私が10回くらいで視聴をやめたハロプロのYou Tube番組「GIRLS NIGHT OUT」。未だにあの殺風景なセットと大して盛り上がらない散策企画を延々続けているようですが、この番組はとにかく構成と演出と企画が悪い。
全部やんけ!という突っ込みはひとまず置いといて、今回はGNOを久しぶりに視聴し「やっぱりクソ!視聴者のことを何も考えてない!」と認識を新たにした私が「GNOを面白くするための改善点」を指摘してみたいと思います。
改善点1:ナレーションをつける
GNOはスタジオとコーナーのロケ映像が交互に流れる構成ですが、効果音やナレーションを全く使用しないので常時メリハリがなく、全体的にのっぺりしています。スタジオトークシーンにナレーションは必要ありませんが、せめてロケにはナレーションをあて、視聴者をナビゲートしてあげるくらいの親切さが欲しいですよね。
基本的にこういうバラエティ色のない情報番組では、
- 視覚的に楽しめる(大前提)
- 音声だけでも楽しめる
という二点は絶対厳守です。特に、何かを説明するときの長文テロップは適度に要約して読み上げ、画面を見ていなくてもコーナの内容が把握できるようにしないと高確率で早送りされ、最悪、画面をそっ閉じされます。現代人はとにかく時間に追われているんでね。面白くないものをダラダラ見る時間なんてありゃしないんですよ。
モーニング娘。は過去にナレーション仕事を経験しているメンバーもいるので、新年度からは、彼女たちにナレーションやらせてみてはどうでしょう。ナレーションをすると発声・滑舌が改善するのでパフォーマンス面でもプラスに働くと思いますし、モーニング娘。が登場しない回でも「娘。がナレーションしてるなら見る!」というファンを、毎回ホイホイできるはず。
握手会という名のドサ回りでボイトレの時間取れないなら、せめてボイトレを兼ねたナレーション仕事なんかを組み込むのもマネジメントの一環だと思うんですが、そういうところにまで頭回らないんでしょうかね。
改善点2:オープニングはコーナーのさわりから
前述しましたが、GNOは全編に渡ってメリハリがなく、とても「のっぺり」している番組です。この原因は、スタジオトークとロケ映像の割り振りが完全におかしいせい。「のっぺり」感を解消するためには、オープニングでコーナーのさわりを見せるのが手っ取り早いですよね。ということで、まずは#48の放送構成をみてください。
- イントロ
- オープニングトーク
- カントリー・ガールズ山木・森戸のクリスマスDIY
- お取り寄せのコーナー「豆腐の濃厚チョコレートケーキ」
- 写真トーク 仙石・吉川の写真トーク
- GHO(Girls Hang Out)アンジュルム中西・上國料の神楽坂周辺散策(前編)
- エンディングトーク
この構成、イントロ(ロゴ)の前にGirls Hang Outのシーンを盛り込み、メンバーにタイトルコールさせると構成にリズムが生まれ、より楽しげな印象が強まります。たとえばこんな感じ。
中西:こんにちは、アンジュルムの中西香菜で~す!
上國料:上國料萌です!
中西:今日は神楽坂に来ています!二人とも神楽坂初めてなので、今日は神楽坂の良さをたくさん多能してきたいな~って思います!それでは~
中西&上國料:せーの……GIRLS NIGHT OUT、スタート!
中西:楽しみ~行ってきま~す、ゴー!
上國料:ゴー!
(※二人ジャンプしてしゃがみ、画面から消える)
~チャッチャラー♪~
(イントロ・ロゴ)
現状のように、冒頭の0:00からいきなりロゴを出し、そこからオープニングトークに繋ぐと毎回絵面が代わり映えしないので新鮮味がないし、何より視聴者が退屈なんですよ。一方、その回で1番面白い部分をオープニング前にダイジェストとして「ちょい出し」すると、開始直後から自然と視聴者の期待度が上がり、コンテンツへの満足度も高まります。
情報番組では、だいたいどれも冒頭でこういうちょい出ししてるでしょ。CMでこういうダイジェストを流せないぶん、You Tubeコンテンツでオープニング動画のさわりを見せるのはとても重要なことなんですよ。GNOは本当に編集が下手すぎて色々もったいない。
改善点3:テロップはピンクをメインにする
この番組のテロップは黄緑・赤・黄色など非常に毒々しいのが特徴です。毒々しいというか、禍々しい?では一体どのくらい禍々しいか、サクッとおさらいしましょう。
まずは、毎回オープニングトークで現れるコンセプト説明のテロップ。
(GNO#48、0:25~)
次に、DIYコーナーで使われる赤バックのテロップ。#48は更新日が12月22日なのでクリスマス仕様になってます。相変わらずくっそ禍々しいですね~スリナムの国旗じゃあるまいし。サンタも煙突登って逃げ出すやろこんなん……。
(GNO#48、5:59~)
そして、おそらくGNOので登場回数ナンバーワンと思われる、ウンチクを垂れるときの黄緑バックテロップ。
(GNO#48、32:25~)
最後に、エンディングトークの告知で使われている、色が最高にエグいピンクバックのテロップ。
(GNO#48、なんか最後らへん)
アーーーーー!この!この圧倒的な禍々しさーーー!!
テロップはピンク一択だろ!どう考えても!
せっかくGIRLS NIGHT OUT=女子会がテーマでロゴもピンクなんだから、テロップもピンクをメインに使っていかないと、全体的に物凄くとっ散らかってみえる。
あとは、こんな毒々しい色で長文テロップを出されても読む気なくすどころか目が疲れてしょうがないんすわーハロヲタはみんな老眼に足突っ込んでるんだからちょっとは労ってほしいっすわー、といった所でしょうか。
こういう女子っぽさをアピールしているコンテンツなら、テロップのカラーは主にピンクを使い、長文は白にドロップシャドウ(背景色なし)。そして、ハロメンのコメントには適宜、メンバーカラーを使っていくほうが良いと思います。たとえばこんな感じ。
多分、アップフロント的にはどのYou Tubeコンテンツでもバラエティ色を出したくない感じなので、テロップに関しては適度にお上品なNHK・Eテレの番組を参考にすればいいんじゃないでしょうか。個人的に、テロップのタイミング・使い方が上手いと思うのは神谷浩史・金田朋子がMCをしていた頃のファミ通TV。エンタメ動画制作の参考になるので、Girls Night Outの制作陣にはぜひ一度見てもらいたい。