私は普段、15インチのノートパソコンにマウスで絵を描いています。ペンタブは場所を取るし、すぐ飽きるかもしれないからとりあえずマウスで描いてみようと思い、カチカチゴリゴリやり初めて数年が経ちました。今回は、そんな私がよくやるマウス絵の描き方4パターン。
目次
1. オイルブラシとGIMPとマウスで厚塗り絵を描く
まずは、オイルブラシを使った厚塗り絵。フリーのグラフィックソフトGIMPとオイルブラシを使えば、なんかそれっぽい人物画が描けます。
GIMPとオイルブラシとマウスで描いた人物画その1(カントリー・ガールズ梁川奈々美)。
厚塗りをするときは、まず新規レイヤーを作り、そこにアタリをとります。アタリは「位置取り」のことで、髪・輪郭・目・口といったパーツの位置を大まかに描き込んでいく作業。
アタリを取ったら、光が当たっている部分を明るく、影になっている部分を暗く塗っていきます。今回はモノクロ絵なので、黒、グレー、白の3色のみ使用。
今回参考にした写真は「背景が黒、そこに立つ人物に正面からピンスポが当たっている」という図だったので、最後に顔の下部をグレーで塗り、左前髪を明るくして出来上がり。
GIMPとオイルブラシとマウスで描いた人物画その2。厚塗りでタッチ粗めです。手抜きとも言う。
GIMPとオイルブラシとマウスで描いた人物画その3(モーニング娘。尾形春水)。
GIMPとオイルブラシとマウスで模写した人物画その4(真珠の耳飾りの少女)。
人物画だけでなく静物画も描けます。これはGIMPとオイルブラシとマウスで描いたチキン南蛮弁当。
2. GIMPとブラシツールとマウスで水彩絵を描く
ブラシツールを使って色を塗り重ねていくと、マウスでもペンタブに負けないクオリティのイラストが描けます。今は高品質なブラシが無料配布されているので、水彩ブラシをインストールして使えば水墨画のような仕上がりになるし、厚塗りブラシ(ベタ塗りに使われるもの)を使えば1のような油彩風の仕上がりになる。
GIMPと水彩ブラシとマウスで描いた静止画その1。香水瓶。
3.GIMPとベジェ曲線とマウスでキャラ絵を描く
マウスで絵を描く場合、最も簡単な方法がこれ。ペンタブで下書きしてベジェ曲線で仕上げる人、海外のイラストレーターにも多いですよね。私もパス取ってベジェ曲線ギュイーンが一番描きやすいので、自作マウス絵はほとんどこの手法。たとえば、以前ブログ用に作ったこのイラスト。これはGIMPのパスツールを使って描いたものです。
上記イラストは「モーニング娘。はメンバーのキャラアクキーを作ってはどうか?」と提案した記事で使用したもの。モーニング娘。’17の13期メンバー・横山玲奈のデフォルメイラストで、顔や衣装のパーツを1つずつベジェ曲線で作っていき、それを組み合わせています。所要時間は1時間くらい。
デフォルメせず、リアルに描くと以下のようになります。GIMPとベジェ曲線とマウスで描いた人物画その1(℃-ute中島早貴)。
GIMPとベジェ曲線とマウスで描いた人物画その2(アンジュルム上國料萌衣)。
GIMPとベジェ曲線とマウスで描いた人物画その3(モーニング娘。鈴木香音)。
4.GIMPとペイントツールとマウスでアニメ塗り
Windowsにインストールされている「ペイント」。このペイントとマウスだけでも十分鑑賞に耐えうる絵が描けます。
まず、黒いペンで下書きし、線の端をカラーペンで閉じる。バケツツールでざっくり色を塗り、その上から影とハイライトをガシガシ塗っていけば、一昔前のセル画っぽいアニメ絵の出来上がり。ただ、マウスなので早く描こうとすると線がヘタります。ペイントはイラストを描けば描くだけ上達するので、とにかく練習あるのみ。
GIMPとペイントツールとマウスで描いた人物画その1(マクロスFのシェリル・ノーム)。
pixivで「マウス絵」と検索すれば、クオリティの高いイラストが沢山出てきます。早さ・繊細さではペンタブに負けるものの、マウスだって味のある絵が描けるのです。マウス最高!