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求職者支援訓練の受講体験談(6) 初回指定来所日と支援資金融資申請

求職者支援訓練の受講体験談その6です。今回は訓練が始まった後にやってくるハローワーク初回指定来所日、そして労働金庫窓口での支援資金融資申請方法について。

前回の記事はこちら。

求職者支援訓練の受講体験談(5) 就職支援計画書の交付

初回指定来所日

求職者支援訓練は20日ごとに指定来所日が設けられており、受講者はこの日必ず管轄ハローワークへ来所し、対象期間中の出席状況を提出して給付金支給申請をする必要があります。指定日時は4回目の面談時に配布された指定来所日(支給申請)に記載あり。

求職者支援訓練書面04_19

訓練受講中、私は無職でバイト等もしていませんでしたが、自身が運営するウェブサイト広告およびアフィリエイトの売上が継続的に発生している状態でした。なので、指定来所日には就職支援計画書に加え、対象期間中に振り込みのあった売上すべての明細と銀行通帳、それから自営収入申立書の提出が必要でした。

初回指定来所日、私がハローワークへ書面した書面が以下。

1.就職支援計画書求職者支援訓練書面05_01

求職者支援訓練書面04_03

まずは就職支援計画書。これは自営収入の有無に関わらず、必ず提出する書面。職業訓練受講給付金の支給は、対象期間中に指定された求職活動を行なうことが条件です。ハローワークの訓練窓口担当者は受講者が記入した活動記録欄の内容を確認し、給付金支給の条件を満たしているか確認します。

2.職業訓練受講給付金支給申請書求職者支援訓練書面05_03

対象期間中の訓練出席状況を記録した書面です。表面は受講者、裏面は訓練校がそれぞれ記入し、指定来所日、ハローワークへ提出します。書き間違えを防ぐため日時等は空欄にしておき、提出時に訓練窓口担当者の指示に従って記入するよう訓練校から指導がありました。

3.職業訓練受講給付金支給状況(支給記録)求職者支援訓練書面05_02

ハローワークが、給付金や通行手当の支給額、処理状況を記入する書面です。

4.西鉄バス定期券(nimoca)
求職者支援訓練書面05_04

私は通学に西鉄バスを使用したので、指定来所日には定期券のnimocaを持参する必要がありました。購入時の領収書ではなく、必要なのは現物。提出した定期券はその場でコピーを取られます。

5.自営収入申立書求職者支援訓練書面05_05

自営収入がある場合、対象期間中に振り込みのあったを売上総額をこの書面に記入してハローワークへ提出します。

6.売上明細求職者支援訓練書面05_06

自営収入がある場合、自営収入申立書と併せて、対象期間中に振り込みのあった売上の明細書も提出します。私の場合、Google AdSenseとバリューコマースの売上が発生していたので、計2枚の明細を提出しました。

Google AdSenseは、ホーム画面→お支払い情報ページで対象月の明細をダウンロードしてA4普通紙に白黒印刷。
バリューコマースは、管理画面→レポート→振込レポートを表示し、2022年の振込額が記載されているページをスクショして白黒印刷。

7.普通預金通帳求職者支援訓練書面05_07

自営収入がある場合、対象期間中に売上が振り込まれた銀行通帳の提出も必要になります。記帳された売上額と、売上明細の額が一致しているかを確認するためですね。この通帳もコピーを取られます。

上記書面を提出すると、訓練窓口担当者が内容を確認。特に不備はなかったようで、職業訓練受講給付金を支給申請される方へという書面を渡され、記入するよう言われました。収入は8万円以下、世帯収入は25万円以下にレ点をつけて署名。

職業訓練受講給付金を支給申請される方へ(控え)求職者支援訓練書面05_08

給付金の審査には10〜20分ほどかかるらしく、端末で求人検索などして待つように言われました。指定来所日当日の求人検索は次回対象期間の求職活動実績としてカウントされるので、帰り際、総合案内で判子をもらいます。

20分後、担当者に呼ばれて訓練窓口へ戻ると、提出した書面が返却されました。職業訓練受講給付金支給状況に給付金と通所手当の金額が書き込まれ、受領印が押されているのを確認したら、給付金支給申請は終了。

求職者支援資金融資の申請

ハローワークで4回目の面談を行なったとき、私は求職者支援資金融資要件確認書を提出しました。給付金の認定が降りて融資申請が可能になったため、この日、ハローワークの一時預かりとなっていた以下書面も返却されました。

求職者支援資金融資要件確認書の交付について求職者支援訓練書面05_10

求職者支援資金融資要件確認書(画像は提出前のもの)求職者支援訓練書面05_09

要件確認書は茶封書に入れられ、厳重に封がされています。封書はこのまま労働金庫の融資担当者に提出しなければならないとのこと。融資担当者に渡す前に開封したり、発行から2ヶ月経過している場合は無効となり、支援資金融資の申請ができなくなります。

返却された支援資金融資要件確認書求職者支援訓練書面05_11

求職者支援訓練書面05_12

要件確認書提出後の支援資金融資申請手続きは、全て受講者自身でやらなくてはいけません。というわけで、指定来所日のあれこれが終わった後すぐに管轄の労働金庫に架電し、当日中に面談の予約をとりました。

なお、融資手続きによる訓練遅刻・欠席は「やむを得ない理由」に該当するため、労働金庫の融資担当者不在等の理由で指定来所日当日に面談予約が取れなくても大丈夫です。

労働金庫に架電したさい、融資担当者から「持参してください」と言われたものが以下。

・ハローワークで交付された求職者支援資金融資要件確認書
・200円の収入印紙
・顔写真つきの身分証(運転免許証またはマイナンバーカード)
・印鑑(シャチハタ不可)
・ボールペン
・シャープペンシル
・消しゴム

労働金庫の窓口に行き、求職者支援資金融資の手続きに来たことを伝えると、そのまま席へ通されました。すぐに担当者が来て、融資申請の手続き開始。求職者支援資金融資の説明を受けた後、融資関連書類受付票、個人情報の収集・保有・利用・提供に関する同意書に署名します。

融資関連書類受付票求職者支援訓練書面05_13

個人情報の収集・保有・利用・提供に関する同意書求職者支援訓練書面05_14

求職者支援訓練書面05_15

その後、担当者から労働金庫の普通預金口座の有無を聞かれました。口座は持ってません、と答えると新約申込書を出され、記入するよう言われます。

労働金庫普通預金新約申込書(記入例)求職者支援訓練書面05_16

今回受講した訓練は5ヶ月の実践コースだったため、融資額の上限は5万×5ヶ月で25万円。訓練修了後3ヶ月は利息のみ返済で、4ヶ月目から元利金返済となります。返済期間はこちらで設定でき、担当者がその場でシミュレーションを出してくれます。今回は3年でお願いしました。

返済シミュレーション(控え)求職者支援訓練書面05_17

求職者支援訓練書面05_18

担当者が書面内容を再度確認し、不備がなければ持参した200円の収入印紙を渡します。そして必要箇所に押印。これで求職者支援資金融資の手続きは終了です。かかった時間は25分くらいでした。
この日提出した書面をもとに労働金庫が支援資金融資の可否を審査し、融資可と判断されれば後日、キャッシュカードと銀行通帳が送付され、口座に元金が振り込まれます。

まず先に労働金庫のキャッシュカードが簡易書留で届く

求職者支援訓練書面05_19

求職者支援訓練書面05_20

その後、総合口座通帳が届く

求職者支援訓練書面05_21

ハローワークで求職者支援資金融資の申請をしたとき、訓練窓口の担当者から「労働金庫の融資なので審査は厳しいですよ、融資申請される方あんまりいないですよ」と脅されましたが、問題なく審査通過して融資を受けることができました。申請時、他民間銀行から50万ほどの融資を受けている状態だったのですが返済を滞納してブラックリスト入りしていなければ負債があっても特に問題ないようです。まあ元々、生活困窮向けの融資ですしね。

次回は私が求職者支援訓練を途中退校した理由と退校手続きについて。

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