3年間、派遣社員として働き身をもって知った「ハケンの悲惨さ」

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私は過去に3年間ほど派遣社員として様々な企業に勤務し、同時に派遣会社とも付き合ってきましたが、今になって振り返ると本当に無駄な時間を過ごしたと後悔しています。その3年間がどれくらい悲惨だったか、一部ですが今回のエントリーで紹介します。

2012年に派遣法が改正され、人材派遣会社はマージンの公開を義務付けられる事になったのはご存知でしょうか。マージン率の平均は、約25~30%で、派遣先企業が支払う金額の約3割が派遣会社に天引きされる結果になっています。

この数字を見ただけでも派遣会社で働くことがいかに馬鹿らしいかが分かろうというものですが、実際に派遣社員として働いてみるとマージン以上に様々な地雷があるんですよね。

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派遣会社別で見る営業担当者の「質」

派遣に登録して、希望とマッチする仕事があればその営業担当と面接をすることになります。正式に就業が決まればその後も営業担当と連絡を取り続けることになるわけですが、この時の対応がすさまじく悪かったのが以下の派遣会社。

派遣会社S

30代と40代の男性営業2人に担当してもらった事がありますが、企業との面接時はスキルシートを面接担当者に渡した後、全く口を開かずにだんまり。就業が決まると完全に放置状態に入り、期間満了で辞職を申し出ても職場に訪れずに契約更新をうやむやにしたがったことで、不信感が爆発しました。

電話で「埒があかないので自分で企業の担当者に辞職について交渉する」と脅してようやく職場に行きますという言質を取るも、「忙しいので半月後でもいいですか?」と聞いてきたのでその場で派遣会社の上席の人間に変わらせクレームを入れる羽目に。しまいには、辞職後、中々離職票を発行せずにまたごたごたして、最後までとても面倒だった。

派遣会社A

担当者からの説明不足が目立ち、企業担当者との面接では就業条件のミスマッチが発生。一番ひどかったのは、この派遣会社から仕事を紹介されて企業に面接に行き、そこで圧迫面接もどきの対応を受けたにも関わらず、一切のフォローがなく終始ダンマリを決め込んでいたこと。帰りの車の中で「先方はあれ、受からせる気がなかったですねぇ」とニヤニヤしながら空求人だと言い放つ有様でした。

派遣先企業を選ぶときは慎重すぎるほど慎重になれ!

派遣会社は就業してしまえばどうとでもなりますが、派遣先企業は実際に勤務する場所だから、選ぶときは慎重にならなくてはいけません。

「大量募集」は100%受かるが、人に難あり

自分の事を棚に上げて偉そうに語るわけではありませんが、「大量募集」と書いてある派遣の求人に応募する時には、「どんな劣悪な環境でも働く覚悟」が必要です。要は金か待遇かで金を取る覚悟ですね。

私は以前、テレフォンオペレーター(受信)で何度か大量募集の求人に応募し半年ほど就業していました。しかし同期の人々が揃いも揃って「不潔・うつ病・ニート」ばかりで初日からドン引き。

フケだらけで異臭を放つ中年男性、うつ病だと自分からカミングアウトしてくる25歳女性のかまってちゃん、失業保険給付が目的で一時的に就職しに来たというアラサー男性など、とにかく「普通とちょっとかけ離れている人」が多かった印象です。

就業してすぐに座学に入り、取り扱うサービスや製品について学びましたが、みんな20歳後半にも関わらず学級崩壊かと思う程のカオスっぷりで「来るところ間違えたかな」と本気で悩んだほど。

人の入れ替わりが激しいため、上司が結構エグい

さらに、大量募集の求人を出している企業は派遣やアルバイトの多くが短期間で辞めていくので人の出入りが激しく、その影響で現場を管理し、新入社員の教育を担当するマネージャーやスーパーバイザーの年齢が若い傾向にあります。経験上、若い上司は平気でため口を聞いてくるうえ、年上の頭を丸めたマニュアルなんかでポコーン!と叩くことも珍しくない(上記した25歳のうつ病かまってちゃんは、毎日システムログインでつまづきよく叩かれていた)。

年下の上司の多くは、ヒエラルキーで言えば自分の方が上!という態度をあからさまに出してくるので派遣社員は年齢に関わらずとにかく低頭が基本。自分より年下の人間に指図されるのが嫌いな人は事前に辞退を申し出るか、あらかじめ営業担当に現場の雰囲気や社員の様子を聞いておいた方が良いと思います。「先方の担当者さんはみなさん仕事ができる人で~」とか「武闘派ですよ」などいうキーワードが出てきたら要注意。ストレスで死ぬぞ。

中小企業は、仕事環境を事前に確認しないとえらい目に遭う

テレオペ以外にも、私は派遣社員として広告制作や紙媒体のデザインをするDTP業務に就いていた時期があります。デザイン関連の求人はまず専門学校→派遣会社→ハローワークの順に巡ってくるので、派遣でデザイン系の求人を載せている企業に大手は少ないと思っておいた方が良いでしょう。私が派遣会社に紹介されたデザイン系(DTP・WEB制作など)の求人はほとんど中小企業で、建物もパソコンも古いケースが多かったですね。

「中小企業はパソコンやインターネットサービスについての知識がある人が少なく、ほんっとに苦労するよ!」という話を同じく派遣で働く知人から聞いていたんですが、実際に中小企業に就業してみると案の定インターネットに疎い!

どれくらいの疎さかというと、Outlookでメールが送受信不可になっただけで午前中社員総出で問題解決に乗り出し、会社内の機能が停止するくらいです(※Outlookの送受信不可は、大抵メールパスワードの再入力で解決する)。

そしてもっと酷かったのは、就業初日に与えられた仕事用のパソコンがとんでもなく使えないMac os9だったこと。信じられないことに、このMac os9の中にAdobeのillustratorとPhotoshopがインストールされていて、同時に立ち上げると1秒も経たずにパソコンがフリーズするので気を付けて使ってね~と言い渡される。え?そんなアホな!

しかもこのパソコン、メモリが足りないせいでスキャンデータが保存出来ない(容量不足)、クライアントから貰った写真データ1枚の読み込みに10分かかる(容量不足)、インターネットが開けない(IEのバージョンが古すぎ)、マウスポインタがろくに動かないポンコツマウス(他のマウスに替えようにも、パソコン本体にUSB端子がないので取り替え不可能)など次々に問題点が浮き彫りに。仕事にならないのでパソコンを変えて欲しいと言ってもさらりと受け流されて本当にイライラしました。

結局このパソコンで約半年間広告のデザインをした事になりますが、ストレスが溜まるだけではなく動かないマウスを無理矢理力づくで動かしていたので、右腕だけに筋肉がついて異様に太くなるという弊害が……。中小企業は、これだけインターネットが発展している日本にありながら未だにWindows95が発売された当時の日本みたいな感じになっていてガラパゴス化がすさまじいので働いていると感覚が狂います。

まとめ

時間の融通がきくからとか、就職活動をしても受かる気がしないからとか、様々な理由で派遣社員になることを選ぶ人も多いかと思います。ただ、派遣社員にはボーナスもなく、昇給もなく、出世もなく、将来を考えると不安しかない。

派遣社員になったばかりの頃は、企業によっては何か自分にとって得る物やスキルアップにつながるものがあるかと思い希望を持っていた私でも、さすがに1年目でそんなものは一切ない事に気づきました。

派遣社員になるくらいなら、キャシングで借金をしてでも正社員になるための就職活動をするべきだと思います。フリーランスになれるスキルがあるのならフリーになれば良いし、もっともスキルアップしてからと思うなら職業訓練に通っても良い。

ただ、経験者の立場からアドバイスするなら「派遣社員にだけはなるな」という一言に尽きます。派遣社員は現代の奴隷制度。常に搾取されて一生を終える生き方に甘んじるなんて、情けないしもったいない。

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