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よなかのはなし

LifeHacks And Hello!Project Blog

被害妄想を和らげて、強迫性障害を完治させることができるかもしれない「2つの治療法」と「1つの諦め」

ライフハック

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 強迫性障害(潔癖症)を患うと、この世の全てのありとあらゆるものが汚く見えて仕方がなくなってくる。人生のほとんどを掃除に費やすのか…そんな事のために生まれてきたのか…と考えれば考えるほど死にたくなってくる。今は「どうせもう治らないし~」と開き直っているが、この結論に至るまでにかなりの時間がかかった。

 

今でこそ開き直っているが、過去には自力で完治しそうになった時期もあるため、その時の経験をもとに、薬やカウンセリングに頼らずに強迫性障害を完治させる方法をご紹介したい。

 

ちなみに、完治を諦めている私の今の症状をざっくり言うとこんな感じだ。

 

  • 外の空気が汚く思えて窓を開けられない(もう5年近く換気をしてない)
  • 買い物をしたら、パッケージごと全て洗う(お菓子・弁当・インスタント食品)
  • 布団が干せないのでソファで寝起き
  • 床に落ちた物を触れない
  • 自分の膝から下(床に近い部分)を触れない
  • 洗濯する時は、洗濯機をウェットティッシュで二度拭き
  • 郵便物を自宅の中に持ち込めない
  • バス・電車に乗れない(座席に座れない・つり革が持てない)
  • 出かけて帰宅したら毎回、風呂→掃除→風呂のコンボ
  • バッグは帰宅する度に丸洗い

 

我ながら結構ひどい。多分ドン引きされているだろうなというのも薄々分かるが、世の中にはこれよりひどい症状に悩まされている人もいるだろう。人と関わると、安易に「潔癖症なんです」とカミングアウト出来るはずもないので、毎日が我慢の連続になって半端じゃないストレスが溜まる。埃だらけの備品や黄ばんだ書類を持ってこられた時は、頭を掻き毟りたくなるだろう。

 

強迫性障害を完治させるのは、簡単な事ではない。精神科や診療内科を受診すればカウンセリングや薬物治療で少しはマシになるかもしれないが、治療費だって馬鹿にならない金額だ。それに何より、菌で溢れかえっている病院に近づくのさえ苦手な人がほとんどだろう。

 

でも実は、以前少しだけ強迫性障害の症状が軽くなり、「もしかしたらこのまま治るんじゃ!」と思ったことがある。今は悪化してしまったが、その時の状況を踏まえて、こうすれば強迫性障害を治せるかも…というケースを2つご紹介したいと思う。

 

とにかく睡眠時間もないほど仕事をする

 フリーランスになる前の、その更に前の前、ファッションアイテムを扱う路面店でバイトをしていた時期がある。お店は2店舗あったのだが、2店舗を実質4人で回さなくてはならず、あっちへ行きこっちへ行きしながら、さらには残業もこなして毎日4時間しか睡眠時間がない日が続いた。

 

当然、自宅に帰ると風呂に入る力もなくそのまま眠る。この時、本来なら風呂に入らずにソファに座ると発狂しそうなものを、「汚い」と思う気力もなく完全に強迫性障害の事などどうでもよくなっていた。それから段々と汚いものに触れられるようになり、「あれ、これ治りそう!」と希望を抱いていた時、お店に届けられた大量の古着を整理する機会があり、古着になんだかよく分からない染みがついているのを見た瞬間、たまらない嫌悪感に襲われてまた強迫性障害がぶり返した。

 

思考が鈍るほど忙しい毎日を送っていれば、強迫性障害のことは二の次になって、まずは体力の回復に努めようと脳が「汚れてるのは気にすんな」という命令を出す(たぶん)。私の場合は「古着」がトリガーになってまた強迫性障害をぶり返してしまったが、この日々が続いていれば、あるいは完治する事も出来たかもしれない。

 

日常的に自転車に乗れ

今が自転車ブームだから言うわけではないが、自転車は強迫性障害の症状をかなり軽くしてくれるのではないかと思っている。まだ会社勤めしていた頃、電車にもバスにも乗るのが嫌だったので自転車通勤をしていた時期があるが、タイヤに鍵をかける時なんかはさすがに「汚い」と思うものの、電車やバスに比べれば「汚い」の程度がかなりましだったからだ。

 

それに、自転車の「汚さ」は人によって与えられるものではないので、案外我慢できるものが多い。実際、汚いことには変わりがないのだが、それほど嫌悪感がないのだ。自転車に乗っているとき、どんな事に嫌悪感を覚えるかを以下に書き出してみた。

 

  • 駐輪場で他人の自転車と接触する
  • 雨の日に車道を走るトラックが水たまりを撥ねて、その水が自分にかかる
  • 地面を走るタイヤの表面にゴミや鳥のフンがついている
  • 走行中にチェーンが外れると、手がオイルまみれになる
  • 転倒すると全身が砂や泥で汚れる

 

このような事態が起きると、多少は悶々とするが、それでもまだ我慢が出来る。多分その理由は「汚れをもたらすのが人ではない」からだと思う。たとえば駐輪所で自分の自転車が他の自転車と接触しても、持ち主がどんな人か想像できないから「汚い」と感じるイメージも弱い。ここで、もし接触している自転車の持ち主がホームレスだと知っていたら私は自転車をすぐに捨てるだろうし、若くてきれいな女性だったら多分なんとも思わないだろう。つまり図で表すとこういう事だ。

 

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強迫性障害を悪化させるのは、大抵こういった被害妄想や思い込みだ。

だからまずは個人的な感情が影響して強い嫌悪感を覚えかねない人間で慣らして完治を目指すのではなくて、自転車のような無機物や草や花といったネイチャ~な感じのものに触れながら、徐々に汚れに慣らして行くほうが良いのではないかと思う。

時間はかかるが、その分ストレスは溜まりにくいから精神的には楽なはずだ。

 

完治を諦め、汚れを完全にシャットアウトした生活にシフト

さんざん偉そうな事を言ったが、汚れるのが嫌、病院での治療も嫌とくればもう極限まで物を減らして引きこもるしかない。そうです今の私の事です。

 

幸いにも現在はインターネットを活用すればいくらでも働きようはある。会社勤めしていない分、完全に自分の実力次第で収入が決まるシビアな世界だが、毎日ストレスに殺されそうになりながら掃除に明け暮れる生活に比べるとどれだけましなことか。

 

現に、私は自宅で仕事をするようになってから精神的にかなり楽になった。もう完治は諦めているから、買い物は週に一回まとめて行い、用事がある時は1日ですべて済ませて極力自宅から出ないスケジュールを組んでいる。

 

強迫性障害になると、あらゆる手を使って治そうとする人もいるが、いっそ開き直って上手く付き合う方法を探してみるのも中々アリだ。