で……できれば今後もっとバラード聴きたいですね(強欲)

表情に乏しくいつも能面みたいな顔をし、眉間にシワ寄せて相当口も悪いですが、実は胸に熱いものを秘めているんですよねこの方は。表に出さないだけでわりと激情家。そして人情家。絶対本人には言わないけど、九郎さんのことも大切に思ってる。だから九郎さん絡みで怒らせるとめちゃくちゃ怖い。その怖さがチラッと垣間見えるのが1番Bメロ。最初聴いたとき焼き払われるんじゃないかと思いました。

2番からは神子に出会って以降の心情を歌っているんですが、神子と九郎さんを彼なりに信頼している不器用な感じが堪りません。神子に泣かれて弱っちゃう泰衡さん可愛い。神子の涙を見て悶々としちゃう泰衡さん不器用可愛いです。弁慶さんといい泰衡さんといい、権謀が多い人ほど神子の涙に弱いのなんなの、かわいい。

不穏な2番を引き継ぐ落ちサビでは、十六夜記大団円のトラウマが蘇ります。そう、みなまで言いませんが例のアレです。先程までの威勢はどこへやら、ここにきて「一片(ひとひら)の悔いもないこの生涯」とかえらく聞き分けのよいことを言い出したので私は「もっと悪あがきしてください!這ってでも帰ってきて!未練を残せ!」と泰衡さんを殴ってやりたくなりました。

泰衡さん自身はあの結末に満足し、一片の悔いもなく微笑んで終われるかもしれないが、残されたほうはどうやったって泣く。ギャン泣きですよ。神子としてはもっと悪あがきしてほしいし、意地汚く生きてほしいし、生きることに執着してほしい。「奥州の要は九郎さんじゃなく、貴方なんですよ!」と当時から言ってやりたかった。

史実の泰衡さんは九郎さんを自害に追い込んだ愚将になってますが、この人は御館の遺命を守って最後まで九郎さんを守ろうとしたし、福島盆地の守りも完璧でギリギリまで耐えながら鎌倉軍を苦戦させたんですよ。でも相手があまりにも強すぎたんです。そして後白河法皇が裏切りさえしなければ……!ほんまあのクソ天狗ゥ……!悪いのは後白河法皇と藤原基成であって、泰衡さんは決して愚将ではない!

蒼天に浚いの風よ吹け/源九郎義経&藤原泰衡

九郎さんと泰衡さんのデュエット曲。声質が似ているためユニゾンがとてもきれいです。戦で完全にハイになっている九郎さんと泰衡さん。歌声が力強く、通勤中に聴くとテンションがブチ上がる。十六夜記やってから曲を聴くと色々感慨深いですよね。この二人の絆を思うとなおさら。

兄弟のようで親友のようで悪友のようで、さらに互いの武勇を認めあった将同士でもあるという九郎さんと泰衡さんの関係性、個人的にとてもツボです。光陰のように存在も性格も気性もパット見は正反対なんですが、お互いに対してないものねだりしてるところも含め、実は根っこがよく似ている。

九郎さんはいつも前だけを見つめてただひらすらに突き進もうとする人。卑怯な真似はとにかく許せない実直な青年で、その出自ゆえ肉親の情に弱く甘ったれた一面もありますが総大将として圧倒的カリスマ性を備え、戦においては冷静・冷酷な一面も持っている高貴な源家の御曹司。

泰衡さんは周囲にも自分にも厳しく、それが時として人の目には冷酷に映るがゆえに恨みを買いやすい。自身の目的を遂げるためなら手段を選ばず、卑怯なことも己の手を汚すことも厭わない。しかし自分が認めた人間に対しては寛大で面倒見がよく、情にも厚く、惣領にふさわしい余裕と実力と判断力を備えた器量人。ただおそろしく人望がない。

そんな二人が幼少期を奥州平泉でともに過ごし、九郎さんはまあ……途中脱走して兄上のもとへ駆けつけるんですがなんやかんやの末にまた奥州へ出戻り、鎌倉軍を迎え撃とうとしている。泰衡さんに至っては焼き払おうとしている。

泰衡さんといるときの九郎さんは武将の側面が強いんですよ。だからこの二人が並ぶとピーンと空気が張り詰め画面に緊張感が生まれる。泰衡さんはそんな九郎さんの影に徹している。ここに仏国土平泉の浄土感が加わるので何かもう言葉に言い表せない一種独特の雰囲気が出来上がっている。この空気感こそ、十六夜記の魅力だと私は思います。

九郎さんと泰衡さんがサビで「眼を見ろ 烈火(ほのお)を宿し睨め 眼で倒せ」と歌い出したときは、ガーン!と脳天打たれるような衝撃を受けた。総大将と惣領の命令口調はヤバイ。あと歌詞からも分かるように士気めちゃくちゃ高い。宇治川、一の谷、屋島、壇ノ浦と無理口な戦を勝ち抜いてきた九郎さんの一武将としての自信を感じます。

遙かなる時空の中で3(無印)を経ての十六夜記だから、とにかく歌詞の説得力が凄まじいんですよ。遙か3は周回に時間かかることでお馴染みのマゾゲーですが、その諸々の積み重ねが効きすぎるくらい効いている。ここに「鎌倉軍なぞみな焦土にしてやるわァ!」な泰衡さんが加勢するんだから負ける気がしません。勝てる、この戦勝てるぞォ!

というわけで、今回は「邂逅の光よ」「小夜嵐」「月読の残香」「満月の雫は媚薬」「黎明の名残月よ」「蒼天に浚いの風よ吹け」について語ってみました。「邂逅の光よ」は色んな意味ですごいので未聴の方はぜひ聴いていただきたい。ゲーム未プレイでもこの曲で「遙かなる時空の中で3」の世界観と魅力を感じ取っていただけると思います。

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