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よなかのはなし

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鞘師里保の自叙伝「17歳の決断」発売で暴落する、絶対的エース神話の価値

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先日ハロープロジェクトのサイトで発表され思わず我が目を疑った「鞘師里保自叙伝発売!」のニュース。今から宣言しておきますが、私はこの本絶対に買いませんよ。

エース神話をぶち壊しにする鞘師里保自叙伝「17歳の決断」

 2015~2016年のカウントダウンコンサートでモーニング娘。'15を卒業したエース鞘師里保。今は留学の手続きでてんてこ舞いになっていることでしょうが、そんな中ハロープロジェクト公式HPで「鞘師里保自叙伝&クロニクル」の発売決定が告知されました。うそ…だろ…って思うと同時に、もうこの事務所一度滅びればいいと思った感は否めませんよね…。

 

2015年12月31日にモーニング娘。を卒業した鞘師里保の初の自叙伝&クロニクル。
17歳で卒業を決断した彼女の素顔に迫る初づくしの一冊!

6歳でダンスに目覚め、12歳でモーニング娘。9期メンバーオーディションに合格、17歳でモーニング娘。'15を卒業するに至るまでを、貴重な写真とインタビューで素顔の彼女に迫る。 約5年間の秘蔵ショットに加え、卒業発表直後の撮り下ろし、日本武道館のラスト、大晦日の中野サンプラザでのファイナル・ステージ&バックステージなど、レア写真を初披露!

 

鞘師里保 初の自叙伝&クロニクル「17歳の決断」発売決定!!

 

鞘師、自叙伝出すってよ…。卒業商法に余念がなかった事務所が卒業後も鞘師にたかるこの構図、一気に鞘師の名前が金臭くなったと感じるのは私だけでしょうか。私は買わないけど一応貼っておきますね。

 

この自叙伝、確かにネームバリューのある鞘師の自叙伝ですからそりゃファンは買うでしょう、売れるでしょうよ!印税もたんまり入るかもしれませんけど裏側を暴露する代償として「モーニング娘。伝説のセンター鞘師里保」の商品価値はぐんと下がっちゃいますよね。希少価値っていうか、せっかく電撃卒業!っていう風潮で鞘師が神格化されかけてたのに。

 

どうしてたかが自叙伝の発売でこんなにプンスカしているかというと、私はアップフロントは鞘師を道重と同じように卒業後「神格化」させる腹積もりだと思ってたんですよ。それで数年後にまた「電撃復帰」をさせるつもりなんだなと。

2015年の電撃卒業発表でインパクトを与え、わざわざ「君がいてくれて良かった」なんて動画まで作って「圧倒的センターの電撃卒業⇒伝説」を演出したのがその証拠だと思ってたんです。

 

でもこの自叙伝発売で今まで隠されてきた鞘師卒業に関する裏側のあんなことやこんなことが明るみに出るわけです(多分)。あんなことやこんなことをそのまま隠しておけば鞘師のエース神話に尾ひれがついてファンの間でも神格化されるのは間違いなかったし、きっと復帰もさぞドラマチックな展開になったでしょう。にも関わらずその価値をおじゃんにしてまでもう色々語っちゃうとか…いくらなんでも早すぎません?

 

「17歳」「スキルアップのための卒業」というキーワードでファンが想像するのは、同じような理由でモーニング娘。を卒業した久住小春のことです。小春はあの有名な「モーニング娘。は踏み台」発言で総スカンを喰らい、ファンからの印象が最悪なのは周知の事実。

 

私は、そんな小春と鞘師をダブらせるファンからの批判をかわし、鞘師への悪影響を最小限に留めるために「鞘師里保の卒業」を事務所があれやこれやでお膳立てしたんだと思っていました。「鞘師里保という伝説のセンター」の価値を守るためにね。でも違ったんですね。

道重もそうですが、伝説・神格化されたメンバーは卒業後もぐんと商品価値が上がっていきます。プラチナ期のセンター高橋は結婚や芸能活動で自らその価値をおじゃんにしましたが、鞘師の場合はたった一ヶ月ぽっちでその価値をおじゃんにしてしまうわけです。それも事務所が。勿体なー…。

 

事務所は鞘師の自叙伝を売りたいの?売りたくないの?

公式が発表した情報によれば、この自叙伝の内容はインタビューを中心に構成されているとのこと。多分鞘師本人が書き下ろしているわけじゃなくて、インタビューを元にライターが記事に起こしてるんでしょうね。もしかすると一部は本人が書いているのかも…。このへんは実物を見てからでないとなんとも言えませんが。

 

 私はこのブログでもアップフロントをさんざん無能だとこけおろしてますけど、今回の鞘師里保自叙伝発売でもその認識を新たにしました。言葉は悪いですがあえて言いましょうクズであると!

 

 だってなんなんですか「17歳の決断」って。

これってモーニング娘。を再ブレイクに導いた立役者で、事務所がはじめて公式に「エース」という言葉を使った圧倒的センター鞘師里保の自叙伝なんですよね。なのに「17歳の決断」なんてタイトルをつけたら、ハロプロに興味のない一般人やにわかファンは絶対に久住小春の暴露本第二段だと思うに決まってるじゃないですか。

 

鞘師の名前で本を売ろうと思ったら、もっと鞘師のイメージに寄せたタイトルにしないとダメでしょう。「17歳の決断」は副題にして、メインタイトルはもっと「らしさ」のあるものにしないと。

 

プッチベスト16もそうでしたけど、こういう売りたいのか売る気がないのか分からない中途半端なのが見てて1番イライラするんですよ私は。

どうせタイトルになんかこだわらなくても鞘師ファンは買ってくれるんでしょ?という魂胆が見え見えで頭を掻き毟りたくなります。こうしたファンを舐めきった体制が今のハロープロジェクトの低迷を招いたことにも多分気づいてないんでしょう、本当に過去から何も学びませんねこの事務所は。

 

その一方で、こういうやり方を受け入れて惰性で商品を買い続けるファンにも問題はあります。私はシングルにしろグッズにしろ気に入らないものは一切買わないようにしていますよ。だってそういうやり方でしか事務所に対して抗議が出来ませんから。

 

サービスの良し悪しに関わりなく商品を購入するコレクターや盲目なファンという人種は長期的に見てサービスの質を下げる、これはハロープロジェクトに対してもあてはまることです。ハロプロのファン層は30~50代の男性が大半ですから無駄にお金持ってて金払いが良いんですよね。だから「あんまり気に入らないけど、はした金だしいっか」と惰性でぽーんと札束を出してしまう人が多いんですよ。

 

 こうした流れは本当に良くないし、何より健全でないと思います。私は惰性でものを買うほどお人好しではないので今回の自叙伝は買いません。鞘師里保のネームバリューが一気に金臭くなってうんざりしたのと、事務所による単なる小遣い稼ぎにしか思えませんので。

 

 舞台裏ばかりファンに見せるアップフロントは一度「語らない美学」を学ぶべき

自叙伝もそうですけど、今後鞘師の名前を安売りするのは本当にやめて欲しい。

数年先の事を考えると、卒業以後鞘師の動向は一切ひた隠しにして、出版物も一切出さずに電撃卒業と同じような「電撃復帰」を演出した方が圧倒的に得なんですよ。なのにこの事務所は耐え症がないから売れるうちに売っとけみたいな感覚ですぐ小遣い稼ぎに走る。

 

アップフロントには一度きちんと勉強してほしいんですけど、日本には「語らない美学」っていうのがあるんですよ。風姿花伝にも「秘すれば花」ってあるでしょう。

 

YOUTUBEでは舞台裏映像ばかり垂れ流す(企画力がなく自社でコンテンツを作る能力がないことの証)、接触商法で商品であるアイドルとファンの距離感を近づけすぎる(男性は距離の近い幼なじみより、手の届かない高嶺の花に憧れるもの)、現メンバーがインタビューで暴露話をしても一切修正しない(現場マネージャーが無能)など、ハロープロジェクトは最近裏側ばかり見せ過ぎなんですよ。

 

確かにバックステージを見せるのも大事ですよ。ステージの上に立っているモーニング娘。だけじゃなくて、プライベートが垣間見える場所を作りファンの想像力を掻き立てて購買力に結びつけることも必要です。でも裏側を見せるのは少しで良いんですよ、ほんのすこーしで。

 

鞘師の場合は卒業前のインタビューで、さらっとですが卒業を決めた理由や今後の展望なんかを語ってましたから、これ以上裏側を暴露してあけっぴろげにする必要はありません。

第一、鞘師は加入してから卒業するまで、世間が持ち上げてるほど大した経験してないでしょう。暗黒期を経験してきたわけでもなし、テレビで毒舌キャラを演じて認知度アップに貢献したわけでもなし…。

 

それとも鞘師は親が離婚してホームレスになったところをアクターズスクール広島の人間に拾われてその稀代の才能を見出され、ライバルにいじめれつつもなんとか卒業してモーニング娘。9期オーディションを受け二次審査落ちしたけど敗者復活で蘇り紆余曲折ののちなんとか合格し、10年選手の先輩を押し退けてセンターに抜擢されたとでも言うんですか。違いますよね。

 

鞘師は良家のお嬢さんとして生まれて父親もそこそこ有名人で、アクターズスクール広島では「至宝」と呼ばれるほどの評価を受け、モーニング娘。9期オーディションにすんなり合格するといきなり優遇されて前列メンになり、先輩メンバーがいなくなるとあっと言う間にモーニング娘。のセンターに抜擢されて終始お姫様扱いをされてきた、そして半年間の卒業商法を拒否した挙句、ハロプロのカウントダウンコンサートを私物化して卒業していく、そういうメンバーでしょう。

 そんなたかが17歳の女の子に、本にしてまで語るほどの人生があるんでしょうか。

 

もし自叙伝を出版するなら、そのタイミングはどう考えても今じゃなくて留学後またハロープロジェクトに復帰する時です。鞘師自身が、留学して体験したことや現地で得た経験、ダンスを身につけるノウハウを1人でも多くの人に伝えたいから本を出すっていうなら、私だって喜んで買わせて頂きますよ。でも今回の自叙伝はそうじゃないでしょう。

 

卒業してから舞台裏を暴露するなんて現メンバーにしたら迷惑極まりないと思いますし、何よりモーニング娘。にいた5年間こんなに苦労したんだよ、こんなに頑張ってきたんだよ…なんてことをいちいち自叙伝の中で語らせるなんて、感動の押し付けも甚だしい。

わざわざご丁寧に裏側なんて教えて貰わなくても、鞘師がどれくらい必死で頑張ってきたかくらいファンはみんな知ってますよ。

 

こういうタレント本は大抵事務所が自社に不利益な部分を修正して出版するものですから、きっと中身はお涙頂戴の美談で埋め尽くされていることでしょう。しかし今のインターネット社会じゃそんなメッキはすぐに剥がされますから、出版後、小春のときのように炎上しないことを祈るばかりです。

 

とにかく、アップフロントは一回風姿花伝を読め!